そう吐き捨てたキリハは、腹の痛みに呻いてるタイキを後目に、タイキのスパッツを下着ごと引き下ろした。
「やっ…止めろ!」
呆然としていたタイキが我に返り、叫んだ。
それに反応しキリハが一旦止まる。
タイキは己の憤りを露わにした。
何が楽しくて自分がキリハに下履きを脱がされ、彼に露出した下半身を見物されなければならないのか。
冗談じゃない。
「もう…いい加減にしろ!こんなことして何が楽しいんだお前!!」キリハの先程から続く、理不尽な行動に怒りを露わに叫ぶタイキ
その真剣なタイキの言動にキリハは一瞬はっと目を見開いたがすぐにその表情は無表情に変わった。
その無表情の中にはどこか呆れたような感情が滲み出ていた。
「お前…まさかこれから自分が何されるのかまだ分からないのか…?」
「わっ、分かんないよっ!お前の考えてることなんか…!」
半ば呆れが入ったキリハの言い草にタイキは一層気分を害しそっぽを向いて言い捨てた
キリハが性的な意図を持っているのは明確だが、タイキが分からないのは当然だ。
まだ中学生になりたてのタイキは性知識に疎かった。同年齢の男子はだいたいこの位の時期にそういったものに興味を示すものだ。
しかし、タイキは部活の助っ人稼業を始めとした人助けに大忙しで、それらの入り込む余地はない。
タイキの知ってる性知識など小学校高学年で習うおざなりな保健体育止まりである。
分かるわけがない。キリハがこれからタイキにしようとしている行為は学校教育では絶対に習わない範疇のものなのだ
「フッ…そうか…ならこれからたっぷり、教えてやらんとな」
冷笑をたたえたキリハは、タイキの脱がせたスパッツと下着を足から引き抜き完全に取り去った。
スパッツは湿って黒色が更に増しており、白い下着にはたっぷり尿が染み込んだせいで黄ばんでいた。
汗とアンモニア臭が入り混じった鼻につく臭いとともにタイキの未発達な局部が外気に曝された。
足がスースーする。
敏感な場所が露わになった為タイキの身体はぶるりと震えた。
皮を被った小さなそれは身体の震えに連動しふるふると上下に揺れた。
すべすべとした柔肌に、まだ片手で数えられる位しか生えていない陰毛が風に靡いている。
「ほぅ…一応生えてはきてるんだな…」
キリハはタイキのそれを見るや否や、淡々と無粋な感想を述べた。
タイキはその言動に羞恥で顔を赤らめ、無力な抗議をする
「う、うるさいな…見るなよっ」
タイキの局部から目を離さないキリハにいたたまれず赤面したタイキは今の自分に出来うる限りの抵抗をした。
タイキはここまでで、キリハが何をしたいのか具体的に想像がつかなかった。
今一つ言えることは自分にとって何かとてつもなく嫌で恥ずかしいことをしようとしてるに違いないということだ。
現在も大事な場所を剥き出しにされ、じろじろ観察されて大変恥ずかしい思いをしているのだ。
――何が楽しいんだ、こんなの
タイキはこの理不尽な状況に緩んだ涙腺がまた崩壊しそうになった。
「安心しろ、最初だから優しくしてやる」
そんなタイキの抵抗も虚しく、キリハにあっさり制された。
そして、タイキの未発達な局部を包み込むように握りこんだ。
「ひゃあっ!」
敏感な場所を握り込まれ、悲鳴のような声をあげてしまう。
その反応に気をよくしたのか、キリハはそれを握りこんだまま上下にゆるゆると扱いてみせた。
「はっ…ぁ…んっ…!」
先程、局部を踏まれて尿意を我慢していた時のような変な感覚が蘇ってきた。
股関に熱が集まってきてふわふわしてきて…何だか気持ちが良い、恥ずかしい声が止まらない。
(こんなとこ触られて熱くなって気持ちいいだなんて…俺は変な病気にかかったのか…?)
初めての局部への直接的な刺激に、頭が朦朧となったタイキは喘ぎながらとろんと意識を飛ばしかけていた。
しかし、キリハはそれを許さなかった。
「ハッ…本当に初めてか?…これはどうだ?」
タイキの敏感な反応に嘲笑しつつ、キリハは屈んでタイキの股関に顔を近づけ、タイキのそれを口に含んだ
「ひゃあああぁっ!!」
突然の局部に訪れた生温い口腔内の感触にタイキはまた悲鳴のような嬌声をあげる。
キリハは口に含んだそれを舐るように舌を這わす。
「やっ…やらぁっ!きたなっ…いっ…」
「…だから綺麗にしてやってるんだ、喜べ」
「はぁっ…喜べるわけっ…ないだろぉ…!」
ぴちゃ…ぴちゃ…ずず…じゅるるっ先程、尿失禁した後の自分のモノをキリハに舐められている。
わざと派手な音をたててタイキのそこに吸い付くキリハにタイキは頭が真っ白になった。
それと同時に尿意のようなものがまた出てきた。局部周辺が熱く、何かを出したくて堪らない。
「あぁっ…らめぇっ…!おしっこまた出ちゃぁ…っん…」
「構わん、出せ」
(何考えてるんだ!?)普通に答えるキリハにタイキは内心驚きを隠せない
尿失禁を見られたというだけで恥ずかしくて堪らないのにキリハの口の中で粗相をするなんて…死んだ方がマシだ
「くちぃ…っ!お願っ…離してぇ…!!」
必死でキリハの口腔内から逃れようと身体を動かすタイキだが、前後上下揺れるその動きが、タイキに襲い来る快楽を助長してしまった。
その拍子にキリハの歯がタイキの亀頭に軽く触れた
「ひゃああああああ!!」
その刺激でタイキは産まれて初めて射精した。キリハの口の中で。
(何かが出た…?おしっこじゃない…)
初めての体験に恐怖し、混乱したタイキはたどたどしい不安定な声で呟き出した。
「…お、れ…っココから今おしっこじゃないのが…っ!おれ…病気、なのか…?」
初めてのタイキの味と、初めての射精に恐れおののくタイキにキリハの心は歓喜で震えていた。
夢にまでみたタイキへの性行為
更にタイキは思った以上に性知識に疎かったこともあり、真っ白な新雪のような無垢なタイキを汚す快感を味わえるのだ
感無量である
「大丈夫だ、病気じゃない、正常だ」
「……え…?」
まだ射精から間もないからか、惚けて虚ろな潤んだ瞳。
火照って上気した頬。
小さな半開きの口からは呼吸が整わないのか、甘い吐息が漏れている。
そんなタイキを見て、キリハはただでさえ大変なことになっている息子を庇い、前屈みになっていた。