「わぁーひろーい!!」

「あーうるせー!入る前からはしゃぐんじゃねえよ・・・ったくホントガキだな」

「・・・実際ガキだろ」

「ほらほら、翔クン。そんなに走らなくてもお風呂は逃げませんよ」

降矢家の一般家庭とは比べ物にならない豪華な風呂場を目の前にして、大田翔はいつも以上の大声をはりあげて感動を露にした

それに対し、この家の住民である三つ子・・・凰壮、虎太、竜持は翔の過剰反応に耳を抑えながらも、はしゃぐ翔に熱い視線を送っていた

これから起こるとんでもない出来事を想像しながら…





『お風呂パニック!?』





翔は降矢家に所詮『お泊り』にきていた

桃山プレデターに三つ子が戻ってきてからというもの、以前よりか三つ子と翔の交流は大分深まってきていた

サッカーのことは勿論、他愛のない話もするようになり、練習後に互いの家に寄ることも頻繁になりつつあった

『お泊り』の話が出るのも不思議なことではない

次日が休日の金曜日を活用して翔の降矢家宿泊はめでたく決定したのである

翔は降矢家に泊まるのを楽しみにしていた

自分の家にはない広いリビング大きなテレビ豪華なたたずまい・・・何もかもが規格外で面白い

そのなかで特に心待ちにしていたのが浴室である

翔は降矢家に今まで遊びにきたこそすれ泊まることはなかった為浴室まで見ることはなかった

『降矢くんたちの家のお風呂はどれだけおおきいのかな・・・?』

これが翔のずっと気になっていた疑問である

あれだけ広大な邸宅だ。さぞかし風呂も豪華に違いない

きっとテレビでよく特集される有名芸能人の自宅訪問のようなプールのように泳げる風呂が鎮座しているのだろう

事実、想像以上の大浴場の登場に翔の興奮は最高潮に達していた

「降矢くんたちすごい!!いつもこんなお風呂に入ってるわけ!?」

頬を紅潮させながら興奮を露にして騒ぐ翔に対して、竜持は普段通りのクールな受け答えをした

「当然でしょ、此処ぼくたちの家ですし」

「翔の家は違うのか」

翔の反応に虎太は不思議そうな顔で首を傾げた

降矢家がさも標準であるかのようないいぐさに辟易した翔がすっとんきょうな声をあげながらすぐさま否定した

「違うにきまってるでしょ!!ぼくんちのお風呂100個分くらい入るよ!」

「ハァ?そりゃいいすぎじゃね?」

翔の過大すぎる例え話に凰壮がからかうように突っ込みの手をいれた

「・・・そっ、そのくらい驚いてるってことで!!」

自分でも言い過ぎた感じが否めなかったからか赤くなった顔でムキになって言い返す翔

凰壮はそんな翔の反応が面白くて更に言葉を返そうとしたが、すぐさま竜持が間に入ってそれを遮った

「はいはい、凰壮クンも翔クンもそこまでにしてくださいね、脱衣場で立ち話もなんでしょ。さっさと入りましょうね」

「あ、うん…そうだね」

翔は竜持の言葉に二つ返事で納得した

納得できないのは凰壮である

せっかく翔が自分に目を向けていたのにその気を反らすなんて

隣の竜持にだけ聞こえる声音で凰壮は不満の声を漏らした

『なんだよ竜持、邪魔すんじゃねーよ』

『ぼくたちの目的、忘れたんですか?翔クンの気を逆撫でてどうするんです』

せっかく上機嫌の翔クンの機嫌を損なってしまうのは今後の計画に都合が悪いでしょう?

苛立つ凰壮の態度に目もくれず竜持は涼しげな顔で呟いた

「…チッ、わぁーったよ」

『計画』のことを思い出したのだろう

凰壮は舌打ちをして手のひらをひらつかせながらもそれ以上はなにも言わなかった

「…?どうしたの、あの二人」

「気にすんな…大したことじゃない」

ヒソヒソとどうみても険悪そうなムードで話し合う竜持と凰壮に翔は心配そうに眉根を寄せた

そんな翔に彼なりのフォローをいれた虎太は、翔にいらぬ感情を使わせる兄弟達に心中で舌打ちをうった




「脱衣場もこんなに広いなんて、温泉みたいだよね」

旅館のような広く清潔な脱衣場に暢気に感動しばがら翔はおもむろに上機嫌で服を脱ぎ始めた

いきなり脱ぐのは当然だ、ここは脱衣場なのだから

しかし、三つ子達の心の準備は出来ていなかったようだ

惜しげもなくさらされる翔の下着姿に三つ子達は無言で固まって翔の着替えを凝視した

「どうしたの?降矢くんたち、脱がないの?」

立ち尽くし此方を見つめたままの三つ子に翔は首を傾げ、訝しげに問いかけた

「あ、ああそうですね」

「…わり、ちょっとぼーっとしてたわ」

「!…ん」

三者とも心ここにあらずのような返事

翔を凝視してげもなく露になった

普段は衣服に守られて陽に晒されることのない翔の肌は、以外にも白く小柄で、未だ華奢な胸や腰回りは、
乱暴に扱えば壊れてしまうんじゃないかという程に細かった

薄桃色に色づく胸の二つの突起が、外気に晒された刺激で少しだけたちあがっているのが窺える

三つ子の誰かがゴクリと唾を飲む音が聞こえた

「よいしょ…っと」

三つ子達が自分の身体に釘付けであることを知らずに翔は己のズボンに手をかけた

どうせ全部脱ぐからとあって、一気に下着も巻き込んでそのまま引き下げる

翔の小振りな尻が外気に晒された

「「「!?」」」

桃尻と形容するに相応しい形の良い綺麗な臀部に三つ子たちは心中で声にならない叫びをあげていた

『翔の尻……エロい』

『やべ…勃ちそ』

『まずいですね…これは…』

目の前で誘うように揺れる翔の白い尻から目が離せない

身体の中心部分にどくどくと熱が溜まっていくのを感じた三つ子たちは思わず前かがみになった

「…どうしたの?みんなして屈んで…お腹いたいの?」

そんな三つ子の様子を全く把握していない翔が見当違いの心配をした

無知も鈍感もここまでいくと本当に罪だと三つ子たちは常々思う

「ぼくたちは大丈夫です、翔クンは先に浴室に行っていてください…ぼくたちも後から向かいますから」

これ以上変な探りをいれられないよう竜持が外行きの笑顔を翔に向けた

いつもは完璧であるはずのポーカーフェイスは少しひきつっており竜持の余裕の無さが伝わってくる

それがわかってしまった凰壮は竜持に軽く同情した

「んー…わかったよ!竜持くんたちも早くきてね!」

竜持の言葉に疑問なく従ってしまった翔はとてとてと全裸で浴室に消えていってしまった



「フウ…いきなりやられましたね」

「………もう我慢できねえ」

「ハア…あいつマジで無防備すぎんだろ…」

翔がいなくなった脱衣場で三つ子達はいっきに脱力した

三つ子が翔に対して性的な感情を抱いていることを今更説明するのは野暮だろう

当然、彼らは翔の裸を見て性的興奮を覚えていた
他の同年代の子供たりよりも二次性徴の進んだ三つ子達に翔の全裸など色んな意味で目に毒なのだ

もしかしたら彼らの脳内ではすでに翔はぐちゃぐちゃに犯されているかもしれない

「ヤベッ…おれもうチンコ勃ってるよ…きつくてズボン脱げねえ!」

「ちょ…!馬鹿ですか凰壮クン!翔クンに怪しまれたらどうするんですか…早くなんとかしてくださいよ!…」

「…竜持も…勃ってる」

「そういう虎太クンも勃ってるじゃないですか!」

浴室の翔に聞こえない程の声量で互いのはち切れそうな股間を揶揄する三つ子たち

普段の人を食ったような尊大な態度、大人びた印象とうってかわって、どこか間抜けで年齢相応にみえる

「まあいいでしょう、結局はこうなりますから…でも作戦がうまくいくまでは、翔クンに警戒心を抱かせないようにしてくださいね」

竜持の警告に凰壮と虎太は口々に同意の意思を表した

「わーってるよ!あいつ変なとこちゃんと見てやがるからな…おかしな方向に勘ぐられねえようにしねえと」

「別に…恐がらせたいわけじゃない」

ふたりのその言葉に満足竜持も満足そうに頷いた

「勿論です、ぼくたちは翔クンに『気持ちよく』なって欲しいんですから」

竜持の切れ長の眼が怪しく細められた

三つ子たちの企てはまだ始まったばかりだ



「降矢くんたちおそいなあ…」

翔はだだ広い浴室の片隅にこじんまりと座り込んでいた

降矢家の浴室は空調完備されているのか全裸で過ごしていても全然平気なのだが、
いい加減あの湯気のたちこめた泳げる大きさのお風呂にどっぷり浸かりたい

しかしいくらなんでも人の家の風呂を住人より前に使うことに抵抗があった

シャワーも洗面用具も翔の家のものとは勝手が違うので無断で使用してはいけないような気がしたのだ

それに翔は三つ子たちと風呂に入れるのを純粋に楽しみにしていたのだ

同年代の友人と風呂に入る機会といえば、だいたい林間学校や移動教室などの学校行事に限られてくる

しかし翔と三つ子は別々の小学校に通っているため、その機会には恵まれない

降矢家へのお泊まりがちょっとした学校の泊まり行事のようで翔はワクワクしていたのだ

(あの降矢くんたちとお風呂とか今まで考えられなかったもんなあー!ぼくたち昔よりも仲良くなれたのかも!)

サッカーも上手くプレデターの要である三つ子は翔にとって以前から、憧れで目標だった

そんな三つ子たちと同じフィールドに立ってサッカーをして普通の友達のような付き合いができるのが翔は嬉しくて仕方ないのだ

ガチャ…

そうこうしているうちに脱衣場に繋がるドアが開いた

「翔クン…お待たせしました」

「もー!降矢くんたち遅いよー!」

腰にパーソナルカラーのタオルを巻いただけのスタイルの三つ子たちが翔の前に姿を現した

三人とも神妙な顔をしており、まだ風呂に入っていないにもかかわらず、頬が心なしか紅潮している

「わり…ちょっと服を脱ぐのに手間取って…イテッ!!なにすんだよ虎太!」

「…なんでもない」

頭をボリボリかきながら明後日の方向をむいて話す凰壮の脇腹に虎太の肘鉄がヒットした

凰壮の余計な失言を言わせない為のことだった

「?…なんかみんな疲れてるみたいだけど大丈夫?」

なにか一仕事終えて疲れたような顔をしている三つ子たちに気を揉む翔

「え、ええ…今日の練習もハードでしたから」

竜持はひきつった笑みを浮かべそう嘯いた

それを聞いていた凰壮は視線を泳がせ、虎太はいつも以上の無表情を貫いていた

「練習毎日厳しいから仕方ないよねー今日はゆっくり休もうね?」

翔のキャプテンらしい思いやりのある心遣いが、今の三つ子たちにとって胸が痛い

言えるわけがない

翔の裸に興奮して、どうしようもなく勃起した自身を、三人仲良く処理してから浴室に入ってきましたなどと

現在の翔は当然のように全裸であり、無防備に三つ子たちに愛らしい笑顔を向けている

据え膳とはまさにこのことだろう

鴨がネギを背負っているといってもいいかもしれない

とにかくヤらなければ損である

三つ子たちの理性は風前の灯火、興奮は最高潮に達していた

竜持は無駄に爽やかな笑みを翔に向けた

「翔クン早くお風呂に入りたいでしょう…?」

「う、うん…そりゃあ」

翔は首を捻った

今更竜持がなぜこの質問をしたのか甚だ疑問だったからである

どう考えても愚問だ

これで入りたくなかったら何のためにここまできたというのか
しかしこの竜持の質問は確認ではなく強迫に近いものであった

竜持の発言とアイコンタクトを受け、凰壮はニヤリと笑い翔に耳打ちした

「ウチの風呂はな、全身キレイにしてからじゃねえと入れねえんだよ」

「えっ…それって先に身体を洗って入れってこと?そんなの普通じゃ…」

翔は凰壮の言葉にまた首を傾げる

風呂に入る前に身体を洗うのは至って当たり前のことじゃないのか?

汗や垢が付いた身体をそのまま浴槽に入れてしまうのは不衛生だ…それは翔も母や妹にこっぴどく言われていることだ

しかし翔の発言は虎太のはっきりとした意見に早々に口をつむぐことになる

「生半可じゃ、ダメだ」

「そうですよ、虎太クンの言う通り中途半端じゃダメなんです、
身体の隅々をくまなく綺麗に洗ってからじゃなきゃ入ってはいけない決まりなんです」

虎太の意見を補足するように竜持が被せる

「え、えええ〜!!?ぼく普通の洗い方しかできないよ!?」

くまなく洗うとは具体的にどれほど洗えばいいのかどういう風に洗えばいいか皆目見当がつかない

普通にシャワーで洗いながすくらいでいいのかなくらいに考えていた翔はうろたえた

このままではお風呂に入れないかもしれないなんて…

翔は絶望した

そんな翔に三つ子たちが口々に声をかける

「心配するな、おれたちが洗ってやる」

「全身漏れなくツルッツルのピッカピカにしてやるからよ」

「翔クンが気持ちよくお風呂に入れる為にぼくたち頑張りますよ」

さも救いの手をさしのべる言い種に三つ子本人達は心中で自身の発言を鼻で笑った

自分達の欲求を満たしたいだけなのに…こんなのただの偽善者だ

おそらく素直な翔は簡単に騙されてしまうだろう

三つ子たちの矮小な良心が疼く

しかし翔を好きにしたい欲望が完全に勝っている為、良心などすぐに何処かに吹き飛んでいってしまった

そして翔の震える唇が今まさに開かれようとしている

「お、お願いします…」

控えめな表情でおずおずとお辞儀をする翔に三つ子たちは今度こそニヤリと笑った

『作戦成功』

その笑顔はまさに『悪魔』そのものだった




「最初は翔クンが自分で洗ってください、後からぼくたちがお手伝いしますんで」

竜持は翔に高級そうなボディソープが含まれたスポンジを手渡した

「う、うん」

竜持からスポンジを受け取り、柔らかいそれを翔は、じっとみつめた

ふかふかのスポンジを握りつぶすと肌理の細かい泡がぶくぶくとでてきてこれで洗ったらとても気持ちよさそうだ

しかし翔は身体を洗い出せずにいた

刺すような視線を感じる

恐る恐るスポンジから目をそらし辺りを見渡せばらんらんとした三つ子達のぎらついた視線とぶつかった

(なんでそんなじろじろ見てるの〜!?)

「いつもどおりやっていいぜ、どうせあとでおれたちが洗うんだしさ」

なかなか洗い出そうとしない翔に凰壮はニヤニヤと見当違いの励ましをかけた

他の二人も静かに相づちをうつだけで翔の出方を見守る態勢でしかなかった

(やっぱりやらなきゃダメなのォ〜!)

翔は三つ子の視線から逃げ出したい気持ちでいっぱいだったがこれでは一向に埒があかない

そう考えた翔は意を決してスポンジを腕にはわせた

最初は左腕…右腕…肩、首

胸部、腋下などの上半身を適当にごしごし洗っていく
高級だからかよくわからないが塗り込められていくボディソープの泡が白く滑らかで心地よかった

翔のサッカー少年にしては色素の薄い綺麗な肌に白い泡が付着していくさまは極めて扇情的だった

(あーヤバい、たまんねえ)

(…!)

(…翔クンはいつもその順番で身体を洗ってるんですね)

翔が身体をあらう様を三つ子たちは網膜に焼き付けるがごとく魅入った

「あ、あんまりジロジロみないでよっ…!洗いにくいよ!!」

下腹部から大事な部分へと手をすすめる直前

ついに三つ子の視線に耐えきれず、翔は赤面しながら叫んだ

お風呂は一人で入るものだ、低学年のころは母と一緒にはいっていたが
最近では家族も立ち入ることのできないプライベートな時間なのだ

身体を洗ってる姿などくまなく観察されてはとても困るし勿論とても恥ずかしい

「…洗うときにみるし別にいいだろ」

「洗い残しがどこにあんのかしっかり監視してねえとなー」

「いいから続けて下さいよ、ぼくたちのことは気にしなくていいんで」

「う、うう〜…」

そんなの気にするに決まってるじゃないか!

本当はそう叫びたかった

しかし3対1の言葉の押収、三つ子のぎらついた視線、言い返せそうにない雰囲気

その空気に丸めこまれた翔は眉根をよせて唸ることしかできなかった

(ええい、もうヤケだ!!)

股間に手をのばしぐりぐりと局部を洗う翔の姿は、
さながら自慰をしているように見えて、三つ子達の目には官能的に映った

目をぎゅっと瞑って、三つ子達を視界に映さないようにただ一心不乱に下半身を洗っていく翔

なんとか爪先まで洗ったあと全身泡まみれの翔が三つ子達に向き直る

「お、終わったけど」

もうこれで勘弁してほしい

その意を込めて翔は三つ子達に懇願の眼差しを向けたのだが、彼らの返答は極めて冷酷だった

「ええ、全然足りませんね」

「ああ、足りねえな」

「それで洗ったつもりか」

(やっぱりダメかぁ〜…)

三つ子の憮然とした駄目出しに翔はがっくりと肩を落とした

「こことか…全然洗えてない」

「虎、虎太くん!?…ひゃっ!」

急に、三つ子の長男、虎太が翔を後ろから抱き寄せ性急に翔の身体をいじり始める

脇腹や臍周りを掠めた指は上方へ向かっていき、翔の乳首を徐にこねくりだした

白い泡を伸ばすようにぬるぬると両端の突起をこすり洗っていく虎太の指の動きに、翔はたまらず悲鳴をあげた

三者ともに負けず嫌いの三つ子のことだ

他の兄弟達が黙って見ているはずがない

「腋のしたとかさ、普段皮膚に面しやすいとこが不潔になりやりやすいんだよな、だからしっかり洗わねえと」

尤もらしい理由をつけて凰壮が翔の両腋下部分をこすり洗いし始めた

泡を引き延ばしながら、敏感な鼠径部から大腿の付け根にかけて丹念に洗っていく

「ひあぁっ…く、くすぐったいよ!凰壮くん…!」

凰壮の指の腹が敏感な場所を掠めていく

たまらず翔は身をよじらせ凰壮の責め苦から逃れようとするも、後ろから虎太に羽交い締めにされている為身動きがとれない

「あぅっ…も、やぁ」

虎太と凰壮に感度の強い部分を好きなように弄られ、翔はわけもわからず喘ぐことしかできなかった

「それなら、この辺が一番不潔なんじゃないですか?」

今まで傍観に徹していた竜持が翔の局部におもむろに手を伸ばそうとする

「やっ…そこは…ダメだって!」

それに気づいた翔は慌てて、己の自身を両手で隠した

真っ赤になって股間をおさえる翔に虎太はぶっきらぼうに呟いた

「何でダメなんだ」

「ちゃんと洗わねえと風呂に入れてやらねえぞ?」

翔の耳元で意地悪そうに囁く凰壮に続き、竜持もわざとらしい口調で軽口をたたく

「おやぁ?もしかして翔クン…ぼくたちにチンチンを見られるのが恥ずかしいんじゃないんですか?」

からかうようにクスクスと笑う竜持に翔はカアアと赤面した

図星だ、身体の小さい翔は以前も友人に股間の小ささをからかわれたことがあった

自分のコンプレックスを三つ子たちにこれ以上見せたくない

「お、お願いもういいでしょ…やめてよ」

できることならあきらめて欲しい、翔はそう懇願した

だがそれを許すほど三つ子の性格は宜しくなかった

「いいから、見せろ」

翔の抵抗虚しく、虎太は力任せに翔の両手を引き剥がした

「もっと脚ひらけよ、見えねえだろ」

すぐに脚をとじようとする翔の膝を鷲掴んだ凰壮が翔の意思に反して無理矢理一気にこじ開けた

翔の股間を守る唯一の砦はあっさりと決壊し、翔の局部は完全に三つ子の目の前に晒された

ぷるんと音がでるかのように飛び出した翔のぺニスは同年代のそれよりか幼く綺麗なピンク色をしていた

少し立ち上がりかけたそれは翔の身体と連動してふるふると震えていた

柔らかそうな包皮に包まれた幼茎に三つ子達はじろじろと不躾な視線を送った

「想像通り翔クンらしくて可愛いらしいオチンチンですねえ」

「そんなこと言われても全然嬉しくないよっ!!早く離してよぉ…!」

翔のぺニスをまじまじと観察し、感想を述べる竜持にいやいやと首をふって翔は拒絶した

「コラ、翔!暴れるんじゃねえよ!」

「大人しく洗われろ」

じたじたと脚をばたつかせて抵抗しようとするも凰壮が脚を押さえ付けているためかなわない

上半身も虎太に抱き締められており、まさに手も脚もだせない状態である

「ワガママいっちゃダメですよ翔クン、ここは排泄器官なんですから…他の所より丁寧に洗ってあげないと」

竜持は手にボディソープを追加して一気に泡立てた

泡まみれになった自分の手を確認した後、翔のぺニスをいきなり握りこんだ

「ひゃああああぁ!?」

急な局部への刺激に翔はたまらず絶叫した

「ふにふにしてて柔らかいですね…翔クンのオチンチン」

ぬるぬるとソープを翔のぺニスにはわせながら竜持は翔自身の感触を楽しんだ

「や、だめぇ…!そこっヘンな感じだよぉ!」

初めて訪れるえもいわれぬ感覚に翔ははあはあと呼吸を乱しながら目を瞑って快楽にうち震えていた

「へえ…おれにも洗わせろよ」

そんな翔のよがる姿をもっと見たくて凰壮も翔のぺニスに手をかけた

小さな袋の部分を揉みしだき皺の部分を泡にまみれた指のひらで引き延ばして洗っていく

「……勃ってきた」

たまらず虎太も先端部分を弄ろうとしたとき、翔のぺニスに異変がみられた

翔の幼いぺニスは彼なりに勃起しており、重力に逆らって雁首をもたげていたのだ

「どうしたんだよ翔、おれたちは洗ってるだけだぜ?なにチンコおったててんだよ」

それを見咎めた凰壮がニヤニヤしながら翔の勃ちあがったそれを指で小突いた

少し触れただけでも翔の快楽に敏感になった身体はビクンッと反応してしまう

「ぼくたちにいっぱい洗われて気持ちよくなっちゃったんですよね?翔クンのオチンチンから感じてるときに出ちゃうお汁が沢山でてきましたよ」

ほら、これではどんなに洗っても綺麗になりませんね?

「ううっ…」

翔のカウパー液を指の腹で掬い、翔の目の前に持ってきて揶揄する竜持に翔は恥ずかしくて仕方がなかった

翔の意思に反してぺニスの先端からつるつると透明の液体が出ているようで…
翔は自分の身体に何が起きているのかわからないが、何だかお漏らしをしているようですごく不快だった

「それならコッチも汚いんじゃないか」

虎太の指はそろそろと翔の後ろのほうに向かっていった

細かいひだひだの中心にある穴を指先で探り当て中指を思い切り突き立てた

ヌポッ…!

泡の潤滑に助けられ、翔のアナルはたやすく虎太の指を受け入れた

「ひぁっ…!い、今何したの!?」

突如後ろへの違和感を感じた翔は背後の虎太の方を勢いよく振り返った

「尻に指挿れた」

「や、やだ…んっ」

虎太の簡潔な信じがたい返答に驚愕し青くなった翔は身体を揺り動かし抵抗しようとしたが、
アナルに埋まった指の異物感が強くなってしまった為すぐに大人しくなった

「狭いな…」

そんな翔に構わず虎太は翔のアナルに指をすすめていく

泡のおかげで滑りやすくなった指が無造作に直腸内をひっかき回し犯していく

「うぇっ…ひいぃっ、抜いてよぉ…き、気持ち悪いよぉ」

「何だよ虎太ばっかずるいじゃねーか!おれも洗ってやるよ」

「それじゃあぼくも、翔クンの一番汚いところいっぱいキレイにしないとですからね」

竜持と凰壮も長兄に続き、翔のアナルに泡だらけの指を突っ込む

指を突き立てるもの、引き抜くもの、引っ掻くように掠めていくもの

三者ともバラバラの動きで直腸内を責め立てていく

まるでそういう生き物のように蠢く指の感触に翔はおかしくなりそうだった

「ひぎぃ…うっ・・・うぅ」

三つ子のアナル攻めは未だ続いていた

指が増やされ無遠慮に翔の直腸内を蹂躙していく

翔のアナルはもうすでに三つ子の指を何本も受け入れどろどろに拡張されていた

翔の理性も三つ子のそれももう限界に近づいていた

「指では奥まで届きませんねえ…限界があります」

「だな、もっと奥まで綺麗にしねえと風呂に入れられねえよなあ」

「ん…」

「翔クン…ぼくたちがもっとナカを洗いますから、宜しいですか?」

空調と快楽で熱に浮かされた頭では冷静な判断はできなかった

「うん…」

翔はとろんとした顔でただコクリと頷いた




グチュッ…ジュ…パチュッ

「ひゃっ…ああっ…うう・・・!」

「んっ、翔の中すっげえヌルヌルしてて最高だぜ・・・!」

「翔クンっもっと強く握っていいですよ・・・はやく翔クンの顔にかけてあげたいです・・・!」

「ッ・・・翔!」

いやらしい水音とともに翔のあえやかな喘ぎ声が降矢家の浴室中にこだましていた

翔に今挿入しているのは凰壮で、虎太と竜持はすでに一回は翔の中で果てていた

翔の身体を綺麗にする名目で始まったこの行為だったが、綺麗にするどころか
三つ子達の欲望をぶつけられ滅茶苦茶に汚されている事実

それがわかったら翔はどんな顔をするだろうか

だが翔にはそれを判断する能力は残されていなかった

今の彼は幼茎を腫らしながら凰壮のぺニスを受け入れ、虎太と竜持のぺニスを掴まされ喘ぎ狂っていた

普段の彼には感じえぬ淫靡さがある翔は完全に三つ子達の性欲の的だった

涙と誰かの放った精液がこびりついた頬は赤く上気しており翔も性的興奮を覚えていることが窺える

泡まみれだった翔の股間周辺には別の液体も付着しており、それはすでに翔が何度か達していることを物語っている

三つ子たちもそれは同じで、翔の身体のいたるところには彼らの放った精液が翔は自分達のものだと存在感を主張していた

ズッ…グチュ…グチュッ

凰壮がピストン運動を繰り返すたび淫らな音をたてて直腸中の液体がかき回される

それは液体は腸液とボディソープそして虎太や竜持がすでに放った精液などだが、どれがどの液体なのかは全く判別がつかない

せっかく丹念に洗った翔の身体も彼らに飛ばされた精液とボディソープがぐちゃぐちゃに交じり合いとても綺麗になったとは言いがたかった

「そろそろ流しましょうか、虎太クン」

「ああ」

竜持が虎太に目配せをした
虎太は竜持の意図がわかったのか近くにあったシャワーに手をかけた

ジャー!!!!

蛇口をひねれば勢いよく流水が飛び出し始めた

虎太は温度を確認した後、翔の股間に一気にかけた

「あ、ああああぁ・・・!!」

少し熱めのシャワーが翔の勃ちあがったペニスに直接ふりかかる

腫れ上がったそれは体中の器官でもっとも敏感になっており少しの刺激で今にも達してしまいそうだった

「くっ…そんな締め付けんなって…!」

いきなりの刺激にびくついた翔の身体はけいれんし直腸内も収縮運動をひきおこしていた

ぎゅうぎゅうと凰壮のペニスを締め付ける翔の内壁に凰壮もたまらずうめき声をあげる

シュボッ!ジュボッ!

「あんっ、あああっあついっ・・・!おしりのなかあついよぉっ!!」

「翔のなかヤベッ・・・溶けちまいそうだ」

アナルにシャワーの湯が入るのも構わず、凰壮は一心不乱に腰を動かした

「翔クン、ぼくたちのオチンチンもちゃんと洗ってくださいね…っ」

「ッきれいにしないと、おれたちも入れない」

竜持と虎太は翔の身体のいたるところに猛った自身をなすりつけた

泡と精液とカウパーでどろどろになった翔の身体にこすりつけることで果たして綺麗になるのかは疑問だが
二人にとってそれは愚問だった

翔を三人で好きにしているというこの状況が三つ子たちのすべてだった

「ひゃあああっおしりっおゆがおしりのなかはいって…!!おかしくなっちゃ…!アアアアアーッ!!」

「ッ…!!」

隙間を介して入ってくるシャワーの湯が凰壮のペニスでかき回される感覚に耐え切れず翔は何度目かわからない絶頂を迎えた

絶頂の内壁の収縮に耐え切れず凰壮もまた翔の直腸内に精を放った

「・・・ッぼくたちも出しますよ」

「ッ受け取れ…!」

少し遅れて竜持と虎太も翔の顔面に向かって射精を迎えた

ビュルルルル〜ッ!!

恍惚とした翔の広めの額に二人分の精液がかかった後、翔の意識はフェードアウトしていった


「もー!!ホント信じられない!!!」

その後、のぼせて気を失った翔は三つ子たちに事後処理をされて彼らの部屋に運ばれた

彼らは今は起きて本調子を取り戻した翔の怒りの説教を正座でえんえんと聞かされているところだった

「あーハイハイ悪かった悪かった」

「ごめんなさい、翔クンが可愛らしくてつい」

(怒ってる翔も…イイ)

「ちょっと!!降矢くんたち全然反省してないでしょ!?」

しかし、三つ子たちに反省の色は見えず、三者三様、翔が怒声をあげるたびニヤニヤしたり
喚き散らす翔を愛おしげに見つめるばかりで、説教をしているにも関わらず、この調子ではまったく張り合いにならなかった

それは翔の説教が例の行為の腰痛の為、横になったまま行われているからというのもあるかもしれない

ベッドに横たわり、逆上せあがった顔でぷりぷり怒る翔ははっきりいって全く威厳がなかった

「ぼく怒ってるんだからね!!降矢くんたちがヘンなことするせいでお風呂入れなかったんだよ!」

「キレるポイントそこかよ…」

翔のズレた怒りの沸点に凰壮が静かに突っ込んだ

よほど降矢家の風呂が楽しみだったらしい

「風呂なんてまた入ればいいだろ」

「そうですよ、それに翔クンはもう入りましたよ?ぼくたちが入れてあげましたから」

まあ意識飛ばしてたから覚えてないと思いますけどね

悪びれなくニッコリと笑いかけながらとんでもないことを話す竜持に翔の怒りのボルテージはさらにあがっていく

「もうひどいよ!!ぼく怖かったんだからね!」

「その割には気持ちよさそうだったじゃないですか」

「エロイ声いっぱいだしてた」

「でっけー声だしてアンアンよがってたのは誰だったっけ?」

「〜!!もぉー知らないっ!!!」

三つ子の意地悪い言葉の押収に勝つことなんてできず、翔はぷいっと三つ子に背中を向けて不貞寝をきめこんだ

その翔の様子にまたにんまりして、今度は翔をどういう目にあわせてやろうと企てる三つ子の悪魔達であった
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