「離せ、このバカ!!」

言い放ち、攻撃を加えてまで逃げ出したスパちゃんを見送る。
本鈴が耳に響くが、脳は認知せず。あるのはただ、緑の彼のことだけ。

近くの教室から始業の挨拶をする声を聞いて現実に引き戻され、ゆらゆらと歩き出す。

さっき殴られた腹部に手をあて、オレはにへらと笑った。

(照れるとこもかわいいんだりゅん)

アレ、でも赤くはなかったナ。
まあいっか。

好きで、好きで、仕方ない。
緑の彼が嫌がってても、追いかけてしまう。
別に特別なことなど何もなかったけれど、

(スパちゃん大好き、あいしてる)

性別なんか関係なく好きだ。
好いた時点で俺の負け。

ああこのはち切れんばかりの愛、君に届かないだろうか!



..大好きな緑のキミ





再録 2011.01.29


 
 

















































 
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