戦国 | ナノ


戦国 
【悪党】
 




「あっ…もう……」

指の間にツンと尖った乳首を挟み、クニクニと動かしていると名無しが嗚咽混じりに懇願した。

「いゃぁん…もう…許して…」
「ふぅん…、随分感じやすいんだな。お前…」

もう一度ツンッとその先端を突っ突くと、もうすでに堅くなっているはずの乳首が、その刺激でより一層堅くなっていく。

「ぁっ…ぁっ…。お願い三成…やめてぇぇ……」
「どうしてだ。それとも…指だけじゃ不満なのか?」

嘲笑するかのようにわざとらしく尋ねてそのまま胸の突起を口の中に含むと名無しの体がびくりと跳ねた。

「あんっ…いやぁ……」

嫌だと口では言っているが、体はそうは言ってない。

名無しの唇から溢れ出る悲鳴にも似た喘ぎ声は、むしろもっと吸って欲しいというような、俺にねだるような甘く媚びる声だった。

「三成ぃ…あ−んっ…」

チューチューと音を立ててその先端を吸っていると、名無しは上半身を淫らに捩るようにして身悶える。

男の愛撫を受け入れる為に造られているかのようなこの体。

これほど自分のした愛撫に敏感な反応が返ってくると、男なら誰でも嬉しくなってしまう。

「あっ…あっ…だめ…三成ぃ……」
「そう言われると、男は余計にしてやりたくなるんだ。よく覚えておけ…」
「あぁん…だめぇぇ…そんなにしたら…」

ふるふると頭を左右に振る名無しに構う事無くプックリと膨らんできた乳首を丁寧に舌先で転がしていると、名無しの全身が一瞬ぶるっと大きく震えた。

「あっ…あぁぁ───っ」
「!!」

名無しの一際淫らでいやらしい喘ぎ声を聞いて、俺は驚いてすぐに愛撫をやめたが、時すでに遅かった。

呼吸を乱してビクンビクンと震える体は、名無しが絶頂を極めた証だった。

まさか、こんな事くらいでイッてしまうだなんて俺は夢にも思わなかったのだ。

自分ではほんの少し、乳首を軽く愛撫しただけのつもりだったのに。

「……名無し……?」

ゴクリと生唾を飲み込んで名無しを呼ぶと、頂点を極めたばかりで息が著しく上がっている名無しは涙で潤んだ瞳で俺を見上げた。

「……はぁ…はぁっ…。三成……」
「名無し…。気持ちが良くて、耐えられなかったのか?」

驚いたような顔で見つめる俺に対し、名無しが真っ赤な顔で恥ずかしそうな表情を浮かべ、何度も頷いて俺に応えた。

「……っ」

俺は名無しのその姿にゾクゾクと全身に鳥肌が立つような感覚を覚えた。


半年も手間暇をかけて準備してきた甲斐があった。


これは、極上品だ。



断じて他の男にやる訳にはいかない。


「そうか…。我慢する事を教えて貰ってないんだな。まぁいい。それはこれから俺が教えていってやる…」
「あぁぁ…。三成……っ」

思わぬ拾い物に満足し、ペロリと舌舐め擦りをする俺を名無しが情欲に濡れた瞳で見上げていた。

ポロポロとその目から大粒の涙を零れさせると、小さく消え入りそうな声で俺に告げた。

「ぁ……どう…して……。三成は…こんな…事を…」
「こうするのに何か特別な理由がいるとでも?」
「…そんな…だってこういうのは…本当に、好きな…人とだけ……」
「ふぅん。そうなのか?」

クスクスと嘲笑混じりに聞き返してやれば、羞恥心で名無しの顔が真っ赤に染まる。

なかなか感動モノの反応をしてくれる女だな。


俺にも昔はこんな時期が……



なかったが。



『頼むから一回ヤらせて下さい』なんて。

男として、これは恥ずべき行為だ。

目の前の女に対してしようとしている自分の行為を正当化する為に、俺達男は常に何か体のいい言い訳を考えなければならない。

そうしなくては、面倒な事に女がタラタラと不平不満を言うからだ。

その時、男は『愛』を口にする。

これは全てお前を愛しているからするのだと。

そうすれば、女はいとも簡単にその足を開く事を知っているからだ。

身も蓋もない話で悪いと思うが、男とはそういう生き物なのだからしょうがない。

もし俺に娘がいたら、指輪無しでは男なんぞに絶対体を開いてはならんと言いたい。


でも。


俺が今お前に対して抱いている得体の知れぬこの熱い想いは一体なんなのか。


お前を見ているだけで燃え上がってくるようなこの熱の正体はどう説明すればいいと言うのだろう?


「それは…今からお前を俺の女にしてから教えてやろう。名無し……」
「やっ…!?三成…っ」

グイッと名無しの両足を掴んで大きく開かせると、俺は名無しの中心に顔を近付けた。

身を捩って逃げようとする名無しに力強く命令をする。

「このまま動くなよ。いいな…名無し?」

目に涙を浮かべる名無しを無視し、不意に唇を寄せて名無しの秘部を覆った。


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