戦国 【罪と罰】 長いキスと甘い囁きの効果があってか名無しの内部は熱く溶けている。 その延長からか某の指を難なく受けとめ、時折きゅうきゅうといやらしく締め付けてきた。 「気持ちのいい事をしてあげる…名無し」 「あっ…あああ…なが…まさぁ…」 指をねじ込んで名無しの内部を深く探っていくと、天井のふっくらと膨れた場所を見つけ、丹念にその部分だけを指の腹でこすっていく。 「あぁ―んっ…イッちゃう…!」 グリグリと強弱を付けてそこへの執拗な愛撫を続けていると、名無しが一際大きな声を上げて絶頂を極めた。 「はぁぁ……ながまさぁ……」 ピクピクっと、名無しのむき出しになった白い内股が痙攣する。 「もうイッたのか?」 ポロポロと大粒の涙を流して絶頂の余韻に浸っている、息も絶え絶えな名無しを見据えてわざと呆れるように言い放つ。 自分からすぐイクように愛撫をしておいてそれはないかと思うのだが、あまりにも名無しの反応が可愛すぎてこの某でもついつい意地悪したくなってしまう。 「いやああ…長政ぁ…」 きゅっと恥ずかしそうに袖を口元に当てて涙ぐむ名無しを見ていると、もっとその唇から某の名前を甘い声で呼ばせたいと思う。 「今、エッチって顔したな?」 「あん…だってぇ…長政が…一杯エッチな事するんだもの…」 「そりゃ…某だって男だからな。名無しのこんなにいやらしい姿を見れば、エッチな事もしたくなるさ」 泣きながら震えている名無しに優しく微笑んで何度も口付けを与えると、某はこれから彼女にしようとしている事についてぼんやりと想いを馳せていた。 偽りの恋を仕掛ける事は、罪になる事だろうか。 できれば某だってそんな事はしたくないのが本音だが、今更そんな事は言っていられない。 もはや、今の某には義も愛も残されてはおらぬ。 全ては我が浅井家の復興の為なのだ。 わずかに残った信義を貫かんが為にも、君の心を手に入れるしか某に残された方法はないのだ。 ───だが。 「長政……」 「……っ」 涙をうっすらと浮かべて某を見上げる名無しの姿は某の胸に大いに揺さ振りをかけてくる。 甘く媚びるような声で瞳を潤ませて某の名を呼ぶその仕草。 自らの意志とは裏腹に、何故かその姿にドクンドクンと心臓の鼓動が高鳴っていってしまう。 偽りの愛は、不義だ。 だが…某は…… 名無し…本当は……? 「長政…もう…もう…」 「……名無し」 ゴクリ。 しどけなく某の目の前に白い両足を投げ出している名無しの痴態に、無意識に喉の奥が鳴ってしまう。 きっと、本当は……。 「あぁん……長政ぁ……」 「あぁ、名無し…。そんな可愛い顔をして某を呼ぶと、めちゃくちゃにしてやりたくなるだろう?」 他のどの女よりも妖艶で破廉恥な名無しの姿態が某の理性を崩壊させる。 もとより覚悟の上なのだ。 良心なんかいらない。 当初の計画通り彼女を某のいいようにする為に…… ───その体を貫き通す。 「力を抜いて…名無し。大丈夫だ。辛かったら某に思い切りしがみ付いてもいいから」 「あっ…んんっ…」 そう告げて名無しの唇に優しく最後の口付けをすると、両手で名無しの足を掴んで左右に割った。 彼女の腰を抱き寄せていきり立った自身を濡れた秘部に押し当てると、名無しの入り口をこじ開けて、一気に自身を侵入させる。 「あぁぁ───っ」 挿入の際のショックで名無しがビクビクと全身を大きく震わせる。 目に一杯涙を溜めている名無しの中を傷つける事のないように、慎重に、だが確実に熱く逞しい姿になっている某自身を根元まできっちり名無しの中へと挿入していった。 「あんっ…太いっ…」 「……っ、力を抜いて…名無し。大丈夫だから…某に任せて…」 名無しの腰を掴んでそのままグイッと引き寄せる。 ズブズブと濡れた水音を立てながら、とろとろになっていた名無しの中は思いの外容易に某の物を全て飲み込んでいく。 「あっ…あぁぁ──っ」 「ん…名無し…。辛くはないか…?根元まで入ると気持ちいいだろう?」 「あぁ…んっ…長…政…」 「少し…腰を揺らしてやろうか?」 ほんの僅かに腰を動かすだけで、名無しの中からクチャクチャと淫らな音が聞こえてくる。 「あっ…あんっ…長政…」 決して僅かにしか、動かさない。 相手の焦れた様子を見られるこの行為が某はたまらなく好きなのだ。 「あっ…あっ…」 ゆっくりと前後に動かしてはいるものの、名無しが求めるような刺激は絶対に与えてやらない。 どうにも我慢が出来なくなって女の方から求めさせる瞬間が某は何よりも好きだった。 [TOP] ×
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