いつの日か。
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「と、都倉くん!」
「ん?」
2月14日。年に一度のバレンタインデー。
私、梅子は大好きな都倉くんに想いを伝えようと学校の中庭に呼び出しました。
呼び出すだけで本当に緊張しました。
なぜならば、都倉くんはとても人気な人だから。
私なんかが呼び出してもいいものなのか。
でも友達が背中を押してくれたので、今ここにいるのです!
「あ、あの……これ、チョコレートです。受け取ってもらえますか?」
笑顔で私の言葉を聞いてくれる都倉くんにときめきながら、昨日綺麗にラッピングしたチョコレートを都倉くんの前に出しました。
「俺に?……ありがとう」
やった!受け取ってくれました。
嬉しい!
そう思っているうちに、都倉くんは教室に戻っていってしまいました。
……舞い上がっていた私は肝心なことを忘れていたのです。
“好き”と伝えるということを。
教室に戻ってから友達にこっぴどく叱られてしまいました。
はぁ。私ってダメですね。
来年こそは!
来年こそは気持ちを伝えてみせます!
それまで彼女つくらないでくださいね、都倉くん。
―end―
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蝶々くらべ様2月分提出作品です。
かなり謎な作品になってしまいました……。
良かったら感想お待ちしています。(2011.2.10)
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