短編 | ナノ
蹴り倒そうか殴り飛ばそうか

※竹谷×食満





「竹谷、抱いてくれ」

「断ります、食満先輩」


用具と生物で合同委員会の最中に食満先輩がそう言ってきた。至って真面目な表情で。俺には悪い冗談にしか聞こえなかったけど、一体どうされてしまったのでしょうこの幼児趣味の先輩は。


「俺はな、ようやく気づいたんだよ。お前に抱かれたいって」

「だから、なんで今」

「溢れ出した愛情ってやつ?」


にやける先輩を無視して後輩たちに指示を出す。まだ真っ昼間なんですけど先輩。それにさっきの一言を聞いてしまった孫兵がドン引きしてしまったのですがどうしてくれるんですか。
すると、するりと首に腕がまわった。食満先輩の顔が近い。


「……だめか?」

「ええ!」


誰が抱くかこのやろう。……と、ここまでが建前だ。
本当は滅茶苦茶に抱いてやりたい。世間一般の道徳や倫理観を無視して良いのなら今すぐにでもあなたの服を破り、身体の自由を奪って、その生意気な口に突っ込んでやりたいんですよ。
なんて事を考える俺は、やっぱり先輩に負けず劣らず変態なんでしょうかね。


「…やっぱ竹谷はお堅いなぁ!おおい皆、失敗しちゃった」

「は?」


食満先輩のもとに下級生たちが集まる。なぜみんな残念そうにしているんだ?それにうちの後輩たちも残念がっている。


「賭けてたんだよ。俺が頼み込んだらすぐ抱いてくれるかくれないか」


ざぁーんねん!と口を揃えて言う後輩たち。この人はいたいけな子供たちになんて事を教えているんだ。


「食満先輩」

「おっ、その気になってくれたか!」

「殴られるのと蹴られるの、どちらが良いですか?」


今晩はいつもより激しくしないと気が収まりそうにない。






















蹴り倒そうか殴り飛ばそうか
(覚悟は決まりましたね?)
(たっ竹谷、アッー!)






−−−−−
すみませんでしたorz
素敵企画たけまにあ様に提出した作品になります。
たけま…初めて書いたのでうまく表現できなかった(泣)
個人的には黒竹谷も大好き。

企画に参加できて楽しかったです。ありがとうございました!



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