異次元 | ナノ


異次元 
【吸血王】
 




→続きです。

普通は余程の理由(どうしても一緒に生活せざるを得ない、仕事上避けることが出来ない人間関係など)がなければ接触を諦めるか、必要最低限の挨拶程度に終始すると思いますのに、少女漫画及び乙女ゲーに登場する大抵のヒロインは諦めずにコツコツと話しかけ、彼の後を追いかけ続けます。ゲームの場合はその選択肢を選んでいるのは我々ユーザーですのでヒロインには何の罪もありませんが、一歩間違うとリアルでも通報案件のストーカー女性です。しかし我々に不可能なことも創作の世界のキャラは軽々とやってのけます。そこに痺れる憧れる!

ほんでもって、次にどうするか悩んだのが『賈充&夢主の他の無双キャラとの関係性』でありまして、賈充の興味を引くために司馬昭と夢主は仲がいいという設定をこちらでも採用してみましたが、他の無双キャラ×夢主の関係については一切をクリアにして賈充×夢主の要素だけ、という前提で話を進めてみました。

清正夢や司馬兄弟夢など他無双キャラ×夢主の設定も混ぜつつ新たなキャラも参戦という形で書いている夢もありますが、曹丕+司馬懿+司馬師+司馬昭にさらに賈充も加えるとなるともうぐちゃぐちゃになってしまいましてお話を考えるのが難しく、読んでくださっている方も頭がこんがらがってしまうのではないかという懸念もありまして今回はこのような形にさせて頂きましたが、久しぶりに単独夢を書けてとても楽しかったです!

時間軸的には司馬兄弟夢『魂喰い』が始まる前辺りを想定しております。今作の中で少し出てきました、賈充が中庭で目撃した司馬昭と夢主のシーンは『魂喰い』にもちょろっと出ています。それをきっかけに司馬昭→夢主に対する見方や感情が変わった、というのはそちらの夢小説と同じ展開ですが、その後に実際に司馬師と司馬昭が夢主に手を出した結果が『魂喰いシリーズ』で、手を出す前に賈充参戦により賈充×夢主になったのがこちらの賈充夢、というような具合です。乙女ゲームでいうルート分岐、賈充ルート突入決定といえばいいのでしょうか?

司馬昭→夢主はちょっと微妙な感じで見方によっては脈ありに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらでは特に決定的な描写は避けておりますので、読み手の方によって司馬昭→夢主への矢印も発生していたり、単純に賈充の取り越し苦労、ただの勘違い等、閲覧者様の萌え指向でお好きなように読んでいただけたらいいなと思っております。見方によってどうとでもとれる内容、というのは商業作品の場合でも個人的に凄く好きです。

そして話は戻りますが、どうしても賈充の夢小説を書きたい!と思った際、自分の中にある≪賈充=キャッスルヴァニアの人≫というイメージを払拭することが出来ませんでした。曹丕と司馬懿につきましても彼らの夢小説内で悪魔の如き眼力描写を混入しておりますが、賈充夢の最初のモノローグの内容も完全に賈充=吸血鬼な内容になってしまっております。どうしてもそういう文章を打ちたくなってしまうのです。私のこの手が悪いのです。俺のこの手が真っ赤に燃える、萌えに従えと轟き叫ぶ!!(ドモン風)

タイトルは散々悩んだ挙句『闇の住人』かそのものずばり『吸血鬼』とか『ヴァンパイア・ロード』にするかのどちらかまで候補を絞りました。正直どちらでもいい気がしましたが、夢小説が完成してもタイトルが決まらないといつまで経ってもサイトにUP出来ず、その状態で二週間くらい停滞しておりましたので初心?に戻ってそのまま『吸血王』にしてみました。タイトルセンスが全くありませんので、未だに毎回悩みます。センスのいい題名を付けていらっしゃる作者様を本当に尊敬しております!

今回の賈充夢に関しましては、夢主が初回夢(たった一回)で「あなたの物になります宣言」(本意か不本意かは別の問題として)をしていますので、自サイトに置いてある無双キャラの夢小説の中ではかなり早い方ではないかと思います。

法正や鍾会相手のように初回で告げた(言わされた?)ケースも探せばいくつかあるように思いますが、凌統夢『囚人』シリーズでも夢主がはっきり宣言したのは確か5本目の夢だったような気がしますし、司馬兄弟夢『魂喰い』シリーズでも夢主は何だかんだで結構抵抗していますので、そういったキャラの立場になって考えてみますと「ハァー!?何で!?」「何で俺が駄目であいつならいいわけ!?」と思ったりもしますが、別にどのキャラが贔屓だとか好みだとかという問題というわけでもなく、単純に話の展開上だったりもします。

これもまた私の中にある無双キャラの個人的なイメージや夢小説的妄想によるものというだけではありますが、めちゃくちゃ乱暴に、本当にざっくりと大きく二つに分けてみますと

・夢主が自分の物になったと確信した時点で満足しちゃいそう、興味を失いそうなキャラ
・夢主が〇〇の物になったらより一層ドロドロした展開になりそうなキャラ

の違い??のような気がします。台風でいうと前者は本土に上陸したと共に勢いを失って熱帯低気圧に変化してそのまま完全消滅するタイプ、後者は本土に上陸したと共にさらに巨大化して猛威を振るうタイプ、と勝手に思っております。

前者はなるべく夢主への関心をキープした状態を保った方が続きのお話を書きやすい&妄想しやすい気がしますし、後者は夢主が「はい」と言ったところでめでたしめでたし!とはならず、むしろそれをスタート地点として「終わりの始まり」と言いますか、余計に黒い展開が捗りそうと言いますか……。自分でも何を言っているのかよく分かりません。

あまり難しい事をあれこれと考えてみても脳が沸騰して「あーもう!!〇〇の夢小説を書きたいのに何をどうしたらいいのか全然分からん!!」となってしまいます故、もっと単純に「賈充さんは吸血鬼(?)だから人間の女性が逆らえるはずがないね、むしろ無理のない展開(?)ですね、これはもうしょうがないね」の一言で終わってもいいような気がしてきました(震)これならきっと司馬師や司馬昭にも納得してもらえるはずです!

賈充は公式での親愛台詞でも「無垢なお前を抱きたい」だの「お前を穢す」だの「そろそろ代償を支払って貰うぞ」だのといったフレーズが印象的かつ破壊力抜群でしたので、賈充×夢主のお話の内容もそんな感じの妄想を膨らませてみました。穢す、代償、契約、みたいな。それと、司馬兄弟夢で彼らの事を蛇に例える文章を書いておりましたが、賈充もまた蛇のイメージが自分の中では強かったので入れてみました。賈充の方が司馬兄弟よりも一層蛇度が高そうで、白くて青眼の蛇神という感じでしょうか。白い蛇って、個人的には神聖なイメージがあります。

そして全然話は変わりますが、賈充はマリスミゼルのボーカルだった時代のGACKTさんの姿を彷彿とさせる男性キャラだなあ、なんて思いました。特に、一番初期の頃ではなく、もう少し経ってから行ったLIVE(merveilles l'espace)の頃でしょうか?あの、GACKTさんが王子様みたいな衣装で登場している時のイメージです。

まさにあの時の彼の美しさ(20代?)は完全なる二次元、ファイナルファンタジーの世界から飛び出してきたかのようなイケメンですが、あの髪型と衣装を拝見しますと無双的には曹丕様か賈充を思い浮かべてしまいます。あらやだ美しい…。リアル三次元であんなにも貴族風の衣装やマント姿がお似合いの美男子はなかなかいないのではないかと思います。目の周りの黒いアイシャドウも、本当によくお似合いです!

……と、ここまで散々色々な妄想を垂れ流してきた挙句に今更ながらのコメントで大変恐縮なのですが、公式の台詞集等を拝見する限り、賈充さんは法正殿と同じくらいの確率でドSかな、と思いました。違ったらどうしましょう。ドS、ですよね……?(ドキドキ)

いつも自サイトの夢小説を読んで下さったり、暖かい拍手やコメントを送って下さる方、有難うございます。自分にとって心底癒しと励みのオアシスです!毎回恒例の拙い夢小説ですが、賈充スキー&ドSスキー&晋スキーの方に捧げます。本当に有り難う御座いました〜!!(*^_^*)


[TOP]
×