異次元 【魂喰いvol.2】 「あっ…あんっ…いいっ…そこぉ…」 もっともっとと言わんばかりに、魅姫が激しく腰を振る。 その姿はまるで盛りの付いたメス猫のようで、彼女のような美少女が男の物を美味しそうにくわえ込んで喘ぐ様は、司馬昭の男心とプライドを深く満足させていく。 「ああん…司馬昭様…、お願いします…私もぉっ…」 その光景を見ていた他の女性が、切なそうな声を出して司馬昭の厚い胸板に頬を擦り寄せた。 豊満な胸に白魚のような手を移動させ、自分で自分の乳首を弄って慰めながら司馬昭の乳首を舐めて愛撫していると、やがてその行為に応えるようにして司馬昭の左手が彼女の股間へと伸びてくる。 「あっ、ああんっ」 濡れそぼった蕾が男の節ばった指先で押し広げられた感覚に、女性の口から上擦った声が漏れる。 「入れて…、お願い…入れて下さい…!」 夢中で自分からも両足を左右に割り開いて、さらなる愛撫をねだる。 司馬昭の指がズブズブと膣の中へ入ってくる。しかも、いきなり二本。 女の体内の濡れ具合と感度を確かめるようにして、二本の指でグチャグチャと掻き混ぜながら前後の出し入れを開始する。 「ああーんっ…司馬昭様…もっと…もっと奥まで入れてぇ…!!」 両手で己の乳首をこね回しながら、女が泣きそうな声で懇願する。 すると、今までずっとあおずけを食らっていたもう一人の美女が辛抱溜まらないといった様子で右側から司馬昭の首に手を回し、グロスで輝く唇を男の唇に押し当てた。 「ふ…、んっ…私も触って…司馬昭様ぁぁ…っ」 互いの唾液を交換するディープキスを交わしながら、口付けの合間に女が囁く。 どうにも我慢が出来なかったのか、この女性はすでに自分の人差し指で敏感な肉芽を弄りながら、中指と薬指を己の膣内にねじ込んで自慰行為に耽っていた。 ピチャピチャと、音が聞こえるくらいに濡れた舌を絡め合いながら、司馬昭は魅姫の腰に添えていた右手を外して三人目の女性の胸元に持って行く。 そして、その柔らかくてボリュームのある乳房を揉んだり乳首を摘んだりして彼女の胸を弄ぶ。 「あ…ふんっ…!あああ…、そこ…気持ちいい…っ」 「し…司馬昭様ぁ…、ねえ…もっとぉぉ…」 乳首をグリグリとこね回され、弱い部分を探し当てるようにして何度も内壁を擦り上げられ、男の巧みなテクニックに翻弄された女性二人が狂ったように腰を振る。 乱交する場合、男と女では同時進行出来る人数に違いが出る。 これが女1対男複数の場合、膣に一本、アナルに一本、口に一本と同時に三人の男性の分身を受け入れることが可能だ。 両手や脇、胸の谷間も使用するのであれば、もっと沢山の男根を一度に愛撫することも可能だろう。 しかし、今回のように男が司馬昭一人しかいなくて女性が複数の乱交プレイの場合は、どう頑張ってみても司馬昭の巨根を挿入して貰えるのはただ一人だけである。 男性器は一本しかないので、他の女性達は司馬昭が誰かを抱いている間、彼の指や舌の愛撫を求めるか、男性器の代わりに自分の指や道具で我慢するしかない。 欲しいのに、入れて貰えない。 指なんかより、もっともっと太くて硬くて大きな物が欲しいのに……。 それが余計に切なくて、司馬昭に貫かれるという快感を魅姫に奪われた女性達は思い思いの方法で己を慰めながら自分達の順番が来るのを待つ。 「いやっ…、いやぁ…。他の女なんて触っちゃだめ!」 イヤイヤをするようにブンブンと首を振りながら、魅姫は泣きながら抗議した。 「私の事だけ考えてくれなきゃ嫌…、私の前で他の女とセックスしちゃ嫌なの!」 司馬昭様のオチンチンは魅姫だけの物なのにっ。司馬昭様が抱いていいのは魅姫だけのはずなのに! 魅姫のここは司馬昭様専用のはずなのに。 司馬昭様の精液を貰う事が許されているのは、優秀な子種を与えて貰えるのはこの私だけなのにっ。 どうして!?司馬昭様……!! 「お願い…、魅姫の事だけ見て!魅姫の身体でイッて。中で出してっ!司馬昭様ぁぁ…」 他の女性二人も若くてスタイルが良く、エッチが上手くて、おねだり上手のように感じるが、自分だって負けはしない。 そんな思いが、彼女の痴態を一層大胆で破廉恥なものに変えていく。 「あっあっ…いい…気持ちがいいの…。司馬昭様、見てぇ…。魅姫のエッチな所…、一杯繋がっている所を見て下さ…っ」 自分の目の前で司馬昭と交わる女性達への嫉妬と対抗心も剥き出しに、魅姫は司馬昭により強い快楽を与えようと、局部をグリグリと押し付けるようにして動いた。 「あああん…私…もうイキそう…いやぁぁ…司馬昭様ぁぁ…」 「もう駄目ぇ…こんなの…、イク…イク…イッちゃうっ…!!」 司馬昭の上で、左で、右で、淫靡な喘ぎ声を上げながら美女達が身悶える。 誰が一番司馬昭を喜ばせるのか。 誰が一番気持ち良くて、彼に気に入って貰えるのか。次もお呼びが懸かるのか、司馬昭の気を惹こうと皆必死だ。 ────司馬昭様は、私の物……!! 「あぁぁ───、イクぅぅ────っ」 身体の奥深く、弱点を的確に突いてくる司馬昭の責めに耐えきれず、魅姫が下半身をビクビクッと震わせながらイキ果てる。 「あっ、あっ、駄目っ、イク…っ!!」 「し…司馬昭様…、司馬昭様ぁぁ…!!」 多少の時間差の後、司馬昭の愛撫を受けつつ自慰行為をしていた女性達も形の良いお尻を震わせて絶頂に達した。 三人の女性達の秘部からは絶頂を極めた証である愛液がトロトロと流れ出て、白いシーツをぐっしょりと濡らしていった。 「はぁ…、はぁ…、はぁ…っ」 呼吸も絶え絶えになりながら、女達が荒い息を吐く。 頭の芯が蕩けそうな程の強烈な快楽で、意識が飛んでしまいそう。 「司馬昭様…、凄く…、凄く気持ち良かったですぅ…」 「そっか。ありがと……」 失神寸前の状態でうっとりと囁く魅姫の髪に指を絡めつつ、司馬昭が短く答える。 女性達は皆達したが、司馬昭はまだ達していなかった。 思うようにイケなかった為か、自分の計算する流れとは異なったのか、言葉とは裏腹に司馬昭の笑みにはどことなく不満げな色が滲んでいる。 「……。」 「…司馬昭様…?」 急に黙り込んでしまった男の反応を訝しみ、左側にいた女性が優しく声をかける。 司馬昭は、考え込んでいた。 今日初めて思った事ではない。ここ最近、ずっと感じるようになっていた違和感について。 「……悪い。俺、そろそろ帰るわ」 「…!司馬昭様…!?」 女性達の身体を押し戻し、急に立ち上がった司馬昭を見て女達が狼狽える。 イッたふりが出来る女と異なり、射精の有無によってイク・イカないが明らかに分かるのが男性の肉体だ。 今夜の司馬昭は射精に達していない。 普通、こんな中途半端な状態で、男性は『帰る』なんて言い出さないものだ。 自分達は散々イカせて貰ったが、彼は一度もオーガズムに達していないのに、こんな状態で帰るだなんて、何故? [TOP] ×
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