「えっと次の質問は…二人にみたいだよ」
「ほう…わかった。バン、読んでみてくれ」
「はい!…柚梨ーyuriーさんからの質問です『私は自分に自信を持つ事が出来ません…自分の欠点ばかりが目に入ってしまうのです。檜山さんや宇崎さんはどうお考えになっていますか…?』だって」
「これは…前回までのものと違って、本当の悩み相談だな。そんなシリアスなものをこんなサイトに相談して大丈夫なのか…?」
「良いじゃないか。俺達を頼って相談してくれたわけだ、有難いことじゃねぇか…ただし、こういった類の質問はふざけず、真剣に答えなくてはな」
「そうだな。勿論今までの質問に手を抜いた訳ではないが…より一層気を配らねばならないな」
「欠点かぁ…確かに自分の良い所より悪い所が気になっちゃうよね」
「そうだな、それは人間として仕方ないことかもしれない。俺だって、いつも無意識に兄さんと比較して劣等感を感じていた。兄さんに比べて出来ない自分に自信を持てなかった…だから父さんのこと以前に兄さんに反発していたんだと思う」
「悠介さんはかなりのやり手だったからな…相手が悪すぎる」
「だが、シーカーを結成して忙しなく奔走しているうちにその劣等感は薄れてきたよ。俺には俺にしか出来ないことがあると実感出来たからね。」
「ほう…自分の役割を見つけて自信が持てたという事例だな。欠点等見えない位その役割に集中すれば良いということか。」
「なに、シーカーの活動に必死で感覚が麻痺したと言っても過言ではないがな。檜山はこの質問、どう考える」
「俺はアテにならねぇ体験談しかないからな…一般論で堅苦しいかもしれんが、自分に自信のない奴はできないことを無理にやろうとする傾向がある。それで他人から認めて貰おうとするが…勿論ムリして良い評価がつくという訳でもない。」
「それなら、自分の能力でできることをひたむきにやった方が良い。先程の拓也の事例のようにな。目先のことを出来る範囲でな。」
「そうだな。失敗体験が俺達の自信を無くす原因となるのなら、小さくても良いから成功体験をつくれば良い。それが自信に繋がる」
「そうか!LBXバトルで勝てば次も負けないぞって自信がつくもんね!」
「どんな時もLBXを持ち出す…流石バンと言うべきか…」
「こいつはこれ位で丁度良いんだよ…まあ簡単なことからで良いんじゃないか?好きなことからでも。ここの管理人みたいに作品を自分のサイトや支部にのせるとか」
「それは…恥さらしじゃないのか?」
「まあそうなんだが、このサイトを見てくれてる奴らの存在、支部の作品の評価やブクマのお陰でそれなりに自信が持てたみたいだぜ。創作して他人の反応みるのも自信を持つ為の良い訓練になる」
「………その心は?」
「色んな人間の作品がみたい!ダン戦増えろバン受け増えろ!だろうな」
「…そんなことだろうと思ったよ」