異次元 | ナノ


異次元 
【すんどめ:VS司馬昭】
 




「……っ、すげ……」

薄いピンク色のレースに縁取られたショーツの布部分は、思いの他少ない。

今までに何度か見たことのある名無しの下着も女の子らしくて可愛らしいデザインで男の目を喜ばせたものの、今回の物は桁違い。完全にエロ目的仕様だ。

「マジかよ。紐パンじゃん」

彼女の腰を飾る左右両方のレースのリボン。これが服の裾や髪の毛についているだけなら何とも思わないが、下着の両端を結ぶ紐の役割を担うと一気にいやらしさが倍増する。

「えっろ……」

視覚的効果抜群である。こんなもの、男がちょっと紐を引っ張ったらすぐに結び目が解けてしまい、瞬時に脱衣完了ではないか。

その上、名無しが履いているショーツは少々小さめの作りなのか、ふんわりと彼女の下半身を包み込むというよりは体の曲線に沿ってぴっちりとレースが張り付いていた。股間の中心部には縦の皺が寄り、割れ目の形がくっきり浮き出てしまっている。

これはエロい。あまりにもエロすぎる。 もはや言葉すら出ないほどの衝撃だった。こんなドスケベ下着を履いたメイドさんが、もじもじしながら膝立ちしているのだ。

このような光景を目の当たりにしてしまったら、さすがの司馬昭も色めき立たずにはいられない。

「お前さ、こんなエロ下着履いて俺の帰りを待っていたのか……?ヤバいだろ、これ……」

しみじみと本音を漏らすと、名無しは恥ずかしくてたまらないのか、今にも泣きだしそうな表情をしていた。それがまた男の下半身を刺激する。

「あ、あまり見ないで、ください……」
「見るなって言われてもなあ。こんなエロいパンツ履いてたら、そりゃ見ちまうだろ」

司馬昭の指がそっとレースに触れた瞬間、名無しの身体がびくっと震えた。

「ひゃっ!?ご、ご主人様っ。触らないでくださ……ひゃうっ!」

男の手が太腿を這い、お尻を撫で回す。

その手つきはまるでそれ自体が厭らしい意思を持っている生き物の如く蠢き、やがて柔らかな尻肉を鷲掴みにしてそのまま激しく揉み始めた。

「やだ、やめてください……。そんなところ、揉まないでぇ……っ」
「なんだよ、つれないな。俺はご主人様だぞ?触って貰えて嬉しいです、もっといっぱいスケベな揉み方してください、お願いしますくらい言えないのかよ」
「……っ、言えませ……あんっ、あぁっ、だめですってばぁ……!」

尻を揉まれる度に甘い声が漏れてしまい、名無しは慌てて唇を噛み締める。

「おいおい、手を離すなよ。ちゃんとしっかり捲ってろ。じゃないと見えないだろうが」
「は、はい……ごめんなさい……」

司馬昭に言われるままに、名無しはスカートの裾をぎゅっと握り締めた。男の手の動きに合わせて裾がふわふわと揺れ、まるで誘うようなその動きが余計にいやらしい。

(くそ、可愛いなこいつ)

司馬昭は心の中で呟き、今度は両手で左右の肉丘を同時に撫で回す。指先に力を入れて揉んでやると、次第に彼女の体温が上昇していくのが分かる。

「あっ、あぁんっ……!だめぇ、そんなに強くしないでぇっ」
「何言ってんだよ。名無しはドMだもんな。ちょっと乱暴にされるくらいの力加減が、本当は気持ちいいんだろ?」
「そんなこと、ないです……んんっ、やぁ……ん」
「嘘つけ。こんなに感じてるくせに」

司馬昭は片手を太腿にスライドさせて内股の感触を楽しみつつ、もう一方の手で執拗に尻を撫で回し、その弾力を堪能していた。

そして時折、思い出したかのように柔らかい双臀を左右に割り開き、ショーツの紐を引っ張るなどして刺激を与える。その度に名無しの口から嬌声が上がるものだから、面白くてたまらない。

「ほら、やっぱり感じまくってるじゃねーか」
「やっ、ち、違います……!」
「違わないだろ?ここ、もうびしょ濡れなんだけど」
「っ!?」

慌てて名無しが己の下肢に視線を落とすと、確かにそこは染みができており、布地の色が変わっていた。

自分でも気付かないうちにここまで反応していたという事実にショックを受けたのか、名無しは睫毛を震わせて、涙に濡れた瞳で男を見返す。

「なっ。よく見たら真ん中だけ色が濃くなってる。ほらもっと大きく足開けって。これ、お前のエッチな汁だよな?太腿まで垂れてるし」
「いやぁぁ……」

羞恥に染まった表情で涙ながらに首を振る女の姿に、一層嗜虐心を煽られる。

このまま敏感な部分には触れずに延々と尻を揉み続けるのも一興かと思ったが、それは司馬昭自身が我慢できなかった。

布の上からでも分かるくらい、卑猥な液体を溢れさせている名無しの秘部。その入り口は今一体どんな具合になっているのだろうか。どれほどスケベな変化を起こしているのだろうか。

それを想像するだけで喉がカラカラに乾く。早くこの邪魔な布を取り払ってしまいたい───。

「こんなパンツ初めて買ったのか?それとも、俺が知らないだけで普段から履いてるとか。お前、こういうのが好きなの?」

司馬昭は指先でクロッチ部分を軽くつつき、次いで布地ごと指を押し込むようにしてぐりぐり動かす。すると名無しの口から切なげに吐息が漏れ、秘所を覆う薄布の中心部分がさらに湿り気を増していく。

「す、好きなんかじゃ、ない、です……っ」
「本当かー?じゃあなんでこんな風になってんだよ。濡れ具合がすごいけど。もしかして期待してたか?俺にこうされることをさ」
「ちっ、違いま……あぁっ!やだっ、そこ、ぐりぐりしちゃ……んんぅっ!」

ショーツ越しに陰核を指で摘まんで捏ね回すと、名無しが一際高い声を上げた。必死に口元を押さえているが、それでも抑えきれない声が断続的に聞こえてくる。

「お、すげーコリコリしてる。直接触ったらどうなっちまうんだろうな、これ」
「ひぅ……っ、だ、だめ、です……っ、そこは、だめなんです……っ」
「こうやってたっぷり弄られるの好きだろ。いつもみたいに気持ちよくなりたいんだよなあ?」
「あぁーんっ…。やだぁぁ…ご主人様……。そんなにえっちなこと…言わないで……」

言葉では否定しても、身体は正直に快楽を求め始めているようだ。名無しの腰が揺れ、司馬昭の手の動きに合わせて自ら擦り付けてくる。その淫らな動きに煽られて、司馬昭も本格的に行為に没頭し始めた。

「とか言いつつ、腰が動いてんだけど。そんなに気持ちいいのかよ」
「ち、違い……ます……。もう許してくださぃぃ……」

ゾクゾクする。名無しの顔に。甘い喘ぎ声に。布越しに男の指を汚すどろどろの愛液に。『ご主人様のえっち』と可愛い声で訴え、責めるような眼差しを向けてくる彼女に、どうしようもなく興奮する。

もっともっと虐めたくなる。もっと泣かせたくなる。もっと弄って、可愛がってやりたくなる。

同時に、こんな彼女の姿を見る事が出来る男は世界中で自分ただ一人だけでいいと思い、優越感に浸る。他の誰にも見せたくない。自分だけの物にしたくてたまらない。これが独占欲というものか。

「はぁ……はぁ……、あ……っ、んっ、ふ……」

司馬昭の指が動く度に、名無しは悩ましげに腰を揺らす。もはや両膝だけで体を支えることもままならず、その場に崩れ落ちそうになるのを何とか堪えている状態だった。

「名無し。裾は掴んだままで、もう片方の手で胸元を全開にして。下着も全部脱いで」
「……な……」

男の卑猥な要求に、名無しは赤面して抗議する。そんな彼女の耳元で、司馬昭は低い声音で呟く。

「ご主人様の命令が聞けないのか。早くしな」
「っ、は、はい……ただちに……」

有無を言わせぬ口調に気圧され、名無しは震える指先で胸元にある数か所の留め具を外す。すると、彼女の胸元を覆っていた布地が緩み、次第にその中身が露わになっていく。


[TOP]
×