異次元 | ナノ


異次元 
【頂点捕食者】
 




「名無し……」

熱い吐息混じりに呟くと、清正は乱暴に上着を脱ぎ捨てて上半身を露わにした。

筋肉質で逞しく、若木のように美しい見事な清正の肉体美に、名無しの視線は釘付けになってしまった。

しかしそれもほんの僅かな間だけで、清正の手が再度名無しの体に滑ると、名無しはもううっとりと清正の体を見ているような余裕はない。

「やっ!?それ…いや…あっ…!」

清正は名無しの股間に手を伸ばすと彼女の下着を細く絞り、何度も上に引っ張った。

「あっ…ああああっ…そんなにしたらぁ……」

彼女の秘部と下着が擦り合う度、グチュグチュと淫靡な音がする。

清正は指フェラをさせていた方の手で名無しの口からだらしなく溢れている唾液を拭い取ると、その液体を名無しの乳首にグリグリと塗り付けた。

唇から零れる唾液、下着で刺激されている秘部から溢れ出す愛液、乳首に塗られた体液で、自分の体中がヌルヌルにされていく恥ずかしさといやらしさに名無しの頭はどんどんおかしくなっていく。

「名無し…凄く濡れてる」
「いやぁぁ…そんな…言っちゃやだぁ……」
「こんなに濡れてるなら、すぐにでも俺のが入るんじゃないのか?」

清正はグイグイと下着を引っ張って名無しの敏感な肉芽と割れ目を擦り上げながら、手の平ごと名無しの秘部に当てて盛り上がった周囲の部分も優しく揉み解す。

夢の特訓の成果もあって、清正は名無しの弱い部分を熟知していた。

どこを舐めて、弄って、どんな言葉をかけてやれば名無しがどうなっていくのか、知っているのだ。

「だが…まだ…入れてやらん」
「あぁーんっ…変になっちゃう…清正ぁぁ……っ」

清正は名無しの耳朶を甘噛みしながら、延々と名無しの肉芽と割れ目を愛撫し続けていた。

それも時折優しく全体を揉んだり、下着の布地で名無しの肉芽をグッグッと擦ったり、ベタベタに濡れている名無しの割れ目を下着の上から指でなぞったり、焦らすようにしてその周辺の皮膚を撫で回すという、それは巧みな愛撫だった。

やっと敏感な部分を触って貰えたかとおもったらすぐに引いていって、快感を堪えようと名無しが努力していると不意に気持ちいい所をグリグリと刺激されるという、地獄のような快楽である。

「下着が名無しのでもうぐちゃぐちゃだ。脱ぎたいか?」
「…あ…いや…ぁ…清正…。えっちなこと…言っちゃいや…」
「こんな体してる名無しがえっちだろ」

喉の奥でクッと笑い、清正は指の腹を名無しの入り口に押し付けてグリグリと擦る。

下着を履いている意味がないくらい、名無しの中心部は愛液でもうトロトロのヌルヌルになっていた。

「清正のが早く欲しい、中に一杯入れて下さいって大きな声で言えたら脱がせてやるぞ」
「……!そ、そんな…っ…。そんなこと…した、ら……ひと、が……」
「来るかもな」

左近とか兼続とか正則とか、色んな男に名無しのはしたない姿が見られるだろうぜ、といやらしい声で囁いて、清正が名無しの乳首をキュッと摘む。

「それならそれで、俺は別に構わんぜ?」
「ああーん…そんなぁぁ…清正の…いじわるぅぅ……」

どこまでも意地悪な清正の仕打ちに、名無しは体の奥がジュンッとするくらいに感じてしまっていた。

大人の男性と言うよりも成熟した雄という言葉が似合う清正はワイルドな美男子だが、その強引な押せ押せパワープレイっぷりは名無しの女としての部分に直接訴えかけ、メロメロにしてしまうような魅力を持っていた。

ワイルド系の男性に近付いてしまったらきっと自分のようなタイプは逆らえなくなってしまい、大変な事になる。

よって、清正みたいなワイルド系美男子は遠くから見ているに限る、と思っていた名無しの防衛術はある意味当たっていた。

もう後の祭りだが。

「きよ…、ま…さ…」

込み上げる激しい羞恥で涙を滲ませながら、名無しが清正の首に手を伸ばす。

「そんなの…いや…ぁ…。恥ずかしくて…言え、な……っ」
「言えないならダメだな。ずっとこのままだ」
「あ…や…だぁ…。清正が…下着…引っ張ると…奥がぎゅうってするの…。中がじゅくじゅくして…もう……」
「もう…なんだ…?」
「もう…トロトロで…分からないの…ああん…清正ぁぁ……」
「ん…、名無し…。そんなに中がぐちゃぐちゃなのか…?」

名無しはじっとりと汗ばんだ肌を桃色に上気させながら、足を大きく左右に割った破廉恥な格好で、男の首に手を回してしがみつきながら妖艶に腰を揺らしている。

そんな名無しの艶めかしくて淫靡な痴態を間近で目にした清正は、すっかり名無しの色香に当てられてしまった。

夢で見た名無しも十分可愛くて食べてしまいたいくらいだったが、こんなにキュートで破廉恥でエッチな名無しの姿は見たことがなかった。


(というか、夢の中より生の名無しの方が断然いいぜっ…!!)


生唾をゴクリと飲み込む清正の目は、すっかりハート型になっていた。

涙で潤んだ瞳といい、甘い鳴き声といい、柔らかくてすべすべの白い肌といい、彼女の全身から漂ってくるふんわりとした香料の匂いといい、感じやすくて敏感な肉体といい。

妄想空間の中にいた名無しよりも、実際に目の前にいる本物の名無しの方が、その10倍くらい断然エロ可愛いのである。

「じゃあ、どうなってるか…確かめてやる」

清正はそう言って名無しの股間部分の布を指でずらすと、下着は履かせたまま器用に彼女の膣内に指を一本押し込んだ。

指の中でも一番長さのある中指が、ズブッ…と音を立てて彼女の中に飲み込まれていく。

「あっ…ああああっ…!」

突然体内に侵入してきた異物感に、名無しの口から思わず悲鳴が漏れる。

今まで散々焦らされ、ずっと待ち侘びていた部分への快感に、名無しの肌がサッと粟立つ。

「あんっ…やぁぁ…清正…溶けちゃう───…!」

柔らかな粘膜を傷付けぬようにゆっくりと、だが確実に奥まで入り込んでくる男の指を感じ取り、名無しが艶めかしい喘ぎ声を上げる。


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