戦国 【FAKE】 「は…いっ…。長政……」 名無しは某の鋭い眼光を見据えたまま、そう返事をしてそっと手を下腹部から退けた。 じっとその中心に視線を注いでやると、羞恥心からか名無しの全身がふるふると震えている。 名無しの濡れた入り口からは、何もしなくてもすでに透明な液体がとろとろと滴り落ちていた。 その雫を指先で拭って感触を確かめた某はペロリと名無しの体液を舐め取ると、薄く微笑んで名無しを見つめた。 「ふ……。名無し……もうこんなに濡れてる」 「あぁん…いやぁ…長政……。そんな事言わないで。お願いだから……」 「何で?思った事を言って何が悪いの?」 チュッ、とわざと音を立てて指先を唇から離してやると、恥ずかしくて堪らないとでもいった様子で名無しが唇を噛み締める。 涙でグシャグシャになった瞳で某の事を見上げると、困ったような悩ましい顔と声をして、某に向かって抗議した。 「だ…だって…。長政みたいな格好良い人が、そんなエッチな事を言うなんて……っ」 「ふふっ。格好良いっていうのは嬉しいが…その考え方はどうかと思うぞ。男は皆エッチな事が大好きなんだ。顔は関係ないと思うな」 そう告げて名無しの両足を左右に割ると、名無しが恥ずかしそうに両手で顔を隠した。 「……いや……」 その仕草がより某の情欲に火を点けて、私は構わずに名無しの秘部に顔をうずめて先端を舌先で舐め上げた。 「あ…ああ…いやあ……」 十分潤っている事を確認すると、舌先を尖らせて、ヌルリと割れ目の奥へと挿入させていく。 「ああ―んっ……」 クチュクチュと、いやらしい水音が聞こえてくる。 手を伸ばして某の髪をキュッと握っている名無しだが、そんな事は某に対する何の妨げにもならない。 「あっ…いやああ…そこはだめ……」 必死に訴える名無しの懇願をあっさりと無視すると、それどころか、名無しが身を捩って身悶えれば悶える程に、某は舌を名無しの奥深くへと侵入させて内部を掻き回していく。 「ああ…いやあ…。だめっ…だめぇ───」 クチュクチュと中を執拗に解していると、堪えきれなくなった名無しがビクビクッと体を震わせて、絶頂に達してしまう。 中から溢れ出てくる名無しの体液を絶妙のタイミングで受け止めると、一滴残らずコクンと喉の奥に流して飲み干した。 ようやく満足した某は名無しから体を離してやると、優しい笑みを浮かべて名無しのしどけない姿態を見下ろす。 「気持ち良かった?名無し……」 「はぁ…はぁっ……。ながまさぁぁ……」 「ちゃんと言ってくれよ、名無し。その可愛い口から言ってくれないと、自信がなくなる」 そんな事はないけどな。 自信がなくなる、なんて大嘘もいい所だが。 ちょっと位女に甘えた顔をしてみせてやる方が、余計に女心をくすぐる物だと言う事を経験から知っている。 「やぁん…気持ち良いの…。中が…とろとろになっちゃうの……」 「あぁ、何で泣くんだ…名無し……。酷い事なんて一つもしてないだろう。それとも涙が出る程気持ちがいいの?」 ちゅっ、ちゅっと名無しの額にキスの雨を降らせると、名無しがコクコクと何度も小さく頭を振って頷いた。 「……っ」 その姿にまたチクリチクリと不思議な胸の痛みを感じたが、当初の目的を達成させる事が第一だと考えて、某は余計な雑念を頭の中から振り払う。 [TOP] ×
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