■ 千鶴ちゃんと御対面
昼休み平ちゃんが今日は沖田先輩と一緒っていうからついて行った。千鶴ちゃんも沖田先輩と初対面。そしてあたしもいつもに増して御機嫌。
「へ、平助くん、わたしなんかが行って大丈夫?」
「全然大丈夫だって!」
『へ、平ちゃん、あたしなんかが行って大丈夫?』
「帰れ」
『ひでえええええ!ねえあたし平ちゃんになんかした?!』
「…千鶴、行くぞ」
「あ、う、うん。行こ、はるちゃん」
え ん じ ぇ る 。
天使が居るうううう!抱いていい?あたし性別なんか気にしないから。
そうこう考えながらニヤけてたら手を握られた。いやん
「早くしろよ」
…え。ちょ、ツンデレなの平ちゃん!平ちゃんあたしの手握ってくれた!放心状態のあたしを平ちゃんはそのまま引っ張って走った。はやいなおい。
そして定番の屋上。ドア開けた瞬間沖田先輩に抱き着いたらガチできもがられた。泣きそう。ていうか泣いた。
「あれ、平助その子誰?」
「ん?ああ、ほら千鶴だよ。話したろ?」
「ああ、君が千鶴ちゃんか。よろしくね。」
そう言って沖田先輩が微笑んだ。あたしにはそんな微笑み見せない癖にコノヤロウ!確かに千鶴ちゃん可愛いけどさ!
いーなー千鶴ちゃん。
「つーか総司、お前剣道部なんだろ?」
「うん。平助も来なよ」
「うん俺も剣道入ろうかなって思ってたんだよ。」
剣道部って、あのイケメン部か。
「じゃあ千鶴ちゃんはマネージャーなんてどうかな?」
「え?あ、わたしですか?」
「うん」
「いーじゃん千鶴、来いよ!」
ナニソレ!沖田先輩あたし誘われてまてん!千鶴ちゃん羨ましすきわるな畜生!
「考えておきます。」
「うん、よろしくね」
「あ、はる、お前は何か部活入るのか?」
『え?あ、うーん…』
「入らねぇなら剣道部のマネージャー来いよ。その方が千鶴もやりやすいだろうしよ。」
『…ごめん、あたし生徒会入るつもりなんだ』
「…それ本気?」
沖田さんが心底嫌そうな顔をしてあたしを見た。生徒会に幼なじみが居るんだよ。見た目ヤクザ中身ヤクザの幼なじみが。それで誘われたんだよ、生徒会来いって。
一応もうオッケーだしてるから、今日あたりにでも会長に挨拶に行こうと思ってたんだよ。
『あたし匡ちゃんと幼なじみだからさ。』
「はぁ!?まじかよ!」
『まじだよ!ってことだからごめんね』
その後何故か匡ちゃんの事を問い詰められた。そんな驚く事じゃないと思うんだけどな。
…さてと、生徒会いきまっか。
(あいつと幼なじみって)
(お前もヤクザなの?)
(何か違うぞ平ちゃん)
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