異次元 【魂喰い】 「もう少し待て。どうせならもっとこの女がよがり狂う姿を見てからの方が楽しいだろう」 「マジで…?はぁ…。まあ…確かに名無しの可愛い姿は、俺ももっと沢山見たい所ですけど…」 司馬師の提案に、司馬昭はしぶしぶといった感じで一応従う姿勢を見せる。 早く入れたいのは山々だが、名無しのよがり狂う姿という言葉に強い興味をそそられたらしい。 「……じゃあ、舐めてやるか?」 「舐めてやろうぜ」 名無し越しにアイコンタクトをした兄弟は短く告げ、次なる行動を開始した。 『ひっ』と小さく声を上げて逃れようとする名無しの行為は男達の力強い手によって抑え込まれ、何の抵抗にもならない。 司馬師は端整な顔をゆっくりと名無しの左胸に近付けると、唇を寄せて名無しの乳首に吸い付いた。 「あん…!いやああああ……」 乳首クリップによって感度を高められていた名無しの乳首は、今までよりもさらに敏感になっていた。 それを司馬師の柔らかい唇ですっぽりと包まれ、濡れた舌先で乳首の先端をチロチロと舐め回される度に、名無しの官能は一気に跳ね上がる。 「ああーん…だめぇぇ…溶けちゃう…子元…あん…あんっ…」 司馬師は舌を器用に使って名無しの乳首をこね回し、時々チュウッと吸い上げる。 「ああああ…やだ…そこぉ……」 浅ましく腰を揺らめかせる名無しの痴態を蕩けそうな目で見物している司馬昭が、名無しの耳朶に唇を寄せてクッと笑いを含んだ声で告げる。 「なにがいやなんだよ?嘘つけよ、さっきからずっと乳首がツンツンじゃねえか。ちょっと弄られただけでこんなに腰振っちまうなんてさあ、恥ずかしくねーの?」 名無しの耳の穴にヌルリと舌を差し込み、司馬昭が問う。 「こっちもこうして欲しいんだろ?」 司馬昭はもう片方の名無しの胸に手を滑らせ、先程していたのと同じように彼女の胸を揉みしだき、乳首を摘む。 「ああああ…いやぁぁ…は、あ…あああん…!」 左胸を司馬師に舐められ、右胸を司馬昭に弄られ、同時に男の濡れた舌で耳の穴まで犯され、名無しはもう気持ち良すぎてどうにかなりそうになる。 つい先程までは本気で司馬師と司馬昭に抵抗して、彼らとのセックスを全力で拒むつもりだった。 それなのに。 二人の愛撫を同時に受け続けていると、快楽のあまり名無しは気が狂いそうになる。 彼らに与えられる悦びが強烈すぎて、もう何も考えられなくなる。 名無しを前後から同時にいたぶる司馬師と司馬昭の技は、とても手慣れたものだった。 持って生まれた性のセンスや修得能力の高さもあるのだろうが、今までに相当な数の性交渉をこなしてきたのだろう。 同じ年齢の男性達と比べてみてもきっと群を抜いているのではないかと予想されるくらい、彼らのテクニックは凄かった。 技術面でもこれだけ凄いのに、相手は見た目まで麗しい美形兄弟二人である。彼らの姿を見ていると、それだけで女として否応なしに胸がときめく。 さらに始末の悪い事には、これも父親譲りの素質なのであろう、とっても魅力的な彼らの声。 男らしくて、ハスキーで、威厳に満ちていて、名無しの子宮を直接くすぐるような男の色気に満ちた彼らの声は、まるで呪文のように名無しの意識を絡め取っていく。 「もう…やめてぇぇ…」 押し寄せる快楽と自らの置かれている状況に耐えきれず、名無しの目からまた涙が流れる。 込み上げる激しい羞恥と快楽の狭間の中で、もうどうしていいのか分からなかった。 何故こんな事になってしまったのか。 「やめて…?そうじゃない。もっとだろう?」 わざと名無しに見せつけるようにして、司馬師が赤く充血した名無しの乳首をペロリと舐める。 「すげー反応…。名無しったらひとりでに腰振ってるぜ。おら、本気で逃げたいならもっと嫌がってみせな」 司馬昭はギュウッと名無しの白い胸を鷲掴み、指先で乳首を転がすようにして愛撫する。 司馬師と司馬昭のセックスは共に言葉責めとツボを心得た愛撫で女の情欲を掻き立て、追い詰め、相手を隷属化させていくようなものだったが、同じ手法でもそれぞれタイプが異なっていた。 兄の司馬師はどこまでも冷たい目付きと冷たい言葉で名無しをいたぶるが、それが名無しに一種倒錯的とも思える快楽をもたらし、彼の高圧的でサディスティックな所が余計に魅力的に感じられてたまらない。 弟の司馬昭は少々乱暴な言葉遣いで愛撫の仕方も荒々しいが、それが逆にとても男らしくて雄の魅力に直結しているように感じられ、名無しは司馬昭にならその大きな手で多少手荒に扱われる方が嬉しいとすら感じてしまう。 イジワルでドSな兄と強引で俺様な弟の美形兄弟二人にこれでもかと責められて、彼らの指が自分の肌に触れ、目が合うだけで名無しの胸の奥はキュンッと高鳴る。 こんなにひどい事をされているのにどうして? こんなに怖い二人なのに、どうしてこんな気持ちになってしまうの? どうして? 「あぁぁ…いやぁぁ…どうにかなっちゃう……!」 終わりがないのではないかとすら思える、司馬師の舌と司馬昭の指がもたらす断続的な快感に、名無しは思わず悲鳴を上げてこの場所から逃げだそうとした。 だが前後からガッチリ二人に抑え込まれているので、逃げられない。 「ああーんっ…変になっちゃう…熱くて…溶けちゃう…いやぁぁ…」 体の中心部がジンジンと熱く疼くような感じに耐えきれず、名無しは司馬昭の腕の中で背中を反らせて腰を左右に振った。 「泣くのはいい。叫ぶのもいい。だが絶対に逃がさない。私と昭の気が済むまで……最悪今夜は寝かさない。……分かったか?」 司馬師は名無しの乳首を舐めながらそう言って、言葉の終わりにチューッと音を立てて思い切り名無しの乳首を吸った。 それと同時に司馬昭が名無しの耳たぶを甘噛みし、節ばった指で反対側の乳首をグリグリと上下にしごく。 「あぁぁぁ────っ」 はしたない姿を見せたくないと必死で堪えていた名無しだが、その瞬間、我慢の限界を迎えた。 敏感になった乳首を同時に責める司馬師と司馬昭の連携プレーは、名無しの頭を真っ白にするくらいに凄くて、気持ち良かった。 [TOP] ×
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