三國/創作:V 【Another worldW】 後書き 今回のアナザー３を書くにあたって引用させて頂いたのは以下の二つです。作者名と出典は以下の通りになります。 文中ではそれぞれ凌統と陸遜の台詞として使用させて頂いております。 ≪FRIENDSHIP [友情] …好天ではじゅうぶん二人で乗りこめるが、悪天候になるとたった一人しか乗れない船（ship）。≫ （A. Bierce『悪魔の辞典』） ≪善には常に悪が混じっている。極端な善は悪となる。極端な悪はなんの善にもならない≫ （byヴィニィ「詩人の日記」） 今回は秦君が記念すべき……な感じの夢になっておりますので、それに伴って後書きも長めとなっております。 久し振りの後書き３ページ構成となっておりますので、長めの後書きが苦手な方は、いつも通りサクサクッとスルーして頂いてＯＫ牧場です。 後書きまで読んで下さっているという閲覧者の方々がどれ位いらっしゃるのかは分かりませんが、「後書きが好きです」と言って下さる方の為に今回もモリモリ書かせて頂きたいと思います。 どこの何者が書いたのか全く分からないという得体の知れない作品に興味を持って読んで下さるというだけでも嬉しい事だと思うのですが、その上後書きまで目を通して頂けるとは本当に有難い気持ちで一杯になります。 最近の後書きを振り返ってみるとなんかこう、作品に関する後書きというよりも変な小話みたいな内容になっていますね。『→後書き』ではなく『→ばっちゃの小話』に替えてもいいような気がしてきました。何のコーナーなのか主旨がよく分かりませんね。 今回は純情君が主人公という事でいつもと比べてみますと若干マイルドな夢ですね。黒いお兄さん達がいないと始まらない止まらない（かっ○えびせん？）なサイトです故、純情君一人ではちょっとまいっちんぐ先生になってしまうかな、と思って色々行ったり来たりしておりました。 漫画でも映画でもそうですが、管理人は昔から対極の物をテーマにした作品が大好きです。格闘技でも神話でも何でもいいのですが、陰と陽・光と闇・動と静・黒と白・そして最後に善と悪。昔のアニメでいくとビッ○リマンのエンディング曲がものすごく好きでした。 かなり昔の事ですので記憶が曖昧なのですが、善（天使系）キャラと悪（悪魔系）キャラで掛け合う部分がありまして、 悪「夢も、希望も、黒く塗り潰せ！」 善「夢も、希望も、白く塗り返せ！」 という部分が一番好きでして、テレビの前で一緒になって歌っていたような記憶があります。子供向けアニメなのに今思うと結構深い言葉の響きですよね。うーん、恐るべしビッ○リマン。 そんな事もありまして、このサイトにおける夢小説も恋愛の光と闇とか、人間関係の陰と陽とか、何と言いますか、『良い面とドロドロの面（物事問わず）』みたいなのを書きたいというのがこのサイトを立ち上げた時から全く変わらずに脈々と続いているテーマでもありまして、夢小説でもイラストでも何でも自分の作品におけるキモみたいな物だと思っております。 と、言いますか、そんな大層な出来映えでも内容でもないのですが、『これこそが自分の作品のキモだぜ！！イエアー！！』と一人で自分勝手に思い込むことで作品製作に対するテンションをあげようという一人遊びの方法でもあります。（寂しい事情） あれもこれもと色んな方面に手を出して挑戦させて頂きたいような気持ちもあるのですが、やっぱり『自分はこれ！！』みたいに１本に絞っておいた方が何かとやりやすい事もありまして、このテーマにそって全ての夢小説を書いているのですが、その中でも自分にとって書きにくいのがこの『アナザー』シリーズです。 大きな原因の一つに、このシリーズの主人公でもあるオリキャラの秦君が『純情』属性を持っている事が大きな問題点です。黒夢サイトというサイトの性質上、『純情・純粋・ピュア・イイ子ちゃん系』のメンズは基本的に有り得ないと言いますか、サイト内で取り扱うキャラクターとしましては最大の御法度です。 その事情を踏まえた上で、それだけでは自サイト内で一切扱えない、という事で幸村のような純情系にはヤンデレ属性も混在させております。純粋で一本気な面が何かの拍子に裏返ると光→闇属性に変身するよ、みたいな感じで自分の中では捉えているのですが、要するに『ただのいい子ちゃん』ではサイト内で扱えない、という事情がありました。 それは何故かと言いますと、やっぱり自分が一番書きやすいのが黒夢ですので、純粋キャラ（それ以外の属性全くなし）ですと何を書いて良いのか全く分からずに、完全にお手上げ状態になってしまうからでした。純情キャラ（他無属性）でドロドロ夢って…考えられないですものね。 それ故に、無双キャラにおいては純情（なだけ）のキャラは取り扱わないというサイトの方向性を厳守しておりましたが、リントン夢に出てきた新人兵士君が何故か一部の訪問者様に人気が高かったので、彼の夢を書かせて頂いたのがアナザーシリーズです。無双キャラでは有り得ませんが、オリキャラなら純情属性もいれてみるか…と思ったのが秦君誕生のきっかけでした。 ですが、やはり純情君だけでは黒夢になりません。１ページも書けずにおじゃんになってしまいますので、黒夢属性を持たせる為に登場して貰ったのが凌統と陸遜です。 純情少年に＋１軍キャラ（黒夢担当）×２を作品の中に登場させる事で強引に黒度数を上げようと試みた訳です。 うーん、いつもながら強引過ぎる手段です。もっと何か他にいい方法考えつけよ、と今更ながらに思います。（でも今更修正も出来ないというこの…） このサイトにおける幸村にしろブラックメンズにしろ、純粋さは有る意味諸刃の剣です。『神聖なる狂気』だと思っております。ノアの箱船でもそうですが、極端な善は悪になる場合もあると思うのですね。 →続きます [TOP] ×
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