■ しゃるうぃーだんす?


待ちに待ったフォークダンスの日がきた。今説明やらなんやらをしていらっしゃる体育の先生があたしのお気に入りの左之てんて。


『左之せんせ今日も素敵!ウフッ』


一人でボソッと呟いたら隣の先輩方がまじでドン引きしてた。


にしても、寒いなぁなんて考えながら悩内でフォークダンスを予習する。風間先輩は練習しなくても完璧らしく、寝てばっかだったけど本当に大丈夫だろうか。


「じゃ、始めるか。」


左之先生適当ですね。そんな適当な始めの合図に皆は自分の位置に移動しだした。そしてあたしも。

目の前には風間先輩。今日も素敵!


『風間しぇんぱい!』

「…ちゃんとやれ」

『全力を尽くします!』

「…」


曲と同時に始まるフォークダンス。風間先輩大丈夫かなって思ったあたしの心配はいらなかったらしい。


風間先輩は綺麗に一歩一歩ステップを踏む。あたしはあわあわと風間先輩に必死についていく。たまに足踏んじゃってごめんなさい。


そして沖田先輩は千鶴ちゃんとやっているのが目に入った。そしたら沖田先輩と目が合ったので逸らした。そして疑問。


沖田先輩は千鶴ちゃんが好きなのだろうか。そうだったとしても可笑しくない。千鶴ちゃんには微笑むしこの前ドリンク買いに行ったのも千鶴ちゃんが心配だったからだろうし、フォークダンスだって沖田先輩から誘ったって聞いた。



そう思ったらフォークダンス後から何故か、避けてしまった。いや、なんつーか勝手に気まずくなった。そんで風間先輩にガチ心配された。


さて、これからどうしようか。避け続けるのも失礼だし避ける理由もないし。


難しいな。




(僕避けられてる?)
(…総司、なんかしたのか)
(してないよ。する訳ないでしょ?)

[ prev / next ]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -