異次元 【すんどめ:VS夏侯覇】 「なのに私、夏侯覇の優しさに甘えて……。夏侯覇を傷つけて……」 「そ、そんなことない!俺だって悪かったんだ。その、なんだ。お前の気持ちを考えずに勝手に先走っちまって……」 お互い様だろ?と言うと、ようやく安心したのか名無しの表情が和らいだ気がした。それを見て、ほっと胸を撫で下ろすと同時に愛おしさが心を占領していく。 「今更こんなことを言っても信じてもらえないかもしれないけど……。私……私ね……あなたのことが好きなの……大好きなの……。だから……」 ぽろぽろっと真珠の粒のような涙を零し、涙声で言い募る彼女を見ているうちに、胸が締め付けられるような思いに駆られた。 ああ、やっぱり俺、本当はこいつのことが好きだったのかな。 思い出した。名無しってこういう奴なんだ。 真面目で控えめで人一倍恥ずかしがり屋で、だけど誰よりも思いやりがあって愛情深い。 そんな名無しだからこそ、同じ軍に所属する仲間としても友達としても、俺は惹かれたんだと思う。 それに気付いた直後、今まで感じていたもやもやが一気に晴れていくような気がした。 彼女への好意を自覚すると何だか妙に気恥ずかしくなってしまい、夏侯覇は照れ隠しのように目の前の体をぎゅっと抱きしめ、耳元に唇を寄せて呟く。 「あー…、すっげー嬉しい。俺の彼女って、超可愛い」 さっきまで落ち込んでいた気持ちが一気に吹っ飛ぶくらいの破壊力だった。今なら何でも出来る気がするぜ。 夏侯覇がそんな喜びに浸っていた矢先、おずおずといった様子で名無しが男の背中に手を回す。 「……夏侯覇……」 「ん?」 「お願い……最後までして……」 「!!」 名無しの口から出た言葉に、夏侯覇は目を丸くした。 「いいのか?」 ゴクリ、と男が生唾を飲む。 表面上はあくまでも平静を装ってみせるが、緊張のあまり声が上擦ってしまうのを抑えられない。そんな自分を情けないと思いながらも、夏侯覇は期待に満ちた眼差しでじっと名無しを見下ろす。 「…うん…」 名無しは涙ぐみながら、小さく、だが確かに頷いた。 込み上げる羞恥心からか、不安からか、それとも一抹の期待からか。彼女の両目はうるうると濡れている。 「私……。夏侯覇になら、何をされてもいいの……」 プツンッ。 頭の中で何かが切れる音がしたかと思うと、次の瞬間にはもう理性なんてものはなくなっていた。本能のままに彼女の下半身に手を伸ばし、その中心部を指でまさぐる。 案の定、下も何も履いていなかった。おかげですぐに目的の場所に辿り着くことが出来たのだが、そこは既にびしょ濡れになっていて、慣らすまでもなく容易に男の物を飲み込めそうだ。 それでも一応確認しておこうと思い、指の腹を使って秘部の表面を下から上に撫で上げると、ぬるりとした感触が指先に伝わってきた。 「すごい濡れてるじゃん」 「だ、だって……」 「そんなにしたかったんだ」 「ゃ……」 羞恥を煽るような台詞を投げかけられ、名無しの瞳に一層涙が溜まる。見たところ図星らしい。 潤滑油の量としてはもう十分だとは思うが、名無しの中を傷つけるわけにはいかない。そう判断して人差し指を挿入する。 「あ……!」 予告なく挿入したせいか少し抵抗があったが、構わず奥まで突き入れると中は思った以上に柔らかくなっていた。これなら大丈夫だろうと判断して指を引き抜き、今度は中指も一緒に入れて二本にする。 そのまま執拗に出し入れを繰り返すと、じゅぷじゅぷっという卑猥な音が響き渡り、名無しの口から悲鳴にも似た嬌声が上がる。 「あっ…あぁっ…あんっ…夏侯覇ぁ…」 二本の指が内壁を擦り上げるようにして抜き差しされる度に名無しの身体がぶるりと震える。相当感じているらしく、膣内からはトロトロの愛液がとめどなく溢れ出してきた。 めちゃくちゃエロい。 夏侯覇は図らずも己の舌先で唇を湿らせた。普段は清楚な雰囲気を漂わせている彼女がこんなにも乱れているのだと思えば、それだけで滾るものがある。 夏侯覇はさらに親指を秘部に沿えてぬるつく液体を絡ませた上で陰核に移動させ、円を描くようにくるくると愛撫し始めた。その瞬間、名無しの反応が目に見えて変わる。 「やっ……そこぉ……だめぇ……!」 敏感な部分への刺激に耐えかねたのか、腰を浮かせて逃げようとする彼女を押さえつけるように体重をかけた拍子に、膣内にねじ込んでいた指が奥深くにまで入り込む。 体内に深く侵入する細長い異物の感触に、名無しは大きく目を見開き、声にならない悲鳴を上げた。 はぼ同時に膣壁が激しく痙攣し始め、濡れた粘膜自体が意志を持っているみたいに蠢きながらぎゅうぎゅうと指に絡みついてくる。その動きはまるで別の生物のようでとても淫靡だった。 「指だけでもうぐちょぐちょだな。すげー絡みついてくる」 「やだぁ……言わないでぇ……」 「ほら、聞こえるだろ?こんなにいやらしい音させてさ」 ぐちゅっ、じゅぶっ、じゅぽっ、とわざと大きな音を立てて掻き回すと、名無しは羞恥のあまり泣き出してしまった。 現実世界ばかりか夢の中までも、今までずっと焦らされていたという仕返しにもっと辱めてやりたい気持ちを覚えたが、さすがに可哀想なのでこの辺で勘弁してやることにする。 「名無し。気持ちいいか?」 「いゃぁぁ…そんなぁ……」 名無しは否定の言葉を呟くが、その顔はどう見ても快楽に溺れきっていた。 蕩けきった瞳と唾液で濡れた赤い唇、我慢し切れずに零れ出る甘い鳴き声、押し付けるように揺れる腰の動きは、愛するオスに性交をねだるメスそのもの。 「嫌じゃない。気持ちいいんだろ。恥ずかしい場所を、俺の指で散々弄られて、何度も抜き差しされて、グチャグチャにかき混ぜられて。名無しはエッチだから、それでもまだ物足りないんだよなぁ?」 「あっ…あっ…そんな…違うの……」 エッチなのはしつこく淫語攻めをする自分の方だと分かっているが、お前がエロいのが悪い≠ニ女側のせいにして責任転嫁するのは男の常套手段である。 実際問題、この程度の言葉攻めでも感じてしまうほど敏感なのだから、名無しの心は置いておくとして、体の方は完全に淫乱だろう。 彼女のような女性が仕事ばかりで日々を過ごすのは哀れだ。こういうエロい体は、男がたっぷり可愛がってやらねえと。夏侯覇は使命感を抱く。 「欲しいなら素直にそう言えよ」 「あぁーん……。夏侯覇……私……もう……」 男心をくすぐる、名無しの独特な甘い喘ぎ声。 指先で肉芽を軽く弾く毎に、彼女の身体がガクガクと震える。同時に熱い吐息を漏らし、切なげに目を潤ませる名無しの痴態を目に留めて、自然と口角が上がるのを感じた。 ああ、早く挿れたい。この女の中に突っ込んで、子宮口まで突き上げたくて仕方がない。 「───今からお前を抱き潰す」 夏侯覇は下衣の前をくつろげると、既に準備万端になっている自身を取り出した。エラの張った亀頭の先端からは先走り汁が溢れており、竿の部分も血管が浮き出てビクビク脈打っているのが分かる。 バキバキに硬度を増した太い男根を見せつけられ、さすがの彼女も動揺したのか一瞬怯えたような表情を見せた。 しかしそれは僅かな時間で、すぐに覚悟を決めたように唇を噛み締め、自ら足を開いて迎え入れようとする。その姿は健気でいじらしくて、男の征服欲と支配欲を大いに満足させた。 [TOP] ×
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