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手習い歌に挑戦。
あいうえお作文。全四十八題。
「 鳥啼唄(とりなくうた)

 努力したなら報われたい
 理不尽な苛立ち
 何人たりとも手だしは無用
 朽ちるままにまかせなさい
 この一言に尽きる
 描かれた未来、引かれたレール
 健やかであれ

 憂慮すべきこころ
 珍しく情けない顔をした御仁に忍び笑いをもらす
 差し水と呼び水
 蒔いた種を思う
 咳止めには二酸化酸素が不可欠です

 緑の季節によせて
 宵の口、掲げた杯を打ち鳴らす
 あの日の自分探しへ
 敬虔(けいけん)
 分かり合えない
 讃えてやらんこともない
 留守電への最終通知

 捻くれた友人に諦めて白旗を降った
 ん、の一言で通じると思ったら大間違いなんだから!
 からかいを多分に含んだ目
 叱り飛ばした曇天の晴れ間
 をおかしけれども

 そう考える事こそ、冒涜ではないのか
 楽になりたいわけじゃない
 嫌みな程完璧な笑顔を浮かべてみせた
 碌な慰め方も知らない
 歯痒くあれどもどうしてか、安堵している僕がいる
 遠慮が一欠片も感じられないのは気のせいかな
 手負いの獣を相手にする如く

 お前は人間
 疑心暗鬼ごっこ
 つまりは、どうしたってあんたを好きになれないってこと
 屁理屈で上書きされていく
 認識を改めてみる

 ほくそ笑む素顔
 無様な最期を痛烈に皮肉った
 根っこは他と変わりないよ
 胸を押さえてうずくまった
 冷戦にでも洒落込もうか
 意味など考えても仕様がない
 ぬるま湯に浸る日々すら今は遠くて

 もひとつおまけにくださいな
 闇雲に追いかけた大きな背中
 望ましい選択、望ましい結末
 狼狽えて拒絶して耳を塞いだ
 血の滲むほど噛み締めた唇が全てを物語っていた

material by sikaku
√仄暗い・ほのぼの・ギャグ混在。
√順不同で少しずつ埋めていきます。
20140506〜20140513 end

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