異次元 | ナノ


異次元 
【魂喰い】
 




「────はい……」

リンゴのように真っ赤に頬を染めて、恥ずかしそうに名無しがコクリと頷く。

こういう時の名無しは、たまらなく素直で、破廉恥で、健気で、可愛くて、エッチなのだ。

(……顔がエロい!!)

快楽に身も心も委ねている、愛らしくて甘い名無しの表情。

涙で潤んだ瞳と半開きの唇の、なんというエロ可愛さ。

唾液で濡れた赤い唇が妙に男心をそそり、司馬師と司馬昭の性欲を増幅させる。


たまらん可愛いっ!!


「兄上。もういいですよねっ!?」
「……仕方あるまい」


我慢の限度を超えた司馬昭が熱くかすれた声と目線で訴え、司馬師がやむを得ずといった顔をする。

普通の男であればもっと早くにパンツを脱いでいるだろうと思えるほど、情事の際に名無しが見せる痴態は妖しくて、淫靡だった。

名無しを抱くのは今夜が初めての経験だったが、司馬師も司馬昭も名無しの妖艶に喘ぐ姿と甘い声に魅力を感じ、もっと見たいと思っていた。

もっと自分達の手で名無しを狂わせて、泣かせてみたいと思っていた。

「ずっと押さえ役に徹していたんですから、俺が先に入れさせて貰ってもいいですよね」
「まあ…一理あるな。仕方ない、今回は先を譲ってやる。だが、美味しい所は残しておけよ。昭」
「さあ〜。どうですかね?それは保証しかねます」

と、悪戯っぽく笑った司馬昭が名無しの両足を後ろから抱え上げ、幼児におしっこをさせる時と同じ格好をさせる。

名無しとの初めてのセックスを正常位でいくかバックでいくか騎乗位でいくかという楽しみや迷いも多少はあったが、散々待たされた司馬昭は一刻も早く名無しの中にいきり立った己のモノを突き刺したいと思っていた。

わざわざ体位を変えるのももどかしかったので、このまま背面座位の体勢で名無しに挿入しようとしているのだ。

「あっ…子上…だめっ!それ…いやぁぁっ……」

司馬昭に下から抱きかかえられ、一気に挿入される体勢という恥ずかしい己の格好に気付き、名無しは泣きながら首を振った。


犯される。本当の意味で。


流されていた意識が一瞬戻り、それ≠悟った名無しの体が本能的に強張る。

しかも、目の前には司馬師がいるのに。

こんな格好で司馬昭に抱かれたら、自分の秘部も、司馬昭と繋がっている結合部も、全て司馬師に丸見えではないか。

「いいから、いいから」

すると司馬昭は震える名無しを見てクスリと笑い、彼女の腰をグイッと引き下げて、グチャグチャに濡れた名無しの秘部をそそり立つ男根の上に押し当てた。

「あっ…、ああ……っ!」

焦りに染まった名無しの悲鳴など、司馬昭には届かない。

司馬師の手淫によって十分にほぐされた名無しの内部はヌルヌルに潤っていて、すっかり男を受け入れる状態だった。

名無しの小陰唇と入り口付近の襞を押し開き、その中に司馬昭の太い分身がグングンと飲み込まれていく。

「あっ…ひっ…ああああ…大き……っ」

下半身に押し寄せる強烈な圧迫感に、名無しは思わず悲鳴を上げた。

彼女がうろたえるのも無理はない。

司馬昭の男根は、普通の男性のモノより一回り以上も大きかった。

こういった行為に慣れた娼婦でも悲鳴を上げるくらい、太く、そして長いのだ。

「あああん…だめぇぇ…子上…大きいよぉぉ……」
「力抜きな。名無し」

名無しの訴えも虚しく、司馬昭の男根は襞をググッと掻き分けるようにして少しずつ、確実に押し込まれていく。

「ああーん…いやいやっ…子上…こんなに大きいの…入らないよぉ……」

ポロポロッと涙を零し、名無しが腰をくねらせて訴える。

すると司馬昭はフッと笑って名無しの耳を甘噛みし、彼女を安心させるように甘い声で囁いた。


「入るって。……ジャストサイズで」
「……あっ……」


耳元で低く囁かれ、男の舌がヌルリと耳の穴に差し込まれた途端、名無しの背筋がゾクッと震え、全ての抵抗力を失った。


ズンッ。


その瞬間を逃さず、司馬昭が名無しの腰を思い切り引き寄せた。

「あっ…ああああ────っ」

巨大な質量を持った肉の塊に一気に貫かれた感覚に、名無しの口から甘い嬌声が迸る。

重力に引かれる形で名無しの体がガクンと落ち、司馬昭の逞しい男根を深々と飲み込んでいた。

「ほら入った。俺と名無しの相性ってバッチリじゃねえか。ちょっとキツイけど……ドンピシャだろ?」
「し…じょう…ひっ…あああ……」
「少し動くぜ。最初はな」
「あっ…ああん…すごい…太いぃぃ…」
「それとも、少しじゃなくて最初からガンガン突かれる方が好き?」

切れ切れに声を発する名無しの反応を愛おしそうに見つめながら、司馬昭が名無しの腰を掴んで上下に揺さぶる。

どちらが好き、なんて質問に答えられないくらい、名無しは感じてしまっていた。

先程まで受け入れていた司馬師の指とは比べ物にならないくらい、ずっと逞しくて太い司馬昭の分身が名無しの奥深くまでズンズンッと突き上げてくる。

「いやぁぁ…子上…そんなにしたら…あっ…あっ…」

男の進入を少しでも防ごうと名無しは互いの結合部に手を伸ばすが、正面で見ている司馬師がその行為を許すはずがない。

名無しの手は司馬師の大きな手によって引きはがされ、名無しの秘部が司馬昭の分身を根本まで飲み込んでいる様が司馬師の目にありありと映し出される。

「ほう…十分下準備はしておいたとはいえ、昭のモノを素直に飲み込めるとは驚きだ。ひょっとして名器なのか?」

真っ赤に充血し、嬉しそうに司馬昭の分身をくわえ込んでいる名無しの秘部を見て司馬師が感嘆の声を漏らす。

司馬師の言う通り、ある程度潤っていたとしても苦労するくらいに司馬昭の巨根は見事なのだ。

事実、事前にローションでも使わない限り大抵の女は痛みを感じて泣きわめくか、アソコが切れてしまう。

そんな司馬昭の巨根を初回でたっぷりと飲み込むことが出来るという事は、名無しの秘部は奥が深く、内部の肉襞は柔らかく伸縮性があるという事。

ローションを使わなくてもこれだけ自然と潤い、司馬昭の全体を優しく包み込む名無しの秘部は、司馬師の推測通りまさしく名器だった。

「あっ…ああーんっ…だめ…一杯動いちゃ……」

涙で濡れた睫毛を震わせて、名無しが快感に身悶えながら司馬昭に訴えた。

「名無し…超気持ちいい…」

聞く者の脳天を直撃するような、甘くなまめかしい名無しの喘ぎ声にあてられて、司馬昭の口からたまらず熱い吐息が漏れる。


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