やがてはここがその日だろう
胸にもぐりこんだ春の棘がとれない
ひとりぶんの運命をふたつばかり
淡淡の君
蒼い蒼いまっさおなブルー
ゆるやかに迎えゆく終わりへ
ぼろぼろの星の屑を抱えて
エデンに青い鳥は棲めない
太陽の輪郭に触れる
望みのひなたはあちらでしたか
笑ってみたけどここは眩ゆい
かつて寄り添えなかった悲しみへ
未熟すぎた心を叱ってください
手垢まみれの生き様
ソルトひとふりのメルヘン
マシュマロを敷き詰めたコーヒー
なにものにも侵されない幸福であれ
光を望んで悪いのですか
泣いて笑って咲かせていくこと
拙かったあの日を抱き締めたい
鋭い棘のまま愛すこと
眩しさを云い訳にして
バックサイド・ポートレイト
君にふさわしい影ならよかった
ひとのかたちをしたきせき
やわらかなことばしか知らないひと
あなたへと幸福が辿り着くまで
瞬くあいだに導かれた
儚さをすりぬけたビロード
未だ遠き春を求めて
おまえの名に相応しい花をやる
あたらしい太陽が照らすもの
まっさらな世界のわたしたちに宛てる
花びら舞う日のカーテンコール (fin)
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君に見せたかった春を飾っておく
物語がひとめぐりするあいだに