ルークと付き合い始めて結構な時間が経つ。
しかし俺は次の一歩に踏み出せず、なんら進展はない。
もともと俺は愛情表現とか上手くはないし、プライドやらなんやらが邪魔をして素直になることができない。
そんな俺をあなたはどう感じているのだろうか…
「アッシュ〜」
「あ?」
「かまって」
「後でな」
ルークからせっかくチャンスをもらってもやっぱり素直になれない。
不甲斐ないとは想いながらも踏み出せない一歩。
本当ならあなたに俺の思いすべてをぶつけたい。
どんなにあなたを愛しているか、どんなにあなたを欲しているか。
「ねぇキスしようか」
「はぁ?!」
「だからキス」
不意なあなたの一言に対応できない不甲斐ない俺。
答えてやすことのできない情けない俺。
きみはもしかしたら落胆しているかもしれないな…
一歩踏み出すことのできない俺を。
「おまっ」
「もう待てない」
俺が踏み出せない一歩を軽々と踏み出してしまうきみ。
情けないと思っているかもしれないが、いつか必ず俺が一歩を踏み出す。
どれほどきみを愛おしく思っているのかを教える。
どうか受け取ってくれ。
俺の愛を
ーチュッー
END
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