ーーーもぐ。


ーーーもぎゅ。



只今



ポッ○ーを食べてます。



【食べまくれ!!】





「……………」


もぎゅ…。

ぽりぽりぼりぼりぼり。

ぽりぽりぼりぼりぼり。

ごくん。




五箱完食したボク。





ミリッツァ。



「…………なにやってんの…?」


部屋に入ってきたサレは唖然。




時はさかのぼってちょっと前。


「マオ、ポッキー食べないか?」
「…………?」


いきなりボクのところへ、約20箱のポッ○ー(特大)を持ってきた。

ボクは疑問符を浮かべまくりながらそれに釘付けになった。


「………これ…………」
「将軍がたくさんもらいすぎたらしくてな」


全部で200はくだらないらしい。
うち50箱は女王様からだとか。


「食べられるだけ食べて、あとを捨てるわけにはいかないので…秘密裏に食べてくれないかと言われてな…」


しかしミリッツァと友達さん(※ヒルダ)だけでは50箱も食べられないらしく、手伝ってもらいにきたわけだ。

この様子だと、きっとサレももらってくる。


「…………しょーぐん……年に二回、もバレンタイン……あるんだ、ネ…」
「業者はさぞ儲かっただろうがな」



ということで



食べてるわけです。



ぽりぽりぼりぼりぼり。


ぽりぽりぼりぼりぼり。


ぽりぽりぼりぼりぼり。


六箱。



「…サレ…食べないの?」



おいしいヨ、と訊ねてみるが、ボクを見ているだけ。



「………」



ぽりぽりぼりぼりぼり。

ぽりぽりぼりぼりぼり。



静かな空間。



ある意味凄い空間。


「…………」
「…………」
「…………」




夜。



「サレー……ぅ?」


よく眠れないので、サレの居る隣の部屋に行ったら…

サレまでポッ○ー食べてた。ポッ○ーの箱は…苺っぽい。


「ん…どうしたの?」
「寝れない…」
「ミリッツァは?」
「布団に足入れてポッ○ー食べてた」
「………」


みんな似たもの同士だネ


正規軍にはあまり関わっていかないのに、しょーぐんの頼みとなると関わっていく。


「サレ…ボクも欲しい」
「まだ食べるの?やめときなよ」
「ボクが食べたの抹茶だったの」
「いやでも…」


明日食べればいいじゃない、というサレ。


「今がいぃ」


反論するボク。

するとサレは「…わかったよ…」と言い、一本取り出す。
けど、ボクはサレのくわえてるやつがいい。


「ボクこっち食べたい」
「え」



食べれば減る。


減ればボクらの唇が重なる。



「………」


サレは今日何度目かわからない、唖然とした顔を見せた。



「…やったね」
「んぅ」


サレがいじわるく笑う。
残りもちゃんと食べるんだよ、と言って、サレの口の中に残っていたポッ○ーを口移しされる。


「ふァ…」
「ふふ、顔真っ赤」








「しょーぐん、ポッ○ー片付いた?」
「片付けた…」
「へ」


記録
マオ:20箱
サレ:30箱
ミリッツァとヒルダ:40箱
ワルトゥとユージーン:10箱




ミルハウスト
120箱。





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あとがき