超絶かっこいい言葉を考えた
(いつの間にか声に出していたらしく妹にキモがられる)
鏡の前できりっと引き締めた表情を練習した
(ドヤ顔にしかならぬ)
この日の為に脳内シミュレーションを何回もした
(友達に付き合ってもらってたら十回目以降全力で拒否されたので仕方なくぼっちで練習)

「まさか! 義理だよ、義理」
(私チョコあげたっけ?と戸惑われた場合の台詞)
「まさか! バレンタインデーのお返しだよ」
(引かれた場合の台詞)
「まさか! チョコくれただろ。だから、俺も、お返し」
(思考停止された場合の台詞)
「まさか! 君にだけだよ、渡すのは」
(他の子にも同じものあげたんでしょ、と勘ぐられた場合の台詞)

「……明らかに気合いが入ってたから、すぐ分かったよ。手作りだったんだろ、チョコ。だからさ……本命だと、思ったんだ」
(可愛らしくラッピングされた市販のクッキーを渡す)
「か、勘違いしないでよね! ってお前そっぽ向きながらチノルチョコ渡しただろ。ちらちら俺の様子を伺いながら。だから、うん。俺も義理で返すな」
(イイ笑顔で駄菓子を渡す)
「ちゃーんと分かってるよ。君は軽い気持ちでチョコくれたんだろうけど、僕は嬉しかったから」
(さりげなくマシュマロを渡す)
「えーと、あの、そのっ……。俺の気持ち、受け取ってください!!」
(口をまごつかせながら数分、覚悟を決めたように頭を下げながら差し出す)

material by 右足
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