三國/創作:V | ナノ


三國/創作:V 
【悪魔の花嫁U】
 




男の命令に素直に従ってベッドの上で四つん這いになり、可愛いお尻を曹丕に向けて、ブルブルと下半身を震わせながら曹丕の許しを求める名無し。

言葉に出来ない程に色っぽくて、悩ましすぎるその痴態。

今すぐに押し倒して、欲望のままに貫き、食べてしまいたい。

どんな男の欲望でも一気に煽るであろう名無しの淫靡な格好に、曹丕は思わず両目を見張る。

「そ、曹丕…。これでいいの?これじゃ……だめ?」

無遠慮に注がれる男の視線に耐えきれず、名無しが消え入りそうに小さな声でもう一度曹丕に尋ねた。

曹丕はあまりにも可愛くて妖艶な色香を放つ名無しの格好に、彼らしくない程にボーッと見惚れていたが、名無しのその一言で我に返った。

「だめだ。そんな程度では許せんな。もっと腰を高く上げないと何も見えないだろう?」
「も、もっと?」

名無しは突き放すような曹丕の台詞を聞いて、ますます困惑したような顔をした。

「そんなの…そんな事したら…見えちゃう……」
「見えるから言っている」
「そ、そんなっ…。そんなの…恥ずかしいですっ…」

名無しは、もうこれ以上は耐えられないとばかりに涙を浮かべ、シーツに顔を埋めてしまった。

そんな悩ましい名無しの姿を見る事が出来ただけでも曹丕は大層満足していたのだが、こんな程度の事で彼女を許すつもりはない。

曹丕と司馬懿のように男としての自信に満ち溢れ、傲慢不遜でプライドの高い人間は、自分の女に近づく男に対して2種類の捉え方をもっていた。

自分と同等かそれ以上だと認めている男に名無しが求められるのは別にいい。嫉妬もしないし、独占欲も湧いてこない。

むしろそれ程の男に切望される程自分の女は魅力的な存在なのだと思い、寵愛ぶりにもますます熱が入る。

しかし自分より下だと思っている男が自分の女に擦り寄ってくる事は、許し難い事だ。

李慶が名無しの肩を掴んだ瞬間、可愛い名無しに汚い手垢を付けられたように感じてしまい、曹丕は李慶に対して激しい憤りを覚えた。

一言で分かりやすく説明すると言うのなら、『お前ごときが』という気持ちだった。

同じ男として、そして皇子としてはるかに自分よりも資質が勝れていない男が、未来の妻にと望む女性───名無しに触れる事は、曹丕の中では万死に値する。

しかしそれと同じ位に、そんな男にやすやすと肌を触らせた名無しの爪の甘さと隙の多さにも曹丕は腹を立てていた。


───この腹立たしさを、一体どうしててくれよう。


李慶に関しては司馬懿の進言で処分の方法が決まったが、名無しに対してどうするかは、この時点では特に決めていなかった。

とりあえず、罰として自分の気が済むまで虐めぬいて責め抜いて泣かせてやろう。

そう思って李慶にやられた傷の確認がてら名無しを寝室に呼び付けた曹丕だが、日毎に色香を増していく名無しの媚態に当初の勢いが失われていく。

しかし魏国全土のM女のカリスマとして知られる曹丕としては、この程度で名無しに甘い顔を見せる訳にはいかない。

「だめだ。もっと足を開いて腰を高く突き上げないと、何も見えない」
「はい……」

曹丕に命令されるたび、名無しの瞳にジワリと涙が浮かぶ。

言葉では説明できないような、背中をゾワッと走り抜けるその快感は、曹丕でしか味わえないようなものだった。

「これで…いいですか?」
「違う。もっとこうやって…思い切り左右に足も広げるんだ」
「あぁっ…いやっ…」

男の両手で容赦なく足を左右に割られ、名無しの口から切ない喘ぎ声が漏れる。

何も隠す物がない名無しの下半身は、全部曹丕に丸見えだった。

赤く充血して、ふっくらと膨らんでいる秘部の入り口は左右に引っ張られ、内部まで曹丕に見られてしまいそうである。

「い、いやぁぁ…恥ずかしい……」

こんな恥ずかしい思いをしなくてはならない位なら、いっそこのまま消えてなくなりたい。

名無しはそう思いながら、シーツをギュウッと握り締めて小さな声で訴えた。

こんな格好では、隠せる物も隠せやしない。

自分の恥ずかしい部分の何もかもが、曹丕に見られている。

「そうだ…大分いい格好になったな。そのままその格好で待っていろ」

曹丕は、名無しの媚態に興奮している自分に気付かれないようにわざと低めた声で告げると、名無しの傍から一旦離れた。

そして自分の机の方まで歩いていくと、色とりどりの果物が盛られている高級皿に視線を落とす。

曹丕はその中から大粒の巨峰を一房手に取ると、一粒だけもぎ取って口に運ぶ。

「……種無しだったな」

その事を確認したかったのか、曹丕は何粒か口に入れ、中身に納得したような顔をする。

そして5粒程もぎ取った巨峰の皮を丁寧に剥き取ると、丸い巨峰の粒を手にして名無しの元へ戻ってきた。

何か物音がしている事は、分かる。

曹丕が何かを物色している事は、分かる。

けれど『そのまま待っていろ』と言われた名無しはシーツから頭を上げる事も出来ず、不安を抱えたままで曹丕の帰りを待っていた。


───何をしているんだろう。


何か酷い事をされるのではないかと怯えつつも、曹丕に言われた通りに四つん這いになり、従順に次の命令を待っている名無しの姿は、愛の奴隷と呼べるものだった。

「…名無し。もっと足を大きく開け」
「はい」
「余分な力を抜くんだ。いいな……」
「…は、はいっ…」

曹丕に言われた通りに足を左右に割り開くと、名無しの中心部に何やらヌルッとして丸い物が押し当てられた。

「あっ…。な、なに…?」

未知なる感触に下半身を震わせる名無しに構う事もなく、曹丕は一粒目の巨峰を指先でググッと押し込んでいく。

すでに名無しの内部は柔らかく解れ、十分に潤っていた事もあり、最初の一粒は指で押されただけで簡単に入ってしまった。

「あっ…あぁっ…何…?曹丕……」

二粒目の巨峰を押し当てられ、名無しが恐怖感から本能的に腰を引く。

だが曹丕は少し笑って名無しのいやらしい姿を見下ろすと、抵抗は許さないとばかりに名無しの腰を掴む。

「じっとしていろ…名無し」
「あっ…んっ…。やだ……こんなの……」

逃げようとする名無しの腰を押さえ、逃げられないようにして、曹丕は残りの粒を名無しの内部に埋め込んでいった。


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