さざ波のように広がる甘酸っぱさ
押し付けがましくない挨拶
恥ずかしげに視線を逸らす
空の近くにいってみたいの、なんて
力一杯ブランコを漕いだ

「また、会えるかな」「また、会えたなら」

彩りを取り戻した世界
思い出は、然るに美しいもの
つかず離れずの距離感
弾みで触れ合った指先に震える
ちくりとした痛みとともに
幼い初恋を迎えた

「とても、懐かしい夢をみたの」 「私がまだ少女だった頃のことを」

見上げた先には貴方のはにかんだ顔
泣きたくなるほどの愛おしさを知るの
慌てたように私の涙を拭う指に目を瞑る
静かに降ってきた口惚けをやわらかく受け入れて
胸元にすり寄ってそっと抱き締め返した


song by「トワイライト」森羅万象
原曲:童祭 〜 Innocent Treasures 他
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