251 - 300題(↓new:↑old)

身長差を言い訳にして
我が家の小さなおませさん
素直に喜んであげられたら良かったのに
あなたとの未来は揺るぎないものだと錯覚していた
身勝手なふりをしてみたい
拗ねたふりをして困らせたい
馬鹿なふりをして難を逃れたい
わたしは選ばれなかったと胸を撫で下ろすふり
物分かりがいいふりをしていただけだった
さすれば救いは与えられん

ひとつ、命題を授けよう
あたりまえのように与えられる愛情に胡座をかいた君
ひっぱたいてやりたい
或いは渇望か
認めよう、僕は君が羨ましいって
さぞかし君は甘やかされてきたんだね
いい子でいます捨てないで
寂しさを噛み殺せなかった嘘
前を見たくないから俯くの
空想の中だけで生きていけたらどれだけ綺麗な人生なんだろう

この過ちも必要悪だったのですか
所詮あんたはあちら側の人間
俺にはこちら側がお似合いさ
正義だろうが悪だろうが平穏を壊す奴は皆等しく敵だ
大義名分を笠に着て暴虐を尽くす勇者
自身を信ずる者達を守りたかった魔王
厭われているのは果たしてどちらか
哀れむ相手が違うだろうに
つのる相手はあんただろうに
「ざまあみろ」

希望を宿してしまった者の末路
仮の器を与えたのならば行き先を定めてくれ
君がくだらないと一笑したその感情によって
暗闇から苦しいほど目映い光に手を翳す
頭を垂れることで恭順を示した
うずくまって丸めた躯
答えてくれるとは限らないのに
肺呼吸の必要性
両棲類の砂漠化
謎は永久に明かされないまま

あの夏、星座を一緒になぞった君はもういない
眩しそうに瞼を下ろした横顔
秒針が止まる頃には
肩を並べて罵倒しよう
貴方の記憶の片隅にでもそっと留めてもらえたら満足です
振り返るとねじ曲がった軌跡を描いている
足跡残しに余念がないね
はじまりに繋がっている
惜しむことを許してほしい
年をくった弊害か、素直に愛を囁けるようになりました

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