小説 | ナノ


「何してるの?」
「あ!神威!裁縫だよ裁縫!」
「なんでまた急に」
「洋服のボタン取れちゃったの」


そう言ったらへー、って言って椅子に座った神威。かっこいい。


「で、なんでそれを俺の部屋でやってるわけ?」
「なりゆき」
「意味分からないよ」


そこはなんとか誤魔化しつつ裁縫を続けた。あーもうめんどくさい。なんですぐそこに神威が居るのにこんな事しなきゃならないの〜。

渋々裁縫を続けてたら指にチクリと痛みがはしった。


「いってえ!」
「やると思った」
「痛い〜」
「いちいち叫ばないでようるさい」


とか言いながら神威は心配してくれるもんね。大好き。


「見せて」
「う〜」
「ありゃ、血が出てる。人間って本当脆いネ」
「いーたーいー」
「だから叫ばないでったら」


そう言いながら神威があたしのデコにデコピンかました。地味に痛いよこれ。


「こんなの舐めとけばなおるよ」
「え、」


言葉を返すよりも早く、神威の舌があたしの指を這った。やばい、これはちょっとやばい、流石のあたしでもドキドキする。


「…神威」
「喋らないで。どうせろくな事考えてないんだろ?」
「指を舐めるのってなんかエロいね…」
「…ほらネ」



指を舐めるのってなんかエロい
(神威がやるとエロさ100倍増し)


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テーマ「人外ファンタジー」
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