三國/創作:V | ナノ


三國/創作:V 
【Under WorldX《後編》】
 




「あぁぁぁ…、いやぁぁぁ……!」

あまりの激しさに悲鳴を上げてしまうが、珠稀はそれでも動きを止めず、容赦なく責め立てていく。

狭い膣内をこじ開けるように亀頭の先端を突き入れられ、何度も何度も奥深くまで抉られる。そのたびに子宮口をゴツゴツと力強い律動でノックされ、強烈な快楽に襲われた。

「ひぃ…っ。やぁぁ…、あぁぁ──っ…」

珠稀が動くたびに名無しの胸が揺れ、結合部からはじゅぷじゅぷっといやらしい水音が響き、男の欲望をこれでもかと刺激する。

「何度ヤッても、狭い穴の中に無理やりチンコをめり込ませる瞬間って、たまんねぇよな…」

恍惚とした表情で呟くと、珠稀は名無しの腰を掴んで上下に揺さぶった。その反動で名無しの体重がかかり、より深いところまで突き刺さる形となる。

「ひぁっ! あ、あぁ……っ、ふか……い……っ!」
「もっと奥まで突いてやるから、しっかり味わえよ」
「やっ、だめっ、そんな……っ、壊れちゃうぅぅ……!」

男の口調は、いつの間にやら荒っぽく、乱暴なものに変わっていた。それがまた新たな興奮を呼び起こし、ますます身体が昂っていくのが分かる。

名無しといる時は紳士的な振る舞いを装って≠「る珠稀だが、セックスの時だけは別だ。

彼女の体内に侵入した途端に、彼は本性を現す。まるで別人のように荒々しくなり、名無しを乱暴に扱う。

普段は隠していた獣の本性が露わになり、獲物を蹂躙しようと牙を剥く姿を見せつけるようで、それもまた彼の持つ大きな魅力の一つとなって、彼に抱かれた女性全てを虜にする威力を秘めていた。

「ほら、ここがいいんだろ。こうやって擦られると、腰が止まらなくなるんだよな?」
「あぁ……んっ、やぁぁん……!だめぇ……、そこばっかり……しないでぇ……!」

珠稀に弱い部分を集中的に責められ、名無しは涙を流しながら懇願する。しかし、それで止めてくれるような相手ではないことは分かっていた。

むしろ余計にドSスイッチがONになった様子で、名無しの体内を抉る動きがさらに加速する。

「嫌じゃないくせに何言ってんだよ。本当は好きなんだろうが?正直に言えよ」
「ち、違ぅ……。んっ…やだぁ…だめぇぇ……」

否定の言葉を口にしようとすると、強く突かれて言葉が途切れる。その度に甘い吐息を漏らしてしまい、抵抗する力がみるみる失われていく。

「喘ぎまくって、こんなに締め付けておいてよく言うぜ」
「はぁ…ん…。やぁぁ…、珠稀さんの…いじわる……」

涙目になりながら訴えると、珠稀が喉の奥で笑った。

「あっそ。俺に意地悪されるのが好きなのかよ。だったら、望み通りもっと苛め抜いてやるよ」

そう言うと、珠稀は一度自身を引き抜いてから、名無しの身体を持ち上げて自分の上に座らせるようにして挿入させた。

「あぁっ…あっ…ああぁぁ───!!」

先程とは比べ物にならないほどの勢いで貫かれ、名無しは大きく背中を仰け反らせて絶叫する。

珠稀の責め苦に涙を流しつつも、身体は正直だった。秘裂からは大量の蜜が流れ出し、もっともっとと言わんばかりに男根に絡みつき、内壁が激しく蠕動し、奥へと誘うように締め上げる。

そんな反応を見て気を良くしたのか、男は満足そうに口端を吊り上げると、名無しの身体を前に倒して体位を変更した。

「やっぱ、犬は犬らしくこうでなくっちゃな」

四つん這いの姿勢にさせられ、まさか、と名無しの顔が引きつった。

珠稀は名無しにいわゆるバックの体勢を取らせると、彼女の腰を引き寄せてお尻を高く上げさせ、後ろから一思いに貫く。

「あぁ───っ、いやぁぁ───」

名無しの腰が跳ねた瞬間、ビクビクッと尻尾が揺れた。

今までとは違う角度からの攻め立てに、名無しの口から一際大きな嬌声が上がる。何度も激しく腰を打ち付けられて、名無しはただ泣き叫ぶことしかできない。

「あはっ、すげー声だなおい。そんなに俺に犯されるのが好きか?」
「ひっ… やだぁぁ…珠稀さん……っ、深いよぉ……、奥……奥に、当たっちゃう……!」
「当ててんだよ」

楽しげに笑い、珠稀はさらに抽挿を繰り返す。肌同士がぶつかり合う乾いた音と結合部から響く水音が入り混じり、聴覚からも犯されているような気分になる。

「たま、き、さん…たま、きさん……っ。もう、許して、くださ……っ」
「嫌だね。欲しがったのはお前だろ?だったら、死ぬ気で耐え抜けよ」

すでに、『君』から『お前』呼びになっている。そしていつも、名前まで呼び捨てにされる。

もう何度目か分からない絶頂感が押し寄せてきて、名無しの身体がガクガクと痙攣し始めた時だった。不意に珠稀の手が伸びてきたかと思うと、充血しきった陰核を強く摘まれたのだ。

「ひぎ……っ!?」

突然襲ってきた強烈な刺激に耐えられず、名無しは悲鳴を上げる。

そのままぐりっと押し潰されるように捏ねくり回されると、全身が攣縮し、頭の中でチカチカと何かが点滅するような感覚に襲われた。

(いやぁぁぁ…、イク…、イッちゃう……!)

珠稀の許しなく、勝手にイクことなど許されない。

これ以上、彼の言いつけに逆らい、さらなるお仕置きを受けたくはないというのに、身体の奥からせり上がってくる衝動を抑えきれない。

珠稀に謝罪しなくては。彼の情けを得なくては。

「珠稀さん…。もう…、許してぇぇ……」

手を伸ばして男の腕を掴みながら、名無しは懸命に首を捻って背後の男に訴えかけた。

激しすぎる快楽に身悶える名無しの両目からはポロポロッと大粒の涙が零れ落ち、ぽってりした赤い唇は唾液に塗れ、ぬらぬらと卑猥な光を放っている。

その様はあまりにも淫靡であり、男を誘う娼婦のようで、エロ可愛い女性が大好物だと主張する珠稀の欲望を痛いくらいに刺激する。

「珠稀さん…もう…許してください…。本当に…おかしくなっちゃう…」
「あぁ?何言ってんだよ。まだ始まったばかりだろうが」
「だって…気持ちいいの…。珠稀さんのが…大きくて…すごくて…こんなのもう…私……」
「ん…、名無し…」

たまらなくエッチで可愛い名無しの『お願い』は、珠稀をゾクゾクさせた。

簡単には靡かない女をこんな風に乱れさせ、支配しているのは他ならぬ自分だと思うと、優越感に浸れると同時に征服欲が満たされていく。

「たま、き、さ……ん……」

名無しは珠稀の手を自分の顔の方まで導き、甘えるように頬を摺り寄せると、ちゅっ…と男の指を濡れた口に含みながら精一杯の懇願をしてみせた。

「お願い…します…。もう…苛めないで……。いっぱい…グリグリしないで……。もう無理です…おかしくなっちゃう……」
「ははっ。別にいいじゃん、おかしくなれば。名無しは俺の物なんだから、俺がどうしようと勝手だろ」
「…ゃ…ぁ…。いじわる、しないで…。珠稀さんが、欲しい、です……」
「……っ」

潤んだ瞳で見つめられた瞬間、ゾクッとするほどの快感を覚えた。それは下半身にも伝わり、思わず射精してしまいそうになる。

それを何とか堪え、珠稀は名無しを睨み返す。主人は自分だ。

飼い犬ごときに主導権を握られてたまるものか。


[TOP]
×