うとうと。

心地よい陽射しに、微睡みながら。





微睡みの中で
----------------
Io penso a Lei






今日はいい天気。
暑くもなく、寒くもなく。
陽射しは緩やかで、強くも弱くもない。

そんな日に、僕が眠くならないわけがなく。
仕事もせず、微睡んでいた。


(ねむたい…)


チェインの力にあてられて眠くなったりはするけれど。
自然と襲い来る眠気は、やけに心地いい。

庭にセッティングされている机で、腕を枕に体を寝かせる。
ああ、今にも眠ってしまいそう。


(ザクスがいたら…もっといいなあ…)


眠りに落ちる時に彼が傍にいたら、きっとしあわせな気分になる。
でも、来るにしても彼が現れるだろう時間にはまだかなりあって。

なんとなく、傍らに置いているエミリー(2体目)を、ぼんやり見つめてみる。

青い肌に浮かぶ表情は、ザクスのエミリーと変わりなくおもしろい笑顔を浮かべている。


(……まあ…いいや、)


起きて一番に彼が見れるのなら、それも結構しあわせ。
あたたかい空気に意識を預け、眠りに落ちる。





(眠る前に考えてるだけでも)
(しあわせな僕は、)

2010.05.05