この町に一際目立つ巨大ビル。
――…薬品会社オベロンの本社なのだからそうである。
そこの社長室に一人の青年と社長がいた…

「リオン…俺に何のよう?」
「あぁ、スタン…実は」

首を傾げて話を促す青年…スタン・エルロン社長リオン・マグナスはその冷酷とも呼べる頭脳をフル回転させて理性をつなぎとめている。
商談や契約話になるとその帝王学を一挙に発揮するのだが本気の恋にはまだ子供で(笑)
どう対応すればいいのかわからず、そのうえ相手も鈍感なので回りくどい方法は替えって悪循環。

「それで?(笑顔)」
「その…ッ、僕と一緒に「スーーーターーーンーーーー!!!!」

大きな社長室の扉を破壊する勢いでやってきたのはご存知スタンの保護者(笑)でもあり、本庁警視のディムロス・ティンバーだった。
ただ、違う所は腰に男を頭っているところだ。

「シャルティエ…僕はこいつを足止めしろと命令したはずだが?」
「ごめんなさい、坊ちゃん!!ディムロスの行動の早さは坊ちゃんも知っているでしょ!?」
「でぃ、ディムロス?今日は仕事じゃ…」
「お前の貞操の危機の前には仕事などそこら辺に転がる石にしか過ぎん(ぇ)さっさと終わらせて後はカーレルに押し付けてきた。」
「ち…ッ、役立たずが・・・おい、スタン。」
「何、リオン?」
「こっちに来い。」

そういってスタンをすぐ近くにまで来させ、自分に顔が近くなるよう前かがみにさせるとそのまま顎をもって深く口付ける。

「ん…んんっ…」
「=(&’”$%”%&$%#(%$(…ッ!!!」←ディムロス

くちゅ…と舌が絡み合う音が聞こえ、そのままスタンは唾液を飲み込む。いきなりの深いキスに免疫がないスタンはそのままリオンの胸に被さる。
石化したディムロス。
リカバーでもパナシーアボドルでも無理だろうと判断したシャルティエはそのまま社長室の飾り物にしようと近くに置く。しかし…

「そんな不愉快な像などいらん。燃えないごみの日にでも出しておけ。」

の一言でそのままずって行く事に。


今度は立場が逆になった二人でした。




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