三國/創作:V 【悪魔の花嫁V】 《私の事、好きでも何でもないならもう抱かないで》 《ただの暇潰しの人形遊びなら、都合のいい性奴隷のつもりならもう私に触れないで》 《気紛れに優しい顔をして、これ以上貴方の事を本気で好きにさせないで》 そういう複雑な感情が全て混ざった上での、曹丕に対する『許して』という哀願にも似た叫び声なのかもしれない。 曹丕は、内心名無しが愛しくて愛しくて堪らなかったのだが、それをあからさまに表に出す事は一切していなかった。 曹丕の周りにいる、表向きは従順そうな顔をしていながら、隙あらばすぐにでも曹一族を殺して自分達こそが魏の実権を握ろうとしている家臣達の目が光っている事もある。 曹丕は名無しを抱くのと同時にハーレムの女達の元へも足繁く通っていたが、それは名無しだけに周囲の注目が集中しないようにする為の囮でしかない。 この自分がそこまで気を回し、入れ込んでいる名無しの調教が順調に進み、彼女の心身に変化が表れているのを曹丕は何よりも喜んでいた。 最初の頃こそ曹丕の誘いにのらず、本気で嫌がって抵抗し、『曹丕なんて嫌いっ』と泣きながら叫んでいた名無しが今では曹丕への愛を告げ、自分から媚びて曹丕を求めるようになったのだ。 (女心というやつは未だによく分からんが、名無しを見ていて分かった事が一つだけある) 世間でもよく言われる事であるが、女の言う『イヤ』は果たして本当に言葉通りの『イヤ』なのか、男はよく観察して見極めた方がいい。 女という生き物は心にもない事を平気で口にする嘘のスペシャリストで、男が嘘の国の住民だとすれば女はその国の貴族みたいなものだ。 よって、ある女が『貴方の事を愛しています』『この気持ちは一生変わりません!』と例え神や仏の前で誓ったとしても、男はその女の言う事を殆ど信じない方が良い。 また、同じように、ある女が『貴方の事なんて全然好きじゃありません!』『大嫌い!』と答えた時も、やはり男はあまりその女の言葉を信じない方が良い。 世の中には素直な人間が割りを食ったり、正直者が損をするケースが多々あるが、相手が女の場合特にその傾向は顕著だ。 ────女の言う事を毎回まともに受けているような単純男は、かなりの確率で損をする。 ……それと名無し。お前達女はとにかく『言葉による愛情確認』をしたがって、 《私の事愛してる?》 とか 《どの位好き?》 とか交際相手の男や夫に聞きたがるが、これ程無意味で愚かしい事はない。 お前達は本当に愛していればちゃんと口に出して言ってくれる、それが当然、そうでなければ本当にその相手の事を愛していないのではないか、と下衆な勘繰りばかりする。 他の男がどうかは知らんが、少なくとも私に限ってはお前達が勝手に作り出したその『法則』は当てはまらない。 人間は、本当に相手の事を心の底から愛していれば、かえって白々しい愛の言葉など嘘臭すぎて言いたくなくなるはずだと思うがな。 「あっ…ああ─ん…だめっ…動いちゃ…」 涙で湿った睫毛を震わせて、名無しが快感に身悶えながら訴える。 名無しの内部には曹丕の分身が隙間ない位にきっちりと埋め込まれていて、離したくないとでもいうように内壁全体でしっかりと締め付けていた。 「あん…あ─ん…。動いちゃだめ…曹丕…あっ…あっ……」 名無しは必死に首を振って嫌がるが、名無し内部は熱くて溶ろけていてグチャグチャで、どうしても曹丕の腰の動きに合わせて自分も動かずにはいられない。 「い…いいっ…あぁぁん……」 ただでさえ広い曹丕の室内で、夜の時間帯という事もあって周囲はシーンとしている為、曹丕が動く度に淫らでエッチな音が響く。 クチャクチャッ…グチュグチュッ…という音がして、ギシギシと一定のリズムを刻む机の軋む音も、聞こえてくる。 「ひぃぃ…曹丕…もうだめぇぇ……イッちゃうぅぅ……」 体内を貫く圧倒的な質量と湧き上がる快楽に、名無しが激しく喘ぐ。 我慢しようと思ってもどんどん声が溢れ出てしまう。 しかも自分でも恥ずかしくなってしまうくらい、激しくていやらしい声。 そのどうしようもない羞恥心が、淫靡な陶酔感となって名無しの快感にさらなる拍車をかける。 「熱くて…溶けちゃう……。あああ…中が…変になっちゃう……」 名無しはもう、自分が何を言っているのか訳が分からなくなっていた。 曹丕の男根が何度も名無しの中で出入りを繰り返す度に、下半身が別の生き物のようになっていく。 上手く呼吸すら出来ない。 「あぁぁぁ────っ」 名無しは一際大きな喘ぎ声を上げると同時に、体の奥深くで絶頂を極めていく。 その瞬間、本当に名無しの内部が、まるで蜂蜜か何かのようにトロトロに溶けていった。 「ひぃぃ…もうやめてぇぇ……」 名無しはとっくにイッてしまったのに、まだ曹丕のピストン運動は終わっていなかった。 それどころか、自らも高みへと上り詰める為に、曹丕はその速度をもっと早めていく。 机の上に体を投げ出したままの名無しの下半身が大きく揺れる程、曹丕は己の分身を激しく彼女の内部に打ち突ける。 名無しの体内から溢れだした体液は男根の挿入によって外に流れ出し、二人の太股と机の上をドロリと濡らしていた。 「い、いやぁぁぁ……」 名無しは曹丕の厚い胸板に手を当てて必死で押し返しながら、可愛くお尻を振って喘いでいる。 嫌がっているはずなのに、喘ぎながら誘うようにお尻を振る名無しの妖艶さと色っぽさは曹丕の下半身を直撃した。 「…っ。名無し…」 最後にもっとも深く分身を突き立てた瞬間、曹丕はそのまま名無しの内部に絶頂の証を放っていく。 「あぁぁぁ……」 声にならない喘ぎ声を上げて、名無しの両足がダラリと机の端から垂れる。 最後の一滴までも名無しの中に放出した曹丕はようやく名無しの腰を掴んでいた腕の力を抜いたが、その時にはすでに遅かった。 [TOP] ×
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