小説 | ナノ


「ぎんちゃん起きてー」

眠ってる俺の耳にはるの声が聞こえてきた。うざい。限りなくうざい。ぶん殴りてえ。

「ぎんちゃんったらー」

うるせええええええ!!!うぜえ!まあでも放置してたら諦めんだろ。そう思って放置してたら案の定、5分ほどで諦めた。それでいいんだよそれで。あーゆっくり寝れるわ。

そのまま眠りにつこうとしたわけだが、香水臭くない、自然な甘い香りが鼻を掠った。それから髪の毛に手を添えられたような感じと、唇に柔らかい感触が伝わった。驚いて目を開きそうになったがそれをぐっと堪えた。が、名残惜しそうに離れていく唇に不満を感じてはるの後頭部をぐっと押さえ込んだ。
「んっ、は、」

苦しそうに息を荒げるはるになんかもう理性とかなにもかもがどうでもよくなって離れようとするはるの口内に舌を入れて、散々口内を犯したあと、一旦離れた。苦しそうに息を吸い込んだはるをよそにもう一度、今度は軽く口付けた。

「睨むなよ。お前から誘ってきたんだろ」
「誘ってない!!」
「いやあれか完全に誘ってたろ」
「だって、寝てると思ったから、」
「夜這いかよ」

違う違うと顔を真っ赤にしながら否定するはる。まじこいつ可愛いわ。


まあとりあえず
(寝ましょうか)


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