戦国 【悪党】 なあ名無し。 言っておくが、この世に存在する有りとあらゆる物の中で、俺は『恋愛』というヤツが大嫌いだ。 一言で言えば、真っ平御免だ。 だって考えてもみろよ、あんな物は弱さだ。何の役にも立たない。邪魔なだけだ。 まあ、俺だって正常な若い男なのだからな。そりゃたまには女だって欲しい時もあるさ。 だがはっきり言ってそこに気持ちなんて入ってなくてもいい。どうでもいい。 一度欲望を吐き出してしまったら、もう俺の興味は違う事に向いている。 用済みの女とは会話をするのも面倒で、さっさと俺の前から消えて欲しいくらいだ。 肉欲は三大欲求の一つであり、正常で、健康だ。 でも『プラトニック』とか『恋愛』とか『結婚』なんていう物は、あれは俺に言わせれば全部異常だよ。病気だな。 所詮この世の女なんて、全てが俺にとっては性の捌け口で、快楽の道具にすぎない。 だから、結局は俺が何を言いたいのかって? フン……そうだな。 要するに、名無し。 ────俺はどこからどう見ても、健康で正常な普通の男だということさ。 ―三成夢・【悪党】 [TOP] ×
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