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その執着で何を生む
へたくそな見栄の張り方
かつての日々は輝いていた
あの輝きを今も持ち続けて
新たな書き込みをしていく度に少しずつ失くしていく
刃毀れした諱
付与されていく価値に比例する
擾わしさはとうに薄れて久しい
忘れた頃に意味を持つ音
光彩陸離(こうさいりくり)

夕暮れ時の戯れ
澄明な空を仰げば貴方が浮かぶ
生意気盛りな後悔
藻掻いた末に見えた一筋の光
いつだって馬鹿正直なきみが
あるひと欠片の呪
ぼくの裾を引っ張るきみの癖
古ぼけたアルバムをめくる
一匙の純情
いちばんはじめの記憶

太陽を写し込んで輝く瞳
当たらない天気予報
雨粒を弾くビニール傘
貴女の声を聞き咎めたのは
もうとっくに知っているものだとばかり
ロマンスを語るには稚すぎた
夕陽に木霊したドウコク
薄汚れたぬいぐるみ
孤独を悟らない内に
反比例しない天秤の重さ

訳も言わずに居なくなる人ではなかったのに
冠を齧ったはだかの王様
幼さを装って纏う
楽になれもしない
不釣り合いだとか不似合だとか
あなたの吐息はうつくしかった
祝福されたきみの鼓動
其処は幸せに満ちていた
閉じられたオアシス
例え謗られようとも批難されようとも

懐かしんでいられるうちは幸せだ
この選択に後悔はない
喚く元気があるなら足掻いてみろ
それはお前の眼には眩し過ぎたのか
前を向くことで変わるもの
ひけらかしたって空虚なだけ
明日を夢見る子ども、明日を嘲笑う大人
とっかえひっかえ、手頃なモノに手を伸ばしては自分の心を誤魔化して
正直者には生き辛いこの世の中
我が身を賭して

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