三國/創作:V 【すんどめ:VS凌統】 「やぁっ、だめ……っ」 「この服、いいね。金具を外していくごとに、どんどんエロくなっていく。ああ、脱がさずにヤるのもいいかもな。全裸の名無しもそれはそれでいいと思うけど、こういう中途半端なのも逆に燃えるっていうか」 「んんっ、や……ぁ……っ」 「ねえ、名無しも興奮してる?俺はすごく興奮してるよ。早く一つになりたい」 体勢を変えてからも引き続き名無しが撫でていた凌統の男の証が、さらに硬度を増したのが彼女の手に伝わってくる。 パンパンに張り詰めたそこは熱くて大きくて、凌統の言葉通り一刻も早く外の世界に出してあげなければ可哀想に思えるほどだ。 硬くて、大きい。とてもではないが手の中に収まりきらない。 それでもなんとか掌全体を上下に動かし根元から先端までゆっくりと扱いていくと、凌統の呼吸が少しずつ荒くなり始めた。 その様子に名無し自身も昂ぶって、自然と内股を擦り合わせようとするのだが、男の太腿を跨ぐ格好のため足を閉じることができない。 「やば……、本気で気持ちいい……。俺、名無しの手だけですぐにイキそうなんだけど」 乾いた唇を己の舌でペロリと舐めとり、男は低い声で囁く。 「そろそろ名無しのこっちも触っていい?」 「だ、だめ…!そ…それは…」 「どうして…?俺が嫌い?」 「ちがう…の…。そうじゃ、なくて……」 「じゃあ、なんで?」 男の質問に、名無しが睫毛を震わせる。 「だ…だって……私は、凌統と違うから……。凌統は、履いて、いるけど……私は、何も……」 「!」 「下…は…、凌統の命令通り…何も着けずにきたから……。凌統の手がこっちにきたら……ち……直接……っ」 かぁぁぁっ……と哀れな程に顔を赤面させ、俯いてしまった名無しに、凌統は無意識に生唾を飲む。 「今……、私……。だから……凌統の手が……汚れちゃう……」 うるうると瞳を潤ませて、彼女は今にも消え入りそうな声で訴える。その姿のなんてエッチでいじらしいことだろうか。 「……いいよ。汚してくれて」 なんだこのエロさは。信じられない。 今まで全く知らなかったが、情事の際の名無しはここまで妖艶で淫靡な痴態を男の目にこれでもかと見せつけて、理性を崩壊させようとしてくるものなのか!?こんなもの、反則だろう。 凌統はすっかりそんな名無しのいやらしくも可愛らしい『お願い』に魅せられてしまい、掠れた声で答えた。 「名無しがこんなにエロくて可愛い子だとは思ってなかったよ。大丈夫。俺は気にしないし、むしろ大歓迎。俺の手を、汚してくれる?」 「や…っ、やだぁぁ……。恥ずかしいよ……」 「俺の手でいっぱい感じさせて、名無しのものでベタベタになるまで濡らして欲しい。名無しの一番奥まで俺の指をねじ込んで、グチャグチャに掻き回したい」 「だめ……っ、そんなことしたら……あぁ……っ」 「俺がどれだけ名無しのことが好きなのか、体で分からせてあげる」 「や……っ、やだ……!本当に…恥ずかしいの……。凌統……お願い……」 「ダメだよ。やめない。もっと恥ずかしいことをして、俺の気持ちを知ってもらうから。名無しのことが好きだから、こんな風に意地悪したくなるんだよ」 言い終わるが早いか、彼は空いている方の手を名無しの下腹部へと伸ばし、隠す物のない秘部の表面をゆっくりと撫でた。 ぬるりとした液体が男の指先に付着し、それを確かめるみたいに彼は何度もなぞり上げる。 「あぁぁ……っ」 「名無し、ここがこんなにヌルヌルしているのはなんで?ほら、教えて」 「いや……っ、言わないで……」 名無しは恥ずかしさのあまり涙目になりながら懇願するが、男はその様子にますます情欲を掻き立てられるばかり。 「言えないの?じゃあ、代わりに俺が言ってあげようか。これはね、名無しの愛液。女の子が感じると出てくるんだよ」 「やぁぁん……。りょう、と……やめてぇ……」 「乳首をちょっと弄られただけで、こんなにベトベトになるまで濡れちゃうエロい子は初めて見た。すごいな。クリもビンビンだし。ほんとエロい体してるよね。ま、俺のせいなんだけど」 名無しの愛液を指に絡めてなぞる動きを続けつつ、もう片方の手で胸元を攻めることも忘れない。 凌統は彼女の胸を大きな手で包んで数回揉み込むと、乳輪の周りをくるりと一周し、そのまま乳首には触れないように焦らすような動作を繰り返す。 「やだぁ……、もう……いやぁぁ……」 「ふぅん。嫌なの?でも体は正直だね。言ってる間にまた溢れてきた」 「だめ……っ、あっ、や……ぁ……っ、んん……っ」 「どこもかしこも尖ってて、触られる度にピクッて反応してる。やらしいな。名無しは全身余すところなく敏感でえっちだよね」 「凌統…、やだぁ…。お願い…言わないで……」 「ほら、指入れるよ?力抜いて」 つぷっ、と男の長い人差し指が名無しの膣内に挿入される。すでに十分濡れていた彼女の内壁は異物の侵入を容易く受け入れ、柔らかく絡みついてくる。 「あ……っ。あぁぁ……っ」 「すご……、俺の指が根元まで全部飲み込まれていく。名無しの中、もう蕩けまくってトロトロだね。熱くて柔らかい。火傷しそうだ」 「いやぁぁ……」 「名無しってば、俺の指を美味しそうにしゃぶって離さないんだもん。これじゃ俺のを入れる前に、名無しの方が先にイッちゃうんじゃない?ねぇ、名無し。どうする?」 どうする、と聞かれても。会話の合間にもずぶずぶと凌統の指が名無しの膣内に潜り込み、卑猥な抜き差しを続けているのでまともに答えることもできない。 「あんっ…。りょ、凌統…あっあっ…」 「俺のを入れて欲しい?それともこのままイカせて欲しい?」 「やだ…、やだぁぁ…こんなの…」 両目一杯に涙を浮かべて、名無しは力なく左右に首を振る。唾液で濡れた赤い唇がなんとも色っぽい。そんな彼女を眺めているうちに精巣が刺激され、彼の陰茎はみるみると膨張していった。 (くそっ……我慢できねえ……) 出来れば名無しの口から直接入れてください≠ニ言わせたかったが、この際もうどうでもいい。名無しの意見を無視して、一思いに犯してしまおうか。 そんな考えが脳裏を過ったその時。 「あぁーん……。凌統ぉ……」 一際甘ったるい彼女の鳴き声が、暗い室内に響き渡る。 「こんなのもう…、もう……。凌統の指で……気持ちよくなっちゃう……」 「いいんだよ、名無し。もっと感じても……」 「でも……、でも……」 「ほら、いっぱい濡れて。俺の指で気持ち良くなって」 「はぁ…っ、ああん…」 布を隔てた状態で男の怒張を柔らかく握り込みながら、名無しは息を荒くして凌統に訴える。 「それ…に…。さっきから、凌統のが……、どんどん大きくなってる……。すごく熱くて……」 「名無し、それは……」 「だめ、だめぇぇ……。こんなにずっと触っていたら……」 「触っていたら、どうなるの。俺のが欲しくなる?それとも……」 「だって…、こんなの……覚えちゃう……。凌統の形も、大きさも、硬さも……全部……覚えちゃうの……」 「───!!」 名無しの声が耳に届いた直後、凌統は頭の中が真っ白になり、心臓がバクンッと大きく跳ねた。そして次の瞬間、彼は自分の下半身が熱いもので満たされるのを感じた。 先走りの汁がドロリと溢れ、下着の中に広がっていく感覚に、凌統の腰がブルッと震える。 (嘘だろ……!?こんな……) 男性器から出る我慢汁は、自分の意思とは関係ない。射精の前段階になると脳が性的興奮を覚えて勝手に分泌される類のものだ。 確かに名無しの手によって股間を愛撫されてはいるものの、たかが布越し。しかも、名無しの手つきは少しも激しくはない。セックスに慣れた男には物足りないと思えるくらいに、緩慢な動きでしかないのに。 なのにどうして。自分ともあろう者が、名無しとの性行為では直接男根を刺激されているわけでもないというにも関わらず、異常な程に欲情している。 まさに、自分がいつも女性に対して与えている責め苦そのもの。 [TOP] ×
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