異次元 【略奪遊戯】 「や…ぁ…。見ないで…っ」 「しゃぶりつきたいな」 「あ…、そ…んな……!」 焦った悲鳴を上げる名無しに何ら構う事もなく、半兵衛はもう待てないとばかりに彼女の胸に顔を寄せて乳首に吸い付いた。 「あ…、あ……!」 名無しは体を動かして多少逆らったが、半兵衛の巧みな愛撫によってすぐに抵抗力をなくしてしまった。 「あん…だめぇ…あっあっ……」 半兵衛はプックリと尖った名無しの乳首を全て口の中に含むと、唾液を絡ませながら舌先で乳首を舐め上げ、チュッ、チュッ、チュッ…、と緩急を付けて何度も吸い上げていく。 「ああ────…!」 指の愛撫ですでに感覚を高められていた名無しの乳首はとても感じやすくなっていて、男の口技だけで腰から下が溶けていきそうなくらいに感じてしまった。 「ああ…だめです…。そんな…だめ…半兵衛殿……」 名無しが、色っぽく首を振りながら甘い鳴き声で言う。 だが、言葉とは正反対に、名無しの体は男の愛撫を受け入れているようだった。 まるでもっとして欲しいと言わんばかりに上半身を仰け反らせ、半兵衛の口に自らの胸を押し当て、涙で滲んだ睫毛を震わせる。 「ふーん。胸、こうされると止まらなくなっちゃうんだ?なんてやらしい子なんだろう…」 「いやぁぁ……」 乳首を吸いながら嘲笑気味の声で言われ、名無しは恥ずかしくて頭がどうにかなってしまいそうだった。 そんな半兵衛の言葉に応えるかの如く名無しはピクピクッと体を跳ねさせ、溶けてしまいそうな喘ぎ声を上げる。 名無しのたまらなく淫靡なその姿と甘い声音は半兵衛の性欲を直撃し、彼の下半身にズンッときた。 こんなに艶めいた喘ぎ声を出して、色っぽく腰をくねらせ、切なげな眼差しで男を見上げる女は今まで見た事がない。 最初は単なる軽い好奇心だったのだが、名無しの悩ましい痴態を間近で見ているだけで、半兵衛の欲望がどんどん倍増していく。 名無しが乱れていく姿を、もっと見たい。 「名無しさん…、可愛いよ…」 半兵衛は、甘い声を作って名無し囁きながらわざと名無しにも音が聞こえるようにして彼女の乳首を強く吸った。 チュルチュルという音が聞こえると、今自分が誰に何をされているのかというのを一層ハッキリと実感してしまい、名無しは余計に感じてしまう。 男の舌で舐め回され、唇に包まれて吸い上げられている乳首から、体中が溶けていってしまいそうだ。 どうすればいいのだろう。 半兵衛の言うなりになってはいけないと頭では思っているのに、男の舌が胸元で這い回る度に自然と声が上擦り、全身が震えてしまう。 喘ぎ声も吐息もどんどんいやらしくなって、自分でも信じられないような破廉恥な声が出てしまう。 彼とこんな風になってはダメだ、抵抗しなきゃと確かに今でも思っているのに、信じられない。 どうして? 「あーん…半兵衛殿…。だめ…そんなに吸っちゃ…だめぇぇ……」 「どうしてだめ?だって名無しさんの体はもっとして欲しいって言ってるよ。乳首ももっと吸って欲しいって…もっと虐めて欲しいって言ってるよ。ほら……」 「違…、違うの…そんな……」 チューッと音を立てて吸い上げ、そして乳首を舌先でこね、舐め上げるようにして転がしてはまた吸う。 それだけの事なのに、名無しは自分の意識がどこかへ飛んで行ってしまうくらい、彼に与えられる快楽に溺れてしまう。 「嘘じゃないよ。ほら…こうするともっと気持ち良くなるでしょ?」 半兵衛の濡れた舌が、名無しの乳首に絡みつくようにして丹念に舐め上げる。 「あんっ…」 名無しは、どうしても拒むことの出来ない半兵衛の舌の感触に身を捩って喘いだ。 「可愛い声。もっと鳴かせたくなる」 半兵衛はちゅっ…と音を立てて名残惜しそうに名無しの乳首から唇を離すと、上体を起こして彼女の体から一旦離れた。 半兵衛は名無しの両腕を掴んだまま、器用に回転して名無しと自分の体の位置を入れ替え、今後は名無しを自分の上に馬乗りにさせる。 そして空いている右手で名無しのお尻をグイッと押し上げ、彼女の股間が自分の顔のすぐ前にくるまで移動させた。 「やっ…!は、半兵衛殿っ?」 自分の股間の真ん前に男の端整な顔がある事に気付き、名無しが慌てた声を出す。 ちょっと裾がめくれたら下着が見えてしまう状況に名無しが本気で焦っていると、半兵衛がニヤリと笑いながら残酷な台詞を吐いた。 「顔面騎乗してよ。名無しさん。このまま、この格好で」 「えっ…!?そ、そんな…っ」 驚く名無しに、半兵衛がこともなげに言ってのける。 「言っておくけど、俺別にM男って訳じゃないよ。女に跨るのは好きでもその逆はあんまり好きじゃないんだけど、単に名無しさんがもっと恥ずかしがる顔が見たいな〜って思ったから。名無しさんの事だから、きっとこういうの死ぬほど恥ずかしがるタイプなんじゃないかなーって思って」 カアアア…ッ、と、名無しは顔から火が出そうなくらいに赤面した。 「そ、そんな恥ずかしいこと…、出来ませ……」 半兵衛の読みは当たっていた。 名無しは、男の体から離れようとして精一杯下半身を揺らしながら必死に訴えていた。 だが名無しをもっと辱めることを目的としている半兵衛は、そんな名無しの懇願など頭から無視する。 「なんで?簡単でしょ。俺の上に跨るだけでいいんだもん」 「は、半兵衛殿…っ」 「他の女じゃなくて名無しさんだからやらせたいの。俺は」 自分から喜んで男の上に跨って、恥じらう姿も何もなく平気で『もっと舐めて、もっとして』と言うような女だったらこんな事をさせようとは思わない。 こういう状況に自分が置かれ、こういう事をやらされる事が心底恥ずかしくてたまらないという反応をする名無しだからこそ、させる事に意味がある。 そう告げて名無しに命令を下す半兵衛の支配的な眼差しから、名無しは逃れる事が出来ない。 [TOP] ×
|