三國/創作:V 【Under WorldX《後編》】 「やば…、絶景だわ。ひくついてる入り口も、真っ赤に充血したクリも、そこから溢れ出てるえっちなお汁も、何もかもぜーんぶ見えてるよ。えっろいなぁ、これ」 「いやぁぁ……、言わないでぇ……!」 珠稀の言葉一つ一つに、身体が敏感に反応する。 彼が冷たくて意地悪で残酷な男性だなんて、最初から分かっていることだった。こうして辱められる度、その事実を痛感する。 この人は、自分に対して何の感情も抱いていない。ただの玩具としてしか見ていないのだ。 それなのに、どうして自分はこんなにも彼の命令に従い、逆らえなくなってしまうのだろう。 こんなのは、自分じゃない。そう思いたいはずなのに、現実は全然違う。 彼の命令を拒否できない自分が心底惨めで、恥ずかしくて、情けない。 いっそ自分など男にとってただの操り人形で便利な性奴隷に過ぎないのだと割り切る事が出来たら、何の悩みもなくなるのだろうか。 「めちゃくちゃ可愛い……名無しちゃん。どろどろの穴の中にすぐにでも俺の物を突っ込んで、切なそうなクリを擦り上げてこね回して思い切り甘やかして、名無しちゃんが泣きながら10回くらい連続でイクまで突きまくって、ぐちゃぐちゃになるまで犯してあげたい」 「ゃ、ぁ……、やめて……、そんなえっちなこと……言わないで……」 「だめ。やめない。名無しちゃんの辛そうで切なそうで気持ちよさそうな泣き顔、最高にそそるから」 「ぃや……、いや…ぁ……」 珠稀の容赦ない言葉攻めに、名無しは涙を零し、やめてくださいと懇願する。 これ以上珠稀の声を聴き続けてしまったら、何もかもが壊れてしまいそうで。 「ほら。じっくり見ててやるから、早くイキなよ」 「やだぁ……、もう、イッちゃう……、珠稀さん……見ないで…っ」 「名無しちゃん…今の、すごくいい……。その顔最高にエロ可愛くて、大好き」 ボロボロと大粒の涙を零し、嗚咽混じりに喘ぎながらそれでもなお自慰を続ける名無しを情欲に濡れた眼差しでうっとりと見つめ、珠稀が熱く掠れた声で告げる。 「───俺の為にどこまでも一生懸命な名無しちゃん、可愛いよ」 「ひぅ、う……っ!」 その瞬間、名無しの脳内にバチッと火花が散った。 あの、珠稀が。 自分の淫らな姿を見て、あんなにも溶けた瞳で、ほんのりと紅潮させた顔で、獲物を前に我慢している獣のように舌舐めずりをして、興奮を隠しきれない声音で自分の名前を呼んで、可愛い≠ニ褒めてくれている。 珠稀さんが、珠稀さんが、珠稀さんが……! 「あっ、あっ、あぁああ……っ!も、だめ、ぇ……!珠稀さん……。イク、イク…イッちゃう───……っ!」 その言葉と同時に、全身を痙攣させながら名無しは絶頂に達した。 自分でも制御できないくらい、信じられないくらいに猛烈な快感だった。自分の拙い自慰でこんなに激しく達したのは、生まれて初めてかもしれない。 「はぁ……はぁ……、はぁ……」 大量に溢れ出る愛液で、シーツがびしょ濡れだ。 肩で息をしながらベッドに倒れ込み、焦点の定まらない虚ろな目で天井を見つめる名無しを満足気に見下ろしてから、珠稀はおもむろに立ち上がり、彼女の隣へと移動する。 「随分派手に噴いたね。そんなに気持ち良かった?」 「珠…、稀…、さん…」 「ん?もしかして、自分の指じゃ足りなかった?いいよ。頑張ったイイ子にはご褒美をあげる」 「ち、違……、そうじゃなく、て……」 「じゃあ、何?言ってごらん」 「…さっき…、の…ことば…」 「何だっけ」 「す、すき…って…、いっしょうけんめい…で…、かわいい、って……?」 「ふふ…。恥ずかしいなあ。二度も言わせないでよ、名無しちゃん」 珠稀は悪戯っぽく笑いながら、名無しの質問をはぐらかす。その余裕たっぷりな態度が、いかにも珠稀っぽくて無性に悔しくて堪らない。 「ほんと、ですか……?」 「当たり前でしょ。じゃなきゃこの俺が、わざわざ手間暇かけてこんなことしないよ」 「…う、嘘、ばっかり…。珠稀さん、は…ひどい人、です…。わたしばっかり…、はずかし、く、なって…」 「信じて貰えなくて傷付くなあ。恥ずかしがる名無しちゃんが、可愛いからだよ」 「うそ…。珠稀さんは、ずる、い……、です……。やっぱり、ひどいひと……。私のこと、おもちゃにして、苛めて…喜んでる……」 「そうだよ。だから、もっと虐めてあげる」 「やぁ……、いやぁ……」 「俺だけの名無しちゃん。もっともっと可愛がって気持ちよくしてあげるから、これからも俺のために沢山働いてよね」 そう言って妖しく微笑む珠稀に、ぼんやりと見惚れる。 珠稀は、天才だ。 組織の運営も、部下に対する指導も、店の女性達への接し方も、戦い方も、他者の前での振る舞いも、何もかもが全て。 何においても彼は完璧で、非の打ち所がないほどに優秀だが、最もその才能を発揮するのは女の扱いにかけてだろう。 ホストの営業スタイルに色恋営業というものがあるが、珠稀の場合はまさにそれである。 相手の望む言葉、仕草、表情、言動を瞬時に理解し、恋人に接するかのような甘い言葉でもって相手を骨抜きにする。それでいて対等な関係ではなく、あくまでも主人は彼であると刷り込ませ、絶対的な服従を求める。 そうやって巧みに女性をコントロールする様は、まるで悪魔のようだ。 地獄で悪魔に魅入られた者は、もう二度と地上には戻って来られない。悪魔の冷たい精液を一度でも注がれた人間の女は、もはや人間の男相手では一生快楽を得られないと聞く。 美しくも妖艶で、鮮烈なその容姿。普段は芯から冷たいくせに、ここぞという時には蕩けるように甘い双眼と甘い声。長身で無駄のない筋肉を纏ったしなやかな肉体美。 こんな男性に目を付けられてしまったら、どんな女も逃れることはできず、地獄の底まで堕ちていくしかない。 ───ここはすでに、地獄の一丁目なのだろうか。 「良くできました。名無しちゃん、上手にイケたね。偉いよ」 「…ぁ…」 「いい子だね」 額に口づけを落とし、優しく頭を撫でてくれる珠稀の手が心地良くて、うっとりと目を細める。 「さて…。じゃあ、約束通りご褒美をあげようかな」 「ご褒美……?」 「うん。名無しちゃんが大好きなやつ」 「あ…っ…」 いつの間にか下穿きの前を寛げていたらしい珠稀が、熱く滾った自身を取り出す。それを目にした名無しは、ごくりと喉を鳴らし、無意識のうちに物欲しそうな表情を浮かべてしまう。 「これが欲しいんでしょう?」 何度見ても、凶悪な代物だ。 珠稀の男根は誰もが二度見するくらいの美青年という外見からは想像し難い物だった。 『加工済み』であるそれは通常の男性器にはない複数の突起があり、元々大きくて長い珠稀のモノを更に凶悪に見せているのである。 珠稀はそれを弾力がある特殊な玉入り≠ニ説明してくれたが、勃起時のビジュアルのインパクトは半端ない。 何ともグロテスクであり、禍々しいまでの存在感を放っているのだが、それが逆に彼の美しさを引き立てているようにさえ思えるのだから不思議だ。 [TOP] ×
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