601 - 650題(↓new:↑old)

正しさはいつか地に墜ちてしまう
隠れていたから見つからない
ウソはほんとほんとはウソ
拾い上げることぐらい訳ないさ
言葉を尽くしたって足りないもの
ほほ笑みひとつで溢れちゃう
既視感だらけのサバイバル
いいえ、あの眼差しはちっとも濡れてなんていません
瞬いた瞬間に消え失せたもの
きらりと光った雫を偲んで

君の足元でそよぐ野花の名を知りたいのだ
ふさわしさなんてどこにあるの
くすぐったそうにはにかむ笑顔がすきだった
嘲り笑いの反復練習
形振り構わない強さもあるよ
立ち止まる勇気も、立ち止まれない強さも、どちらも同じくらい眩しかった
二者択一を投げ棄てて
きっと無邪気な風にさそわれたんだね
鐘の音に合わせてワルツを

憎しみだけではなかった筈だ
上っ面だけの言葉は聞き飽きた
薄っぺらな同情なんていらない
しがらみをほどく為に離れた訳じゃないのに
逃れる術はないものか
人知れず流した涙を無意味にしない為に走るんだ
一人で歩く事を決めた日
手放したのはあなたでしょう
切り捨てたのはあんただろう
呪縛をといたのもまた、君だった

君を自由にしてあげる
ただ対等でいたかっただけ
虫がいい話だ
甘苦い束縛はダストボックス行き
もう廻ることのない楽園
素直になれるチャンスなんてきっとありきたり
その茨は君を傷つけるか
この茨は君を閉じ込めるために
けれどその茨の檻は存外居心地が良かったようで
顔を合わせて微笑んだ日々には戻れない

月日は訪れなく去る
入道雲を追いかける小さな背中
不思議なものに溢れていた視界
勇壮な調べは高らかに鳴り響く
強張った笑みなんて似合わないよ
よく寝てよく泣いてよく笑うのが仕事です
五月蝿い雑音に耳を塞いでばかりじゃないか
その勘定に自分も入れなきゃ
あなたの言葉でお聞きしたいのだ
子供にしか分からないこと

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