戦国 【悪党】 「名無し…前からずっとお前をこうして抱きたかった…名無し…」 「あっ…ん…三成…」 「もうずっと長い事…俺はお前を狙っていたんだ。幸村にも兼続にも左近にも、くれてやる訳にはいかん」 「あぁぁ…そんな…っ」 辛抱強く囁けば、名無しの全身から緊張が解けていくのが伝わってきた。 不思議なもので、男が甘く優しく囁けば囁く程、女の体からは余分な力が抜けていって、男が動きやすくしてくれる。 俺達のような武将の専属の女官の中にも、欲望のはけ口となったり、性の玩具として弄ばれている女達は沢山いる。 だが、大体において相次ぐ戦いでストレスの溜まりまくった男達が抱く女なんていうものは、ひどい扱いを受けるのがオチだ。 だってそれ以外に専属の女達の存在価値はないのだし、気紛れに体内に異物を侵入させられたり、処女の秘部は血まみれになる程ひどく裂け、余りの苦痛のために気を失う。 非処女の女達だって、自分に対する心ない主人の扱いに、狂ったように泣き叫ぶかどちらかなんだからな。 だって、そうだろう? それ以外に女官達に何の利用価値がある? その俺がこんなにお前の事を特別扱いしてやっているんだからな、名無し。 これっきりだなんて絶対に言わせない。 もっと俺を愉しませてくれなきゃ困るだろう? 「あぁぁ…みつ…なりぃ……」 口説き文句が功を成してか名無しの声が次第に甘い物と変化した。 他の男達への牽制の意味も含め、何度もその白い肌に唇を這わせて赤い跡をつけてやる。 「あぁ―ん…三成ぃ……」 「どんな感じがするんだ?名無し…」 耳たぶを軽く噛みながら、クチャクチャと水音を響かせて正常位で名無しの体を貫いた。 「あっ…んんっ…いいっ…」 腰を僅かに動かすだけで、名無しの口から滴るような喘ぎ声が漏れる。 その感度の良さに心底充実感を感じつつも、名無しの中を貫きながら乳首を爪の先で軽く引っ掻いてやった。 すると甘い喘ぎ声を上げている名無しは、もうこれ以上はたまらないといった淫靡な表情を浮かべ、イヤイヤをするように首を激しく左右に振った。 「いやああ…もぅ…溶けちゃうよぉ……」 「何が?どこがどういう風に溶けるんだ?」 わざと素っ気ない声で名無しに聞くと、ツンと尖った胸の突起に唇を押し当ててチュッと思い切り吸い上げた。 「あぁぁ…そこぉっ…」 名無しが喘ぎながら返事をすると、もっと意地悪に聞いてみる。 「感じるのは…ここだけなのか?」 低く甘く囁いて、名無しの欲望を駆り立てる。 ジュブジュブと音を立てて名無しの中で前後に俺の分身を動かしてやると、ポロポロと涙を流して名無しが喘ぐ。 「あっ…あぁん…。あそこの…中も…熱いの……」 「あそこって、どこなんだ?」 「あぁん…イヤイヤっ…三成の…意地悪……」 「何が意地悪だ…。人がこんなに優しく抱いてやっているのに…」 名無しの顔は、もう涙と嗚咽でぐちゃぐちゃだった。 あぁ、満足だ。 今日は本当に最高の日だ。 俺の下で泣きながら喘ぐ名無しの妖艶で破廉恥な姿は、戦場でどんな策を成功させた瞬間よりもたまらない快感を味あわせてくれる。 名無し。 お前を抱いている内に沸き上がってきたこの気持ちの正体が俺にはまだよく分からんが。 これは…… クセになりそうだ。 「もぅ…許してぇ…お願い…許してぇぇ…」 ついには声を上げて泣きだしてしまった名無しを見て、満足した俺はとりあえず許してやる事にした。 名無しの望み通り両手で腰を掴んでグッと引き寄せると、グチュグチュと淫らな音をさせて体を激しく前後させる。 「あぁぁ……三成…もぅ…もぅ……」 甘ったるく尾を引くような鳴き声を上げる名無しの唇をたっぷりと覆って声を封じ込めてしまうと、今まで入り切らなかった奥深い部分まで体重をかけて自分自身を進めていく。 「んっ…んんっ……」 びくびくと体を震わせて、名無しの塞がれた口の隙間から声が漏れる。 だが俺はその溢れ出てくる喘ぎ声をもっと激しい口付けで封じ込めながら腰を進めた。 これ以上は入らないという所まで自分自身を納めると、より一層激しく名無しの内壁を掻き混ぜた。 なあ名無し。 言っておくが、この世に存在する有りとあらゆる物の中で、俺は『恋愛』というヤツが大嫌いだ。 一言で言えば、真っ平御免だ。 だって考えてもみろよ、あんな物は弱さだ。何の役にも立たない。邪魔なだけだ。 [TOP] ×
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