戦国 【悪党】 「い…いやっ…!見ないで…」 泣きながら懇願する名無しの要求に俺はさらさら応えるつもりはなかった。 名無しの最も敏感な部分を舌先でねっとりと舐めて愛撫していくと、名無しの口からたちまち甘い嬌声が漏れる。 「あ…ぁっ…そこはっ…」 恥ずかしい部分への愛撫に名無しの白い素肌が上気して薔薇色に染まっていく。 その全身の変化に好感触を感じると、ヌルリと濡れた舌を差し込んだ。 「ぁっ…んっ…いゃっ…」 「嫌なら…大声を出してもいいんだぞ。遠慮なく助けを呼ぶがいい。こんな姿を他人に見られてもいいと言うならな」 「あぁぁ…。そんなぁ…」 人を呼びたくても呼べないと分かっている上で、心にもない台詞を名無しに言い放つ。 俺のその言葉が名無しのさらなる羞恥心を煽り、恥ずかしそうな、悔しそうな表情を浮かべて名無しがキュッと唇を噛み締める。 そんな名無しの態度に優越感を感じながら、舌先を尖らせてググッと名無しの奥まで侵入させていく。 突然の刺激にキュッと閉じようとする名無しの中を押し広げるように、もっと奥まで舌を入れていく。 「あんっ…だめぇ…っ」 ヌルッとした異物が体内に侵入してくる感触に名無しがぶるぶると震え、溶けるような甘い声を上げてのけ反った。 決して本心から嫌がっているという訳でもなく、与えられる快楽に戸惑っているといった様子の名無しの内壁の感触を確かめるように舌先を動かしていく。 「ぁっ…三成…ぁっ…」 何度も舌を抜き差しさせるたびに、名無しは今にも果ててしまいそうな声を上げる。 唇を押し当ててそこを強く吸い上げるとついに名無しの声がすすり泣きへと変わる。 「あぁぁ…三成ぃ…いゃぁん…」 チュッと音を立ててようやく唇を離してやると、俺は上体を起こして舌の代わりに今度は指をそこへねじ込んだ。 「あぁ…んっ…。何か…入って……」 舌よりもずっと長くて堅い物が体内に侵入してくる感触に、名無しが淫らに頬を染める。 その姿があまりに淫靡で破廉恥で、もうすぐにでも貫いてやりたい衝動に駆られてしまうのを俺は必死に我慢した。 「辛いのか?」 名無しの表情を注意深く観察しながら、まずは指を一本根元まで入れて聞いてみた。 聞かなくても分かると言えば分かる事なのだが、女の口から言わせたいのが男の性だ。 「ぁ…んっ…。辛く…ないよ…大丈夫……」 「はぁ…っ。名無し……」 ぎゅうっとシーツを手繰り寄せて涙で濡れた顔を隠しながら、か細い声で俺に応える名無しを見ていると、知らず知らずのうちに感嘆の溜息が出てしまう。 この気持ちは、なんなんだ。 段々俺が俺じゃない気持ちになっていってしまう。 「名無し…指をそんなに締め付けるな。少し緩めろ…」 「あんっ…だって…どうしたらいいのか…三成…っ…」 「あぁ…。仕方のない奴だ。名無し……」 名無しの内壁は名無しの気付かないうちに俺の指を強く締め付けていて、さらに本数を増やして愛撫を続けようとしていた俺の思いを断念させた。 正確に言うと、無理矢理断念したというのが正しいだろう。 本当はもう少し愉しみたかった所だが、こんな名無しのいやらしい姿を見ていると、正直俺の方が我慢が出来なくなってしまった。 (……くそっ。何だって俺がこんな思いを……) 自分でも抑えきれない程の苛立ちを感じつつ、当初の目的を達成させようと名無しの中からズルリと指を引き抜いた。 「あんっ…」 本能的に哀しげな声を出す名無しを満足気に見下ろすと、しゅるしゅると腰紐を解いてすでにいきり立っている俺自身を取り出して、指先についた名無しの体液をその先端にたっぷりと塗り付ける。 その行為を見て恥ずかしそうにコクンと喉の奥を鳴らす名無しをチラリと横目で確認すると、もう一度両足を大きく開かせて名無しの上に重なっていく。 相変わらずザーザーと降り注ぐ雨の音。 これなら多少の嬌声を上げてもそう周囲に漏れる事はないだろう。 「苦しかったら…声を出してもいいぞ、名無し。痛いかもしれん」 「ぁっ…イ…ヤっ…。お願い……やめ……」 指の愛撫を途中でやめた事が不十分だったかもしれんと思いつつ、ズブッ…と音を立てて俺自身を名無しの中に挿入していった。 「ひっ…ぁ…大き…っ」 ヌルヌルとした感触は事前に塗り付けた名無しの体液のせいもあったが、思いの外溶け切っていた名無しの内部は易々と俺を飲み込んでいった。 だがショックの為か名無しの瞳は見開いたままで、体は完全に硬直してしまっていた。 このままでは一向に続きが出来ないと思い、仕方なく俺らしくもない甘い言葉を試しに名無しの耳元で吐いてみる。 [TOP] ×
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