戦国 【innocent】 でも、いいんだ。もう。 もうそんな事はどうでもいいんだ。 だって私にはもう名無しがいるのだから。 名無しが新しい私の恋人なのだから。 あんな薄情で嘘ばかりつく女とは違って名無しはちゃんと私に応えてくれたのだから。 ねぇ?私の名無し。 「幸村ぁ…そんなに激しくしたら…あっ…あっ…」 ふるふると首を左右に振って、名無しが限界を訴える。 「名無し…気持ち良すぎて出ちゃいそう…。このまま名無しの中に出してもいいですか?」 「あんっ…イヤイヤっ…中で…出しちゃ嫌ぁ…」 「なんで…?もう付き合ってるんだからいいじゃないですか…。ちゃんと責任、取りますし…」 「あぁぁ…いやぁ…違うの…。お願い…中だけは…」 顔を真っ赤に染めて涙ながらに懇願する名無しがあまりに色っぽい声を出すものだから、どうにも我慢が出来なくなってしまう。 何が違うというのだろう。 ちゃんと責任を取るって言ってるのに。 私の愛が名無しにうまく伝わってないのだろうか? 「あぁぁ…あん…死んじゃう…」 「名無しっ…」 面倒な事は考えず、このままガンガン名無しを突き上げる事にした。 前後に腰を動かして名無しの奥まで貫いているとクチャクチャといやらしい音が聞こえる。 そして名無しの喘ぎ声も、途切れる事なく部屋の中に響いている。 「あぁぁ───イクぅっ───…っ!」 「……っ、名無し…」 名無しの一段と高い嬌声が、室内に響き渡る。 達したと同時に幾重にも私の物を締め付けてくる名無しの内壁に、たまらず私も彼女の中へと精を放った。 久しぶりの射精のせいか、白濁した体液がいつまでも名無しの中でドクドクと溢れ出てきて止まらない。 「あぁぁ…ゆきむらぁ…中が…もう…もう……っ」 「愛してる…名無し…愛してます…」 名無しは意識を失う寸前だった。 ビクビクと下半身が震えて虚ろな瞳をしている名無しの中に満足のいくだけ己の体液を注ぎ込むと、私は一人名無しの肌に跡を付けた男の正体にぼんやりと思いを馳せていた。 よく人から純情だって言われるんですが、自分では全然分からないんですよ。 私って…本当に純情なんでしょうか。 貴女はどう思います?名無し。 ―END― →後書き [TOP] ×
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