異次元 【頂点捕食者】 「あっ…!」 それ≠ノ気付いた途端、名無しは驚いたような悲鳴を上げた。 二人の視線の先には、名無しがいつも着替えの際に使っている姿見鏡があった。 名無しの天辺から爪先まで収める事が出来るその長方形の大きな鏡は、男の膝に乗せられて背後から抱き締められ、胸も下半身も丸見えになっている名無しの全裸姿も余すところ無く映し出している。 「き、清正っ…!許して…そんな……っ」 自分達の体勢と正面に置かれた鏡。 この二つから男が何をしようとしているのか気付いた名無しは、イヤイヤをするようにして懸命に首を左右に振って抵抗の意思を示す。 ここ最近見た、鏡の前に座り、背面座位の格好で清正に貫かれる夢。 夢でやったプレイスタイルに、清正は現実でも挑戦しようとしているのだ。 「あ…、いや…」 泣きたくなるほどの羞恥に震える名無しをよそに、清正の逞しい腕が名無しの両足をガシッと掴む。 清正はご自慢の筋力で彼女の両足をM字に開脚させてそのまま軽々と持ち上げると、彼女の中心部が鏡によく映るようにして名無しの秘部を指でグニッと広げる。 「いやあああん!」 濡れた秘部はおろか、お尻の穴まで全部見えてしまうそうな己の格好に、名無しは恥ずかしくてたまらないといった悲鳴を発した。 男の指で開かれた名無しの入り口は中の粘膜部分まで露わにしていて、そこからトロトロと透明な液体が溢れ出ている光景までもがはっきりと鏡に映っていた。 (……あ) ゾクリ。 はしたない自らの格好にばかり意識がいっていた名無しだが、正面の鏡に映っている自分の姿を確認した直後、ある事に気が付いた。 鏡に映し出されている清正の眼差しと、今の自分の視線が真正面からかち合うのである。 鏡に向かって名無しの背中越しに注がれる清正の眼差しは、鏡に映る自分達の姿をじっくりと観察していた。 「いやああ…!ダメぇ…、見ないでぇぇ……!」 鏡を使った視姦。 恥ずかしい格好を清正に見られていると悟った途端、何とも言えない嗜虐の喜びが名無しの情欲をさらに煽り、彼女の官能は一層高められていく。 「俺がいいと言うまで目を離すなよ」 「ぁ……や……」 鋼を思わせる、強くて支配的な響きを備えた清正の物言いに、名無しの全身がぶるりと震える。 だがそれは恐怖だけではなく、密かな期待感と高揚感も複雑に混ざり合ったものだった。 「見させてもらうぜ。名無しが俺のを旨そうに飲み込んでいくところ。ぐちゃぐちゃ音を立てながら、俺に下から突き上げられてイクところと両方な」 わざと言い聞かせるようにして耳元で囁かれた男の声に、下卑た嘲笑が混ざる。 名無しの耳朶を這う清正の唇がふっくらとした彼女の耳たぶを捕らえ、清正の犬歯が名無しの皮膚を優しく噛んだ。 「……やっ!?あぁぁ……っ」 クチャリ、と自分の秘部に男の隆起した肉棒の先端が触れた感覚に、名無しのお尻がピクッと震える。 「欲しいか?コレが」 鏡に映し出された清正の男根を目にした瞬間、名無しはドクン───、と全身が心臓になったかのように跳ね上がった。 「あ…、あ……。すごい……」 思わず、名無しの口から溜息混じりの感嘆の声が漏れる。 清正の、男の、証。 夢で見るモノと実際に見るモノは、やはり違う。 想像以上の逞しさと長さと太さを持ったそれは、その先端のみを名無しの秘部に浅く埋め込みながら、彼女の体内を一気に貫く瞬間を今か今かと待ち侘びていた。 「想像と現実は違うだろ」 名無しの心を見透かしたように、清正がクスッと笑う。 「────お前のものだ」 「……ぁ……」 しっとりと低く、甘い声で清正に耳元で囁かれた途端、名無しはくらり、と激しい目眩のような感覚に襲われた。 私のもの……? この、どこまでも強靱で逞しくてカッコイイ色男の清正が。素晴らしいくらいに猛々しくて立派なものが……。 夢の記憶。羞恥。欲望。衝動。高まる快楽。困惑する思考。 様々な物が幾重にも重なり合い、名無しの理性がガラガラと音を立てて崩れていく。 「入れ、て……」 顔から火が出るような恥ずかしさを堪え、名無しが震える声で微かに呟く。 「何?」 「あ…だか、ら……欲しい……」 「何を?」 「き…清正のを…、中に……」 清正の言う通りに、顔を真っ赤にしながら頑張って名無しがお願いしたというにも関わらず。 「俺のを、名無しのどこに、どうしろって?」 なんてとぼけた事を涼しげな顔で言う清正が、名無しには憎らしい。 「あぁん…ひどい…清正ぁぁ…」 名無しの顔は、もう涙でぐちゃぐちゃだった。 「仕方ないな」 清正はふふっと笑いながらそんな名無しの秘部に先程までよりも強く自分の物を押し当てると、彼女の内部へと侵入を開始した。 「しっかり見ろよ」 グチュッ…と粘着質な水音を立てて、硬い清正の分身が名無しの内部に入ってくる。 「あっ…あああああっ……!」 恐ろしい程充実した他人の肉が濡れた膣内を擦り上げながら埋め込まれていく感触が、名無しの嬌声を誘う。 しっかり見ろよ、と言われても、とても他の部分に注意を向ける余裕なんてないくらいに名無しは感じてしまっていた。 想像以上に硬い。熱い。そして太い。 ずっと待ち望んでいた結合とはいえ、清正の男根がもたらす快感は名無しにとってあまりにも桁外れなものだった。 「あっ…あっ…!やあぁぁん────…!」 自分でも驚く程の甘ったるい嬌声が、名無しの口から溢れ出す。 肉欲の化身とも思える程に凶暴で獰猛な清正の巨根は、名無しの秘部がヌルヌルに潤っているのをいい事に、名無しの愛液を潤滑油として彼女の肉壺が張り裂けそうなくらいに何度も突き上げる。 名無しの溶けきった内壁は、清正にもっと深くまで貫いてほしいとばかりに彼の分身に絡みつく。 [TOP] ×
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