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異次元 
【堂々巡り】
 




後書き

以前UPした司馬昭夢『すんどめ:VS司馬昭』とほぼ同時進行で書いていた番外編です。

メインの黒夢以外の白っぽい夢(?)もSSや番外編でちょこちょこと書いておりましたが、相変わらず『両片思い』物が大好きでそういう傾向の作品ばかり量産しているものの、分かりやすく夢主→←無双キャラで両想いなお話はあんまりなかったかもしれないなあ…と思い挑戦してみました。

これの一体どこが「分かりやすく両想い」なのか、無双キャラも夢主も全然口に出して「付き合おう」とか「愛してる」とか明言していないじゃないか、全然違う、訴訟も辞さない(震)と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、メインで書いている黒夢の場合ですと、大体においてもっと

・お互いの気持ちが盛大に擦れ違っている
・通じていないor相手に誤解されている
・色々とこんがらがってこじれまくっている

パターンが多いのではないかと思いますので、普段の夢小説との比較で私が勝手にそう思い込んでいるだけの可能性が高いような気がしてきました。いつから甘夢だと錯覚していた……????

最初のページに記載しましたように、時系列的には『すんどめ:VS司馬昭』の後+司馬昭SS『ずるい人』の内容とちょっぴりリンクしています。司馬昭の問いかけに対して夢主が「それを子上が望むなら」と返答する件です。

そして、こちらも『すんどめ:VS司馬昭』の後書きでもお話しさせて頂いたものと同じ内容になりますが、黒夢と比べて無双キャラの心の声みたいなものをちょっと多めに入れてみました。いつもは無双キャラの気持ちが分からなくて混乱したりやきもきしたりする夢主という流れが多いので、無双キャラ目線の描写(呟き?)も普段より多めに書けて嬉しかった&楽しかったです!

無双キャラと夢主の力関係に関してのお話になりますと、私自身が基本的に圧倒的無双キャラ萌え200%人間ということで

無双キャラ>>>>>夢主

のようにどうひっくり返してみても無双キャラが優勢、無双キャラのリードで話が進む、途中はあれこれあったとしても結局は無双キャラの思い通りに話が展開する、的なお話ばかり思い浮かんだり、そういう場面を想像すると多大な萌えを感じますので大体そんな感じのお話が多いと思います。

ですが、陸遜SS『Infinite loop』のような無双キャラ側の悲恋話や、無双キャラの思い通りになるとしても夢主との関係についてモヤモヤしたり、鍾会夢や幸村夢のように<無双キャラ→夢主に対するプラスの感情が、何らかの原因やきっかけでこじれてしまい、病み方向に向かっていく>という感じのヤンデレ系も好きだったりします。

思うに、私は推しが絶対的優位である話や展開が好き、推しと夢主の関係性でいけば推しに夢主が絡めとられるタイプの関係性に萌える人間であるのと同時に、同じくらいの熱量で「推しのこじらせた姿や苦悩している姿、悶々としている姿が好きだし萌える」というタイプなのだと思います。どちらの好きも萌えも同時に所持している面倒くさい人間です。……多分!

それなので、無双キャラが夢主をグイグイ引っ張っていてくれる(曹丕や司馬懿夢など)、無双キャラが夢主を掌で転がしてくれる(凌統や郭嘉、法正、賈充夢など)系も好きでありつつ、「あいつは俺の事本当はどう思っているんだよ?」「私は彼女の何なのだ」「このままではいつまで経っても振り向いてくれないなら、いっそ…」な感じの思い詰めた&悶々とした無双キャラの姿を妄想するのにも大きな萌えを感じます。私のようなこういう系のオタクは案外存在しそうな気がするのですが、どうなのでしょうか。こういうの、なんて表現すれば良いのでしょうか?

それもありまして、『魂喰い』シリーズで俺様系司馬昭のお話を書かせて頂いた時にも凄く楽しかったのですが、今回司馬昭視点で人知れずモヤモヤしたり苦悩したりする推しの夢が書けてとても楽しかったです。

「〇〇、お前が好きだ」「私もあなたが好きです」みたいにストレートな愛情表現だったり、お互いに素直な好意を伝え合って〜みたいな甘いお話を書いてみたくて、最初はそういう方向で話が進んでいたのに途中から段々と怪しくなり、最終的には無双キャラか夢主(もしくは両方)がこじらせて終わる、というパターンになってしまう。

……と言いますか、まさに今回の夢がそれだったのですが、こんな路線の夢小説でももしかしたら誰かの萌えに刺さるかもしれない、好きだと言って下さる方がいらっしゃるかもしれないと思いまして、ネットの片隅でひっそりとUP致します(照)。

一応、それでもメインの黒夢と比較しますと甘めかなと思って甘め表記をつけてみました。モダモダした感じの両片思い夢を書いてみたかったので、少しでもそんな雰囲気のお話になっていましたら幸いです。

いつも自サイトの夢小説を読んで下さったり、温かい拍手やコメントを送って下さる方、誠にありがとうございます。自分にとって心底癒しと励みの源です。毎回恒例の拙い夢小説ですが、司馬昭スキーの方に捧げます。本当にありがとうございました〜!


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