451 - 500題（↓new：↑old）
スタッカートを刻む指先
混ぜてしまえばみんなおんなじ
いつか取って代わられる痛み
上辺だけの美しさで構わないから
クレッシェンドはここぞという時に
寄りかかる重みに和んじゃったりして
澄んだ嘘がさざなみを拡げる
取り戻せると駆け抜けた静寂
ふたりぼっちの夜を包んで閉じて
デクレッシェンドは跪いてみせた
暗闇はいつだって馨しいゆめを魅せたがる
狭間で揺れ動くつばさ
鳥籠の隙間から手を伸ばす勇気
硝子の城は訪れる者の心を写し込んで
虚偽も虚飾も全部パンケーキに流し込んで食べてしまおう
見出した瞬間も詫びしさに褪せてしまう
きれた糸を結び直す横顔が滲んだ
ぽっかりと空いた隙間を埋めるナニカを求めて
得てして人は淋しさに浸りたがる生き物だから
絵空事が行き着く先に
水底から見上げた世界は舌舐めずりでこちらを覗き返す
築かれた茨は外敵を守る為の境界線
慕情の漁火
感嘆符も感嘆詞も文字の上では踊らない
やさしさばかりが真実じゃない
形式に差はあれど演出的には似非なるもの
おそろいに喜ぶ年でもあるまいに
疚しさを暁闇に隠して目を瞑る
これでも離れ難い自覚はありますので
さりとて、物語の結末は必ずしもめでたしめでたしで終わらせることが正しいとは限らないのだから
下心がないとは言い切れませぬが
打算も憐憫も優越も立ち所に掻き消えて
一片の熱情
立ち止まって目をつむってみよう
貴方に傘をさせる人でありたい
地獄には天使が棲んでいる
そうあれかしと言祝ぎましょう
潜む悪意にちくりと釘を刺す
馬鹿騒ぎはおちゃのこさいさい
悲観主義はお手のもの
賜うのは実態のないゆめばかり
戀つづけた先にみえたもの
きっと世界を救うのに必要なのは単純なきっかけ一つ
ことば足らずに傷つけた夜もあったね
どこへだって行ける気がしたんだ
疑うことは簡単にできてしまう
喧嘩両成敗ならばどれ程よかったでしょう
養い子と保護者の逆転現象
恋におちる前の前
洒落も通じないこんな世の中じゃ
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