異次元 | ナノ


異次元 
【略奪遊戯】
 




後書き

半兵衛は清正夢『頂点捕食者』で友情出演させていましたが、あちらは清正がメインの夢という事で、半兵衛がメインの夢を書いたのはこれが初めてになるかと思います。初挑戦の半兵衛夢、緊張やら何やらでめちゃくちゃドキドキしました!

半兵衛夢については戦国無双3をGETしてからずっと「書いてみたいな」と思っていたのですが、すでに他キャラの夢小説の方で何本も途中書きのまま全然進んでいない物があってああでもないこうでもないとやっていた事と、半兵衛については「どういうキャラなんだろう?」というのが全然掴めていない事もありまして、何だかんだで書けずにいました。

元々メインキャラ以外の夢小説となりますので通常の更新予定には含まず、「まあ、いつか書けたらいいなー!」という感じでそれほど焦っていなかった事もあり、何か思いついたら書く、思いついたら書く…という感じで亀の歩みのような速度でちょっとずつ進めていたのですが、ようやく?完成みたいな形になれたので半兵衛スキーとしてとても嬉しいです。ヒャッホー!!(完成と言いますか、最後の方は半ば無理矢理終わらせた形になるのですが!)

とか何とか言いつつ、未だに半兵衛というキャラについてはよく掴めていません。陽気だったり、可愛かったり、子供っぽかったり、大人びていたり、クールだったり、原作の彼は色々な要素が混ざり合ったミステリアスなキャラのように感じます。時に天使のようで、時に悪魔のような二面性と複雑さとギャップその他諸々を兼ね備えている、みたいな。そんなキャラに!!私は弱い!!

という訳でして、『半兵衛ラブ!!』という半兵衛への好き好き大好きといった萌えと情熱だけは無駄にたぎっているのですが、こんな自分に半兵衛という奥の深いキャラ像を理解出来るはずもなく、完成した物を見てみましたらいつも通り…と言いますかいつもの250%(当社比)くらい「誰だよこれ」な偽物半兵衛になってしまった気がして無念です。ええー、半兵衛ってこんなキャラでしたっけ?でも私にはこういう風に見えているんですよね。うーん…。でも半兵衛ってこんな(略)

ほいで、今回自分なりに色々と考えてみた半兵衛×夢主ですが、

≪半兵衛×夢主≫
・半兵衛=基本は腹黒カテゴリー。裏の時は微妙に他の要素も混じる
・お互いの呼び名→半兵衛は「名無しさん」(さん付け)、夢主は「半兵衛殿」(殿付け)
・半兵衛→夢主は仕事上の同期・もしくは後輩に接するような対等or先輩目線
・夢主→半兵衛は半兵衛に対して夢主が一歩譲っている感じ、尊敬する先輩武将に対するような感じで敬語を使う
・半兵衛と夢主のベースは仲のいい友人関係(のところから始まる)
・普段からちょくちょく一緒にご飯を食べたり出掛けたりしてそれなりの親密度は保っている段階、誘うのは半兵衛の方から(夢主は半兵衛に遠慮しているため)
・夢主→半兵衛の事が大好き、とても信頼している
・半兵衛→現在の友人関係にある程度満足はしているものの若干飽きてきており、不満を抱いている、特にどうこうという訳ではないが新しい刺激が欲しい感じ

……のような設定にしてみました。

彼の夢を書くに当たって最初に悩んだのが、半兵衛&夢主の「互いの呼び方」です。これ、かなり悩みました。

半兵衛は原作では黒田官兵衛など一部のキャラに「官兵衛殿」と呼ぶ以外は「○○さん」と呼んでいるようなので、夢主の事もそれにならってさん付けにしてみました。ついでに、清正夢『頂点捕食者』では清正の先輩ポジション→清正を気安く呼び捨てにしているという設定で書いていましたが、こちらの夢を書いているうちに段々自分の中で違和感が大きくなってきたので「やっぱり『さん付け』で統一しよう」と思ってあちらも修正しました。

そして次に夢主→半兵衛の呼び方ですが、これが全然決まりませんでした。自分の書いた夢小説を振り返ってみますと、自らが仕える主君キャラ以外は自サイトのキャラと夢主はお互いに名前で呼び合っている事が多いと思います。

幸村→夢主は「名無し殿」ですが、夢主→キャラの場合は大抵名前ですよね。陸遜、凌統、姜維、三成、仲達とか。何を考えてそうしたのか自分でもよく分かりませんが、王子である曹丕に関しても恐れ多くも「曹丕」呼びです。うーん…最初に曹丕様の夢を書いた時の自分は何を考えていたのか…!

それなので、最初は半兵衛に対しても夢主が「半兵衛!」と呼び捨てで、口調も「半兵衛も今から昼休みなの?」のような他キャラと同じ対等口調の同僚ポジションという形で書いていたのですが、何故か自分の中で非常にモヤモヤして、試しに「半兵衛殿」+敬語にしてみて、それでもやっぱりモヤモヤして呼び捨てに戻して、でも半分以上書き進めた所でやっぱり「なんだかなー」と思って全部書き直して…、と、自分でもよく分からない謎の行動を取っていました。むむむ!

そう言えば、夢主が呼び捨てでなく敬語使用ってモブキャラを除けば創作キャラの珠稀くらいなんですよね。今気付きました。「珠稀さん」+敬語で珠稀が「名無しちゃん」のちゃん付け+タメ口、もしくは若干お兄さん口調?のような。

と言う事は、キャラ→夢主に対しても呼び捨てではなく「さん」付けで、夢主も「殿」付け+敬語にしている夢は今の所自サイトの夢小説では半兵衛だけじゃないかと思います。そう考えますと、自分自身にとっても不思議な感覚がありまして、とても新鮮な気持ちで半兵衛の夢を書いておりました。うわー、なんだか新鮮だなー!

お互いに呼び捨てではない遣り取りって、なんだかほのぼのしていて初々しいような気がします。もしくはお互いに敬意を表しあい、つかず離れずの適度な良い距離感といえばいいのでしょうか。私が書く夢小説で「ほのぼのしていて初々しい」というのはあまりないような気がしますが…。裏夢という事もありますが、やっぱりそうなっちゃっていますし…!

そんな訳で、半兵衛×夢主の裏シーンも「さん付け」「殿付け」「敬語」の3点セットを引きずったまま書いていましたので、なんだか凄く新鮮な気持ち…と言いますか、悪い事をしているような気持ちになりました(震)

なんなんでしょうね、これ?何がどういう理由でそんな風に感じたのか自分でも理由が分からないです。教師×生徒、神父×シスターみたいな感じがして妙な背徳感を抱いてしまったのでしょうか(not呼び捨て+敬語だけで?)あれー?でも、楽しかったです!

→続きます


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