戦国 【FAKE】 「なってくれるよな…?名無し。これ以上、我慢が出来ない。どうか色よい返事を聞かせてくれ」 「長政……私……っ」 「そうしたら、もっと気持ちいい事をしてあげる。勿論、毎日だ。…もう天国へ行くくらい……」 「あっ…でも…あっ…」 困惑したような表情を浮かべ、名無しが左右に可愛く首を振る。 強情なその態度に一瞬僅か苛立ちを感じてしまった某だが、そんな某に対して名無しが甘えるようにちゅっと唇を寄せてきた。 「いや……。今よりもっと気持ち良くなったら…死んじゃう……」 「…ん…、名無し…」 「長政に毎晩こんな事されたら…きっと何も手に付かなくなっちゃう……。気持ち良すぎて死んじゃうの……。だから…だめ………」 「はぁ……。名無しっ……」 胸がズキズキする。 心臓が素手で鷲掴みにされたように苦しくなって、頭がガンガン痛くなる。 この気持ちは一体何だというのだろう。 名無しに偽りの愛を囁いている事に対する某の罪悪感なのか? だが某は愛も悩みも捨てたから、そんな物は感じないはずだ。 ではこの胸が切なく締め付けられるような感情は何なのか? 「名無し…後ろを向いて。そのままゆっくりと腰を上げて……」 「いっ…いやぁ…。長政……」 「………お願い」 「あっ……」 拗ねたように甘えた顔を造って名無しの顔を見つめると、名無しが困ったような、恥ずかしいような顔をして目に涙を浮かべている。 「いやだ。今日は後ろから思い切り可愛がってあげたい」 「あ……そんな……」 たまらなく切ない表情を浮かべて名無しの事を見ていると、名無しが観念したかのように小さく睫毛を震わせた。 そのまま黙って俯いていた名無しだが、恥ずかしそうに頬を染めて某の顔を見上げると、緩慢な動作でそっと俯せになってゆっくりとした動作で腰を上げる。 「……っ。やっぱり可愛いな……名無し……」 「あぁん…イヤイヤっ……。そんなに見ちゃいやぁ……」 ポロポロと涙を流してシーツに顔をうずめて泣いている名無しの背中に軽いキスを降らせると、名無しの背後から顔を近付けた。 「息を吐いて…。そんなに力を入れていたら辛いだけだ」 低く甘い声で囁くと、某は軽く名無しの耳たぶを噛んで耳の中に舌を差し入れた。 「あああ……」 可愛い声を上げて喘ぐ名無しの体から、余分な力が抜けていく。 「いい子だ」 某はそう呟くと、名無しの濡れた入り口に自らの屹立した先端を押し当てた。 「……じっとして」 「あん…長政……」 そのまま名無しの中にズブズブと濡れた音を立てて自らの分身を挿入していくと、半分程入れた所で名無しがビクビクッと体をしならせた。 「はあ…あぁん…だめ……」 「いい子だ。大丈夫だから…もっと腰を高く上げてごらん……」 「あああ…でも…でも…」 「───某を信じて」 そう囁いて耳元に舌を這わせると、名無しの腰がピクリと跳ねた。 そのタイミングに合わせるように、残りの半分を一気に名無しの中へと侵入させる。 「あぁぁ───っ…長政ぁ……」 「……そのまま」 根元まできっちり自身が挿入された感触を感じると、某はそのままグイッと名無しの腰に両腕を回して名無しの体を抱き上げた。 [TOP] ×
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