偽らないで3
突如アナルに侵入してくる父の指の感触にバンの身体は粟立った
節ばった長い指が別の生き物のようにバンの腸壁を広げるように蠢く
「いっ…あぁ…なんか、きっ…きもちわるいよぉ…!」
「直に良くなるさ…指を増やすぞ、バン」
「ひぎぃっ…!」
アナルを拡張するように暴れまわっていた人差し指の他、中指が挿入される
「うっ…あ、はあ…」
腸壁に存在する先程以上の圧迫感にバンは荒い息を吐いて呻いた
「ふ、う…うぅん…」
直腸内を淳一郎の指が行き来する
腸壁をただかき回される異物感にバンはこみあがる嫌悪感をこらえていた
先程までは勃ちあがっていたバンのペニスも重力に逆らわず、地面の方を向いていた
「ん…っ!?ひゃあぁあああ!!!!!」
しかしある部分を淳一郎の指が掠めた後、バンは悲鳴のような声をあげ、萎えていたペニスも勃起し始めた
「成る程…ここがお前の良い所か…」
「ひゃああぁ…!!とうさっ…!そこばっからめぇ…!!」
今までに感じたことのない程の快感に頭を振り乱してよがるバンにほくそ笑みながら、淳一郎はその部分だけを意地悪く責めたてる
「だめっ…だめっ、イくぅ…イっちゃうよぉ!!!!」
「構わない、イきなさい」
口端から唾液を垂れ流し淫らによがり狂うバンの最奥目掛けて淳一郎は指を突き立てた
「ぁあああっ!!!!」
ビュッビュ〜…!!
バンはあえなく二度目の絶頂を迎えた
バンの放った白濁は勢い良く飛び散り、バンの部屋着やシーツを汚した
「はあっ…はあ…っあついよぉ…」
「出したもので服が汚れてしまったな…発汗もある」
達した余韻で頬を紅潮させ、息を荒げるバンの背中をさすった淳一郎はバンの部屋着を見て話を続けた
「バン…上も全部脱いでしまいなさい……父さんも脱ぐから」
この後に及んでまだ頬を赤く染め、渋り顔で訴えてくるバンに淳一郎は言葉を付け足した
渋々服を脱ぎ出すバンを尻目に堂々と全裸になる淳一郎にバンは目をしばたかせる
(うわぁ…父さんの裸とかかなり久しぶりかも)
バンが幼少の頃は淳一郎が風呂に入れてやることもしばしばあっただろうが、死んだと聞かされる前もLBXの研究の為なかなか家に帰れなくなった淳一郎
バンと最後に風呂に入ったのは何年前だったろうか
もはや記憶に残っていないかもしれない淳一郎の裸がを目の前にして、バンは新鮮な気持ちで見入っていた
引き締まった筋肉や至る所に生えた体毛が淳一郎が大人の男だということを感じさせる
それをより一層感じさせるものが、淳一郎のペニスである
黒々とした陰毛に覆われた父のペニスは赤黒く充血しており重力に逆らって雄々しくそそり立っていた
「……父さんの…すごいね…俺のと全然違う…」
とろんとした表情で譫言のように呟き、バンは自分についている同じ器官と見比べる
バンのペニスは陰毛も満足に生えていない、小振りで薄紅色の皮の被ったものだった
感嘆の声をあげるバンに堂々とした笑みをみせつけた淳一郎は、自慢げに己のペニスを扱いてみせた
「フフ…父さんは大人だからな…それに早くバンと気持ち良くなりたくて、こいつも興奮しているんだよ」
「へぇー…」
自分のものと見比べながら、大人のペニスを興味深そうに観察する愛らしいバンの双眸
それに興奮し、魔がさした淳一郎はバンの顔の前に己のペニスを近づけた
「触ってごらん?」
「え…いいの?」
淳一郎の興奮状態のペニスに好奇心を抱いていたバンは戸惑いながらも頷く淳一郎に喜色を示した
ゴクリと喉を鳴らし、バンは恐る恐る淳一郎のペニスに触れた
勃起してがちがちに堅くなったペニスの感触にバンは感嘆の声をあげた
「うわぁ…父さんのすごく堅くなってる…ピクピク脈うってるね…!うわっ…先の方から何か出てる…!」
「それはカウパーと言ってね…射精の前に出る液体なんだ」
「へぇ〜…いつもイく前にぬるぬるしてたのはこれのせいだったんだね」
「そうだよ…私のこれもお前の中に入りたくてうずうずしているんだ」
「俺のなか…?」
きょとんと首を傾げて父を見上げるバンの下半身に手をのばし、淳一郎は唾液と腸液で濡れそぼったアナルのひだをそっとなぞった
「ひっ…!」
「…バンの柔らかくなったココに父さんのコレを挿れるんだ」
「んッ…っええぇっ!?」
ひだのシワを引き伸ばすような淳一郎の手つきに身悶えながらも、バンは淳一郎の言葉に驚きを隠せなかった
(父さんの…アレが俺のおしりの中に…!?)
脳内でその事実を反芻した後紅潮していたバンの頬はサーっと青ざめた
「そっそんなのムリだよ!!そんなおっきいの入らないよ…!怖いよ父さん…!」
自分の中に入るとなれば淳一郎の立派なペニスが凶器に見えてくる
瞳を涙で潤ませいやいやと頭を振るバンを、淳一郎は抱きしめながら宥めるように頭を撫でてやった
「大丈夫だ…私がついている。それともバンは父さんを信じられないか?
「…そういうわけじゃないけど…」
からかうように問いかける淳一郎の胸の中にすっぽり埋まりながらふてくされたようにバンがすりよった
「嫌ならば無理強いはしない…だが、私はお前と交わりたいんだ…」
可愛い私のバン…お前をもう手離したくないんだ
ぎゅっと小さなバンを必死で抱きしめる淳一郎は、普段の何でもこなす父のそれではなかった
余裕の無い…息子いや、他ならぬバンに拒絶されたく無い、愛されたい一人の男、人間としての淳一郎に触れた気がした
バンは父…いや他ならぬ一人の人間としての淳一郎を愛しく想い、淳一郎に応えたいと思った
「うん…俺も父さんと離れたくない…父さんと一緒になりたいよ…!」
淳一郎を小さな身体で抱きしめ返すバンの愛らしさに一段と股関を堅くさせる淳一郎だった
「挿れるぞ…力を抜いてなさい」
「うん…」
挿れられるのを見るのは怖いけど、ずっと抱きしめてて
そんなバンの要望に応え、四つん這いのバンを後ろから抱きしめる体勢で淳一郎は息子との性行為を進めることになった
勿論、男同士の性交渉が未体験であるバンを気遣いつつのことだが
淳一郎はいきり立ったペニスをバンの尻のすぼみにあてがいゆっくりと腰を進めていった
「あ、あああ…っ!」
メリメリと淳一郎の亀頭部分がバンの直腸内に飲み込まれていく
指とは比べものにならない圧倒的異物感がバンの腹を圧迫し、吐き気さえ催した
「ひいぃ…いたいぃいぃ…!いたいよぉ…っとうさぁ…ッ!!!」
「…ッ狭いな…バン…もっと力を抜きなさい」
「しょんなこといっひゃっへえぇえ…!!!」
異物感とともに押し寄せる痛みにバンは脂汗を額に滲ませ喘いだ
粟立つバンの全身の筋肉は緊張で収縮し、直腸内に挿入された淳一郎自身をぎゅうぎゅうと締め付ける
ただでさえ小さく狭いバンの中がより一層縮まったように思われた
(くっ…引きちぎられてしまいそうだ…!)
淳一郎はバンの萎えかけたペニスを掴み上下に扱きあげた
「ひぁっ…!?」
突然の前への刺激にバンは裏返った喘ぎ声をあげる
それによってアナルに集中した緊張がほぐれ腰を進めやすくなった
「バンいいか…?動くぞ…」
いくら指や舌で慣らしたといえどバンは初物である
排出専門の器官である直腸を巨大な異物であるペニスが侵入してくることによって多少出血はしたが潤滑の手助けになったのは不幸中の幸いである
バチュンッ…バジュンッ
淳一郎のピストン運動により股と股が打ちつけられる音、腸液と血液がかき回される音がバンの耳を犯す
「ひぃあああぁ…!!!ああぁっ…!!」
「バン…バン…っ私の…愛しいバン…ッ!」
涎を垂らし喘ぎ狂うバンをかき抱き、淳一郎はただ本能のままにバンを求めた
「とうしゃ…アあぁ…!とうしゃぁんっ!!!」
「バン…バン…父さんはここにいるぞ…!」
譫言のように淳一郎の名前を呼び続けるバンの両脚を担ぎ上げ、淳一郎は自分の膝に座らせた
バンの体重がかかることによって、より深く交わる格好になった
「ひゃああああぁ…!!!とうさんのおっきいのがおくにぃいい…!!」
バンの最奥目掛けて自然と突き上げる淳一郎のペニスにバンは白目を剥いてよがり叫んだ
「ひああぁー…!!おれ、こわれちゃう…っ、し、んじゃうよぉっ…!!とうさ、とうさ、あアァッ!!!」
「可愛い私のバン…ッ乱れるお前も愛おしいよ…」
より深い交わりにバンの感じる部分を掠めやすくなっているのかバンの表情に苦痛以外の色が見え始めた
今のバンは痛みで呻いているというよりか、悦楽に酔いしれてるといった様子だった
口元の緩みきっただらしない表情で律動と共に腰を揺らす様は淫乱と呼ぶに相応しかった
「とうさっ…おれ、も…だめぇっ…!おかしくっ…おかしくなっちゃ…っ!!」
「バン…」
淳一郎の首に手を回し限界を訴えるバンの目元に溜まった涙を淳一郎は愛おしげに舐めあげた
「あぁ…っ!とうさっ…イッちゃ…!!!イッちゃうよぉッ!!!」
「ああ…イきなさい…っ父さんもお前の中いっぱいにしてやるからな…ッ!!」
ビュッビュー…!
バンは淳一郎の手の中に…遅れて、淳一郎もバンの直腸内に…それぞれ白濁を吐き出した
「ああぁあああーッ!!!!」
感受性の高い性を覚えたての身体、淳一郎の放った精の刺激によってバンの意識はここで途切れてしまった
朝はどんな人間にも平等にやってくる
勿論バンの部屋にも朝の日差しは差し込んでくる
(ん…もう朝?おきなきゃ…)
眩しさに表情を歪ませバンは覚醒した
「よいしょ…っていったあ!!!!!」
何時も通り身体を起こそうとした瞬間バンの下半身に激痛が走る
ベッドの住人にあえなく逆戻りを余儀なくされたバンのすぐ隣から含み笑いが聞こえた
声のする方に振り向いたバンは固まった
「無理して起き上がらない方が良い…昨夜は無理をさせてしまったな」
目の前には淳一郎のアップが広がっていた
(え!?…な、なんで父さんがここに…)
淳一郎の腕枕に寝そべったまま寝ぼけて上手く回転しない頭を叱咤する
昨夜に何かあったらしいが混乱した脳では直ぐさま答えに導けない
バンは昨夜の記憶を順々に辿ることにした
(昨夜…昨夜…昨夜は確かまた父さんが遅く帰ってきてそれで…………!?)
「とととととと父さんっ!!??いたたっ!!!」
「思い出したみたいだな」
案外簡単に導き出された答え
バンは茹で蛸のように顔を真っ赤にして淳一郎から離れようとしたが襲い来る下半身の痛みにすぐさまベッドにダウンした
良くみれば自分は昨夜着てなかった種類の部屋着を着ており、昨夜自慰をしてカピカピのはずの下着もサラサラのまま
そして何よりニコニコと微笑みながら腕枕をしてくれている父が昨夜の出来事が現実であると物語っている
「昨夜の私、堪能して頂けたかな?」
「ううぅ…恥ずかしいから止めてよ父さん…」
マスクドJよろしくバンをからかう父に対してバンはそっぽを向いて対抗するしか出来なかった
「…嫌だったか?」
何時もの何事にも動じない威風堂々さはどこへやら、自信なさげにバンの耳元に囁く父が可笑しくて
バンは淳一郎に向き直って笑顔で首を振った
「ううん…嫌なんかじゃ…むしろ」
「?」
「父さんが俺と同じ気持ちで嬉しかった」
そう上目遣いで、はにかみながら話すバンの無邪気さに淳一郎は眩暈を覚えた
「ねえ、父さん…またえっちなこと教えてくれる…?」
「フフ…母さんには内緒だぞ?」
淳一郎は悪戯っぽく微笑みバンに口づけた
淳一郎の顎の無精髭がちくちくくすぐったかったがそれすらも心地よいとバンは幸せそうに瞳を閉じた