空契 | ナノ
3.おれ+キミ (6/6)



一通り暴れた後、「それから!!」と俺は笑った。
多分、微笑む事ができたんだ。

キモリが────アイクが、動きを止める。
俺は、右眼を細めると、
子供っぽい笑顔のままで、一気に告げた。

「俺の名前は、レオ!!」

覚えなくていいよ。
忘れてもいいよ。
俺のことなんか。
俺も、きっと君のことを、忘れる日が来るだろう。
だから、忘れたっていいよ。キミも。

けど、それまでは、
短いこのひと時を、共に過ごしてみようか。


「よろしくっ、アイク!」

『…………ああ……』


異質すぎる俺、レオに、
人生初の相棒ができました。






(答えははじまり)

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