異次元 | ナノ


異次元 
【頂点捕食者】
 




「もう十分溶けてるぜ」

清正は名無しの内部が愛液で十分濡れている事を確認すると、人差し指もねじ込んで名無しの中で動かす指を二本に増やした。

清正は名無しの襞を掻き分けるようにしながら、人差し指と中指を交互に使って名無しの中をグチュグチュと突く。

「ああああ…いやぁぁ…どうにかなっちゃう……」

深く奥に突き立てられ、中でクルクルと指を回して掻き混ぜられ、出たり入ったりを繰り返す。

その中で一点、ある場所を清正の指が擦る度に、名無しの体がビクビクッと勝手に身悶える。

(ああーん…そこはだめ…変になっちゃう!)

思わず出そうになる言葉を必死に飲み込み、名無しは耐える。

口に出して言ってしまったが最後、その部分を清正が執拗に責めてくるのは確実だ。

「あん…あっあっ…」

今にも『気持ちいい』と言ってしまいそうになる自分を必死で抑え込もうとしている名無しに、清正が残酷な台詞を漏らす。

「ここが好きなんだろう?名無し。お前は」

その言葉を証明するように、清正は丁度名無しの肉芽の裏側に当たる部分の内壁をピンポイントで擦り上げる。

「ひっ…あああっ…!」

我慢も虚しく、名無しの口から発せられるのはもはや嬌声だけだった。

名無しが隠すまでもなく、夢の中で幾度となく名無しを抱いていた清正は名無しの快感スポットを知り尽くしていたのだ。

「こんなに溢れさせて、いやらしいヤツ。もっと擦って欲しいって言ってるみたいだぜ」

濡れた清正の舌先が、動物的な動きで唇の端を舐め取るのを見て、名無しの羞恥心と快楽は一層倍増した。

的確な愛撫で急激に高められ、名無しはまたしてもイキそうになってしまう。

「あぁぁぁ…清正…イッちゃう…!」

つい先程口腔内と耳朶への愛撫だけでイッてしまった後だというのに、これで二回目だ。

だが清正は名無しが欲しがるままに、何度も絶頂を味わわせようとする。

「あ…ひい…イク…イクぅぅぅ…」

名無しの白いお尻が、迫り来る絶頂感でピクピクッと震える。

清正の指をきゅうっと嬉しそうに締め付けて、名無しは頂点を極めてしまう。

「あぁぁぁ────っ」

可愛いお尻を淫らに振って、名無しが清正の指でイカされる。

だが清正は、名無しがイッてしまった後でも二本の指を抜こうとしない。

さらにグチャグチャと彼女の中を掻き混ぜながら、名無しをより一層高い快楽へと誘っていく。

「いやぁぁ…イッた後はダメなのぉ…清正ぁぁ…」

強烈な快感で意識が朦朧としながら、名無しが可愛い声で清正を責める。

男の指を美味しそうに締め付けながら、ビクビクッと体を跳ねさせる名無しの妖艶な痴態は、清正の下半身を直撃した。

「気持ち良くて死んじゃう…許して…許して…あぁぁ…」
「は…っ。名無し……っ」

男に許しを求める際の名無しの姿があまりにも淫らで可愛くて、清正はそんなエロティックな名無しの媚態に目が釘付けになってしまった。

可愛くて可愛くて、食べてしまいたいと思っていた俺の名無し。

その名無しが、自分以外の男ではなく、他ならぬ自分の前で破廉恥な格好をして甘い声で喘いでいる。

しかもそうさせているのは己のテクニックと肉体なのだ。男として嬉しくないはずがない。

「…可愛すぎてどうしていいのか分からん…」

うっとりと名無しを見つめ、清正が熱い吐息混じりに吐き捨てる。

夢の中で何度も名無しを組み敷き、色々な抱き方をしてきた清正だが、いざ実物の名無しを前にするとやりたい事が山ほど湧いてくる。

夢だけじゃなく実際に、あんな事やこんな事、そんな事も名無しにしてやりたいという清正の男心が、ビンビンにそそられるのだ。

名無しの中に一刻も早く突き刺したい。でも、その前に名無しの可愛い唇にくわえさせたい気もする。

中で出したい気もするが、その前に体中に己の精液をぶちまけてやりたいような気もする。

他にあれもしたい。これもしたい。どうしよう!!

(この日の為に、一週間のオナ禁まで自分に課して我慢してきたのにっ…)

フツフツと湧き上がる色とりどりの欲望を抑えきれず、清正は苦しげに下唇を噛む。

狩りの腕前に関してはマスターランクの清正は、名無し≠ニいう獲物の狩り時に関してもおおよその時期を読んでいた。

魔の夢≠ノよって名無しの思考と冷静な判断力が著しく低下し、ジワジワと彼女が衰弱してきている様をずっと観察していた清正は、3ヶ月ほど地道に続ければイケるだろうと思っていた。

そしてついに先週、彼女の言動から自分の事をもはや十二分に意識しまくっているであろうという確証を得た清正は、本番間近と感じてその日から自慰・セックス含め一切の性的行為を己に禁じた。

せっかく名無しと生本番が迫っているというのに、無駄打ちするのは避けたい。そう思い、有り余るエネルギーと性欲の全てを名無しに全力集中させてやろうと思っていたのである。

名無しの中に入れたい。でも他の事も色々したい。くっそー!!

(名無しの前髪に俺のモノを押し付けながら、一週間溜めた精液を思い切りぶちまけてやりたい)

名無しの顔中に白濁した体液がドロリと垂れ、それを美味しそうに舐め取っている名無しのエロい姿を想像しただけで、清正の股間はギンギンになる。

実際に名無しが美味しそうに舐め取ってくれるかどうかは分からないし、単なる清正の想像に過ぎない訳だが。

……でもなー……!!

(やっぱり、どうせなら最初は名無しの中で出したい)

そう思った清正は微かに眉間に皺を寄せた悩ましげな表情を浮かべ、切なそうに下唇を噛み締めた。

色男然としたイケメン顔の下で清正がそんな事をあれこれ考えて一人悩んでいた事など、名無しは知らない。

ズルッ…。

「あんっ…」

男の指が体内から引き抜かれていく感覚に、名無しが悲しげな声を上げた。

清正は自分の指先についた名無しの体液を味わうようにしてペロリと舐め取ると、おもむろに彼女の体を抱き起こし、自分の方に彼女の背を向けさせる形で名無しを抱っこした。

そして清正は膝の上に名無しを乗せたままで自分ごと体を動かして回転すると、ある方向に向いた時点で動きを止める。


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